太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

思いがけぬことで感謝されたこと

2022-05-18 07:50:55 | 日記
バスルームのシンクの蓋が壊れた。
蓋というのか、レバーを引っ張ると水を溜めることができるようになってるやつ。
動きが悪くなったと思っているうちに、中で何かが外れてしまって、蓋と中身がそのまま取れてしまった。
掃除をするたびに無理に動かしたりしていたのが悪いのか、7年も使っていれば仕方がないのか。
「蓋が壊れたよ」
と夫に言うと、
「週末に見てみるよ、直せるかも」
と言った。

プラスチックの先端が、中の金具と連結していたぽい。
排水溝には丸い穴があるだけの状態になった。
このシンクで水を溜めることもないし、プラスチックの羽根部分に汚れがべったりくっついて面倒だったから、べつになくても困らない。

後日、日本食スーパーで、金網つきの簡易蓋を買ってきた。
これがあれば、うっかりコンタクトレンズなどを落としても安心だし、ぱかっと外して洗えるから楽。

昨日、髭を剃っていた夫が、
「ありがとう」
と言いに来た。
簡易蓋が気に入ったのかと思ったら、

「やいやい言わずに、そのままでいいやと放ってくれる人で感謝してる。これがママだったら、すぐに業者に電話して、すぐ来い、だろ?」

私だって、すべてがそうなわけじゃないんだけれど、別にどっちだっていいやと思うことは少なくともシュートメよりは遥かに多いかもしれない。
夫が子供の頃、家族で本土にロードトリップに行った時、義父が運転が疲れたのでこの辺で宿をとろうと言った。
田舎で、モーテルしかないのでそこにしようと言ったら、シュートメが泣き出した。
「私はそんなところには泊まれない」
大の大人が泣くほどのことか・・・・
結局、義父は再び運転して街まで行って、ちゃんとしたホテルに泊まったそうな。
私たちがロードトリップしたときは、行き当たりばったりの自由な旅だったから毎日モーテル。
プールやジャクージがついてるところもあったし、朝食はフリーだし、清潔だし、ファンシーなホテルじゃなくても私はじゅうぶんだったけどね。

これでなくては嫌だ、というものが多いほど、質の高い暮らしができるのかもしれないけれど、私からすればめんどくさいし生きにくい。
義父はシュートメとは正反対の、何でもいい人なのだが、何でもシュートメの喜ぶようにすればそれでいい、という生き方をしている。

夫も私も、どっちでもいい、と思うことの範囲が広いことに改めて感謝している。