太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

私と同じ名前の人たち

2022-05-02 07:36:24 | 日記
職場で胸につけているネームタグを見て、
「同じ名前の友達がいるわ」
「弟の奥さんが日本人で、同じ名前だよ」
などと言われることがある。
冗談めかして、
「その人、すごく良い人でしょうねえ」
と返すと、
「そうそう、とってもいい人!なにしろ名前がいいから」
と、乗ってきてくれる。

今日は、黒人のボリュームたっぷりの女性が、ネームタグを見るなり興奮。
「空港でね、同じ名前の人が、ほんとに親切にしてくれたのよぅ」
と言って私の手をとった。

世界中にいる、私と同じ名前の人たち。

良い行いをして、良い人でいてくれてありがとう。

弟のヨメにしても、友達にしても、好きな人じゃなかったら話題にはしないのではないかと思うから、
きっと、素敵な人なのだと思う。
その人たちのおかげで、私は感謝されたり、いい思い出を思い出すきっかけになったり。
そう思うと、私も他の同名人たちの株を下げないようにしなくてはと、背筋が伸びる思いがする。


ネームタグを見て、読み方を聞き、
「素敵な名前ね」
と言ってくれる人も多い。
昭和によくある、平凡な名前だが、日本の外で暮らすようになってから、
年々自分の名前がいとおしいと思うようになった。
作品に書くサインも、最初の頃はアルファベットで書いていたのを、
5,6年前から漢字で名前を入れている。
デジタルコピーをマットに入れた作品には、オーダーメイドで作った古い漢字でできた名前のハンコを押すのだが、
それを押すたび、
「ああ、これ大好き!!」
と思う。

両親が、1番最初に私にくれたもの。
両親がいなくなるまで、名前のことをそんなふうに考えたことはなかった。


世界中にいる、私と同じ名前の人たち。
私は今日も、みんなに後れをとらないように生きるからね。