太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ジェンキー

2022-05-05 16:42:28 | 日記
職場にみえたお客様のツアーグループが、聞いたことのない言語を話している。
パンデミック前は、世界中から人々が来ていたので、
言葉の雰囲気で、イタリア語だとかフランス語だとかわかることがあるのだが、
彼らの言葉は私の知っている、どの言葉にも似ていなかった。

私のレジスターに来た男性が、英語も話せるようだったので好奇心を抑えきれずに聞いてみた。

「聞いたことがない言葉なんだけれど、何語を話しているんですか」

「僕らはポーランドからで、これはポーランド語なんだ」

男性はそう言ったあと、( ̄ー ̄)ニヤリ として

「ポーランドがどこにあるか、知ってる?」

と言った。
イタタ!痛いところを突いてくる。

「えーっと・・・・首都はワルシャワ・・・・」

ヨーロッパの、どこか。
私のアホさ加減が世界的にダダ漏れしている。
だって私、美大だし。(日本中の美大出身の人に謝れ!)
日本が中国にあるって信じている人よりマシ。(下より上を見よ)

「ふふ。ドイツとロシアの間にあるんだよ」

男性は笑って教えてくれた。
あとから調べたら、なんと、あの話題のウクライナの隣国ではないか。

ジェンキー。ポーランド語でありがとうの意味なんだ」

新しい言葉を覚えた。
彼らに向かって、やたらと ジェンキー、ジェンキー と手を振りながら愛想笑いをしていた私は、どこかの観光地のお土産物屋のオバちゃんみたいだった。


この仕事を、まだ続けたいと思うのはこんなときである。




コンピュータ制御が、なんだ

2022-05-05 07:42:27 | 日記
洗濯機が、壊れた。
7年ぐらい使っていただろうか。
修理の人を頼んだら、内蔵のコンピュータがナントカで、直すというよりコンピュータそのものを取り換えるしかないから、
そうなると、新しいのを買うのと変わらないコストがかかる、という。

直すより買うほうが安い。

昔、電化製品は高価だったけど、昨今は手ごろな値段で買えたりする。
だから、それもわかるんだけど、直せば使えるものをもったいなくないか?

壊れた洗濯機はコンピュータ制御で、やたらとボタンやダイヤルがあって、
ダイヤルには20項目以上の選択肢があり、
蓋をうっかり開ければポーズがかかって止まり、再稼働するには特定のボタンを長押しして・・・
その前に使っていたアナログな洗濯機は、よかった。

どうせ買うならアナログな洗濯機を、と探したのだけれど、どこにもない。
そこで、中古の電化製品をしっかり直して売る店を夫が見つけてきて、そこで購入した。

洗濯室の乾燥機ともバッチリなサイズ

この乾燥機も、実はオールドファッションで、10年以上使っている。
新しい機種に比べて、断然乾きがいいらしい。
ヒューズが壊れて修理に来た人が、これは貴重だから大事に使ったほうがいいと言っていた。

見よ!このシンプルさ!

これこれ。こういうのがいい。
洗濯の途中で蓋を開けても何も言わないおおらかさ。(あとから洗濯物を継ぎ足したいとき、ない?)
右の3つのダイヤルは、洗濯物の量、水の温度(うちは常に水道水にしている)、脱水は1回か2回か。
右の大きなダイヤルは、汚れ物の程度を選べる。
それだけ。

納入されたとき、家に誰もいないので、叔母が来て対応してくれて助かった。
一応中古なので、使う前にブリーチ剤を入れた水で一通りまわし、そのあとラグ類を洗っておいてくれた。



昔はよかった、と言うつもりはなく、昔のものよかった、と言いたい。
亡くなった母が、どうしても二層式洗濯機にこだわって、自分で洗濯機が回せなくなる晩年まで使っていたのを思い出す。
全自動洗濯機ならボタンひとつで脱水まで終わるのに、と何度言っても、二層式がいいのだ。
とうとう母に全自動を買ったのだけれど、タッチパネルを押す順番が覚えられないので、1,2,3と紙に数字を書いてパネルに貼った。
それでもわからなくなって、姉が代わりに操作していたようだ。
脳細胞の病気もあったのだから、仕方がないことなのだけれど、母の好きなよう二層式のままにしてあげたほうがよかったのか、と、考えても詮無いことを思ったりする。


我が家の新しい(中古だけど)アナログ洗濯機。
壊れたら修理して、長く使いたいと思う。