太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

せせらぎ捕物帳

2022-02-11 14:01:04 | 日記
昨日の夜、居間から2階のバスルームに行ったら、気配を感じた。
ふと見上げれば、やっぱりそこに せせらぎ がいた。

注)せせらぎとは「ゴ」のつく虫のこと。書きたくないので伊坂幸太郎氏の小説から引用させてもらい、せせらぎと呼ぶ。

日々の小さな努力の結果、うちにはそれほど せせらぎ がいない。
が、まったくいないわけじゃない。
昨夜見つけたソレは、大きなふてぶてしい奴で、それほどのものは家の中では稀だ。
やつらは、庭のアガパンサスの花の下のほうに固まって棲んでいる。
このぐらいのやつは、絶対にそこからどうにかして家の中に来たやつに違いない。

日本ではただ逃げ回っていただけの私も、ずいぶんとたくましくなった。
「必殺タオル脳震盪」という技も会得したし、死骸を包んだペーパータオルに近づかずにつまめるマジックハンドという武器も手に入れた。
しかし、今回は場所が悪かった。
2階の天井といっても、4m近くある1番高い場所にいたのだ。
この隅っこ

さすがの2mの夫も、これじゃあ届かない。
私に呼ばれて2階に上がってきた夫に、バスルームのタオルを渡すと、夫はタオルを丸めて、せせらぎに目がけて投げつけた。
猫のコーちゃんが、「何、何、何??」という感じで一緒になって見ている。
逃げるせせらぎに、何度もタオルを投げているうちに、なんと奴は

と、と、飛んだ!!!!!

ブーン!と音をさせてカブトムシみたいに飛び、こちらに向かってきたではないか。
せせらぎというのは、どうして人間目がけて飛ぶのか。

ひえーーーーーーー!😱

と大騒ぎしつつも、私はせせらぎの行方から目を離さなかった。
奴はデスクの後ろか、引き出しの裏あたりに逃げ込んだとみた。
夫はあっさりと1階に退場し、コーちゃんがしきりに嗅ぎまわっている。
せせらぎは見たくないが、いるとわかっている部屋で眠るのは嫌だ。
私はデスクの下や引き出しの下を棒で突いて、やつをおびき出そうとしたが、出てくる気配はない。
もう取り逃がしたかと思ったとき、すぐそこの床で、奴がひっくり返って手足をばたつかせていた。
その近くにはドヤ顔のコーちゃんがいる。
出てきた奴を、猫パンチで一撃したに違いない。

私はさっきのタオルをひっつかみ、せせらぎの上に乗せ、室内シューズで思い切り踏んづけ、夫を呼んだ。
タオルを広げようとする夫をハッシと止め、

「そのタオルごと捨てていいからッ!!!」

と叫んだ。

「このタオル捨てちゃうのー?」

「捨てちゃうの!!」


ご褒美のカリカリをもらったコーちゃん。


せせらぎを見ると心拍数があがって健康によくない。