ハワイ語をまったく知らないと、ハワイでの生活はちょっと不便になる。
会話の中に、レストランのメニューに、公の掲示物にもハワイ語が普通にはさまっている。
DRIVE AKAMAI
フリーウェイの電光掲示板。
AKAMAI(アカマイ) というのは、賢いという意味で、
今年に入ってからの交通事故による死者数が多いので、運転には気を付けようということ。
レストランのメニューを広げると、
PUPU
と出てくる。ププは前菜という意味。
「今日は簡単にププにしよう」と家でもよく使う。
私有地に立っている看板には KAPU と書いてある。
立ち入り禁止という意味だが、知らない人には意味のない看板。
「パウ?」
職場でよく聞く。
パウは終わるという意味で、この作業は終わったかどうか、と聞いているのだ。
夫の両親がハワイに移住したきたばかりの頃、車で出かけた先で道に迷ってしまい、通りかかった人に尋ねたら、
「That is more west,You go MAUKA」
「マウカ?」
「Yup, mauka mauka」
マウカというのは山側のことで、海沿いじゃなくて内陸に向かって行け、ということなのだが、当時の義両親にはさっぱりわからなかった。
コンサートに行けば、最後に
ハナホウ
と叫ぶ。アンコールという意味。
ワヒネ は女性、カネ は男性。バスルームのサインに書かれている。
ケイキは子供で、小さいサイズのカップなど、ケイキサイズと言うこともある。
エ コモ マイ はようこそ、いらっしゃいませ、という意味。店の入り口によく書かれている。
アロハ や、マハロ(ありがとう)はもう日常語。
ハワイ語の音は耳に優しくて、それは濁音がないからだけではなくて、言葉そのものに柔らかい振動があるように感じる。
カタカナ発音だから、日本人にとっては簡単なのもすばらしい。
もっとハワイ語が使われるようになったらいいなと思う。