太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ありゃ失敗だった、と思うこと

2021-08-09 16:34:20 | 日記
人生に起きたことについて、私は後悔しないほうだと思う。
あのときああしなければ、ああすれば、と思うことはあるが、
それが大きなことであるほど、「まあいっか」と思えるお得な性格。
しかし、いやーありゃ失敗だった、と思うことはある。


17年前、電話をかけてくる相手によって、着信メロディを替えるのが流行っていた。
私も、当時付き合っていた相手の着メロを『未来予想図Ⅱ』にしていた。
今、果たしてそういうことをしている人たちがいるのだろうか。

離婚したあと、その相手とは2年ほど交際していたが、
楽しかったのは最初の3か月で、残りは前の結婚時代と同じぐらいみじめだった。
電話をしたいと思ったら、「電話してもいい?」とまずメールで確認してから、というみじめ加減。
その反面、相手からは待て暮らせどかかってこない。

♪ きーっとー 何年たーってもー ♪

鳴らない未来予想図の代わりに、口ずさんでいたあの頃の私は、気の毒を通り越してアホだ。
どうしてそんなみじめな自分を許していたのか腹がたつ。
結婚さえしたら、この歌詞のように幸せになるのだと信じていたことに心から同情する。

あの出会いは必要だったとわかっているが、そのあとの2年のオマケは必要だったのだろうか。
私がアホゆえにむだに引きずった2年ではなかったか。
思えば、私は幸せな恋愛など1度もしたことはなかった。
心から安心していられるのは、今の夫が初めてだ。
今の夫とは、最初っからどこにも力が入らなくて、なんの駆け引きもなく、
自分も相手の気持ちも明快で、ただ楽しいだけで、私が知っていた恋愛とはまったく違っていた。


とにかく、おかげで今でも未来予想図Ⅱを聞くと、いやぁーーーな気持ちになる。
いい歌なのに、カラオケでも歌いたくない。

恋愛のピークに要注意。
浮かれて相手の誕生日をパスワードにするなんてことはしないほうがいい。
パスワードなら変更すればいいが、相手の名前をタトゥにするなどもってのほかだ。
昔の彼女の名前を彫ってしまい、別れたので、その上に違うものを彫って消したつもりが、時間がたったら下の名前が浮き出てきたという人を知っている。
永遠。なんてものは滅多にないと思っていい。


若ければ若気の至りだろうが、
未来予想図Ⅱのときの私はすでに40を超えていたのだから、我ながら呆れてものも言えない。
Love is blindである。