太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

チキンスープ

2022-05-11 07:53:04 | 食べ物とか
子供の頃から、風邪をひいたときには「おじや」やうどん、お粥を食べた。
母が作るおじやは、炊いたごはんを鍋に入れ、水と鰹節を入れて煮立て、醤油を垂らして卵でとじるという簡単なもの。
即席ぽいけど、やさしい味が懐かしい。
フィリピン人と結婚した同僚によると、風邪の時はお粥に鶏肉やニンニクなどをたくさん乗せて食べるそうで、お米の国らしい病人食。

アメリカでは、ほぼ100%チキンスープ。
子供の頃から親しんだものを食べるほうがいいと思うから、夫が風邪をひいたとき、私はチキンスープを作る。
これもおじやに負けないぐらい簡単で、とても美味しい。

うちのチキンスープ。
冷蔵庫にある野菜をなんでも刻んで、たくさんのニンニクと生姜と一緒に炒める。
チキンは、スーパーで売っているローストチキンを使うと簡単。
ローストチキンを簡単にほぐして、骨ごと鍋に入れて、水を張って煮込むだけ。
コンソメを入れるときもある。
シュートメはパスタを入れたりもするけど、私は代わりにキノコ類をたくさん入れる。
今回はケールも入れた。


これを大鍋にいっぱい作って、風邪ひきの三日間、夫はこれとリンゴを食べて過ごした。
夕食時には私はここにゴハンを入れて雑炊にして食べた。


いつだったか、夫の胃の調子が悪かったとき、柔らかめのおじやを作ったら、いたく感動。
中東ではたくさんスパイスを使ったものを食べるそうだし、北欧ではカリフラワーをポタージュにするという。
古今東西、いろんな病人食があるけれど、どれにもちゃんと理由と歴史があり、人々の思い出が詰まっているのだろう。