太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

自己投資

2017-04-24 07:58:46 | 美容とか
友人の一人が、頬骨にできたシミを取るのにレーザー治療に通っているという。

さらに彼女は、顔のエステと体の痩身にも行っていて、

そのうえネイルにも通っている。

すごいな、と思う。

かかる資金もさることながら、その場所に定期的に行くという、そのエネルギーが。




日本に住んでいた頃、ジェルのネイルをしたことがあった。

「自分にご褒美」とかいうのが仲間内で流行ったときだ。

きれいに彩られた爪を見るたび、私はすごく幸せな気分になった。

でも、それも3週間ぐらいすると、伸びてきた根元が気になる。

自分では落とせないので、またサロンに行く。

爪はきれいにしたいけれど、めんどくささに負けて、何回かのち、行くのをやめた。



やはり日本で、今の夫がさがしてきたエステサロンに行ったこともある。

顔をいじられるのは好きじゃないから、気はすすまなかったのだけれど、

夫がぜひ行ってほしい、というので仕方なしにである。

私、どんだけ衰えているのか、って話・・・・・・・

そこは夫の手前、ハワイに来る直前まで通ったけれど、たいした変化もせず、

お金だけが消えていった。



これほどめんどくさがりの私が、唯一「自己投資した!」といえるのは、永久脱毛だけである。

もともと私は毛深くて、脛など、剃ってもすぐにチクチクしてくるぐらいだった。

今の夫に出会って、彼がハワイ出身だと知ったとき、

私は即座に脱毛サロンに予約をした。

ハワイに住むのなら、年中肌を出すことになるわけだし、この際脱毛しておこう、というわけ。


結婚するかどうか、ぜーんぜんわからないのに、である。


その辺が不思議なんだけれど、まあとにかく私はそのあと5年かけて脱毛を続けて

そのおかげで今は何のストレスもなく、脇も脚も腕も人目にさらすことができている。

あれは、よく続いたなあと自分でも思う。



今、私が続いているのは韓国のヒミツのアレと(その記事はコチラ

朝のウォーキング、そのあとの瞑想と脚のマッサージだけ。

韓国発のパックは、人から指摘されるほどに肌がきれいになるからで、

ウォーキングとマッサージは、まさかの体重116パウンドと

パンツをはいた我が身の醜さと、夫の一言があまりにショックだったからである。

炭水化物を控えるダイエットは1ヶ月が過ぎ、体型はようやく元に戻りつつある。

私が続けられるのは、お金がかからなくて、家でできることか。

わかりやすい・・・・







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ハワイで牡蠣の心構え

2017-04-23 12:19:36 | 食べ物とか
子供の頃、私は牡蠣が苦手だったのだが、いつのまにか牡蠣は私の好物になった。

1番好きなのは牡蠣フライで、次が生牡蠣である。

いろいろ手を加えて調理しないほうが好きだけれど、牡蠣のグラタンをどこかで食べて

そのあまりの美味しさに、生牡蠣に並ぶ調理法になった。

ただ、これは自分で作ってもあまり美味しくできなかった。

料理上手でないというのは、いちいち損である。

だから、もっぱら自分で作るのは牡蠣フライだけで、生牡蠣は外食で食べていた。


最近で感動した生牡蠣は、おととしサンフランシスコのオイスターバーで食べた、熊本産の牡蠣。

カリフォルニアなど数箇所でとれた牡蠣を食べ比べできるメニューで、

産地によって大きさは風味が違う。

どれもおいしいのだが、中でも熊本の牡蠣はこぶりだけれど、味が濃くて臭みがまったくない。

食べ物番組のレポーターが、口に入れてから


「んーーーーーっ!」


と唸って、目を丸くしてみせるのを、いつも「ちっ、他に何か伝える方法はないわけ?」

などと意地悪くみている私が、熊本の牡蠣を食べたら

「んーーーーーっ!」

と目を丸くし、日頃の意地悪さを反省した。




ハワイでは、滅多に牡蠣を食べない。

殻付きの牡蠣を、売ってはいる。

しかし、どうしても買って食べる気にならない。

友人が、北海道のスノーフェスティバルに出かける日に、空港に行く前に食べた牡蠣フライが当たって、

飛行機の中から調子が悪くなり、ホテルについてもトイレに行きっぱなしで

最終日にヨロヨロ歩きながらフェスティバルを見たという恐ろしく気の毒な話がある。

常夏のハワイで、牡蠣がダイジョウブなわけがない。

と、思う。

だから、牡蠣フライのメニューに心が動くけれど、グッと我慢をする。







先日の日曜日はイースターで、ヨットクラブでブランチを食べた。



豪華なブッフェ。

その中に、生牡蠣があった。

毎年、イースターや母の日のブランチに来るが、生牡蠣ははじめてみる。

もちろん私はハワイの牡蠣を信じていないので、スルーしようとしたのだけれど、

誰かが牡蠣を3つも4つもお皿にとっている。

「さっき食べたらすごくおいしかったんだよ」

見渡せば、けっこうな人が牡蠣を食べている。

ふと、明日の仕事のシフトを思い浮かべる。

万が一、おなかを壊したとしても、明日のシフトだったら休めないこともない・・・・・

牡蠣フライですら我慢する私が、その生牡蠣を、






食べた。






おいしかった。

食べてしまえば、ひとつもふたつも同じ。

明日休む覚悟で食べる牡蠣は、その味もまた格別である。












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にわとり

2017-04-19 07:24:14 | 日記
職場の敷地には、そこいらじゅうに野生の鶏がいる。

ハワイには蛇がいないので、鳥王国である。

小鳥は見た目にかわいらしいし、いい声で鳴くけれど、鶏はかわいくはない。

図体も態度もでかいし、けたたましいし、

ヒヨコを蹴散らかしてエサを食べようとする雄鶏なんか、憎たらしいったらない。


でも、

たまに地元の人が、マネージャーに許可をとってから鶏を連れてゆくことがある。

鶏は長く飛べないから、捕まえるのは簡単。

彼らは、次々と鶏を捕まえては、持ってきたケージに入れてゆく。

その人達が、この鶏をどうするのかは知らない。

しかし、やすやすとつかまった鶏があげる鳴き声が、まるで

「ボクは死ぬんだよーーー」

と言っているように聞こえて、私は悲しくなる。



めんどりが、たくさんのヒヨコを従えて歩く姿も、見ていて飽きない。

ヒヨコも、黄色いのや茶色いの、黒が混じったの、と、きょうだいでもいろいろで

ピヨピヨとさかんに鳴きながら、お尻をふって母鶏のあとをついてゆく。

何をみてもおもしろい、彼らはそんなふうで、親の真似をして地面を掘ったり走ったり。



いつのまにか、私はヒヨコの数を数えている。

8羽いたのが、みんな無事に大きくなっていればホッとするし、

最初は7羽いたのが、3羽しかいないのを見ると、寂しい気持ちになる。

親にはぐれたヒヨコは、死ぬしかない。

1羽の迷子ヒヨコを、他のめんどりは容赦なくつついて追い出す。

「アンタね、自分の子供が5羽もいるんだから、ここで1羽増えたところで同じでしょうが!」

私はめんどりに説教する。

「犬は猫の子供を育てたりするんだよ?恥ずかしくないの?え?」

めんどりは知らぬ顔である。



きょうだいの中でも、体が弱いヒヨコもいる。

1羽のヒヨコが、歩くのもままならず、虫の息。

そこは人がたくさん通る砂利の上で、親子で固まっている。

私はそんなところで死ぬのは気の毒だと思って

スコップでそうっとそのヒヨコをすくいあげて、コーヒーの木の根元の、草と土が柔らかい日陰に移した。

でも、ピイピイと力なげに鳴き続けるヒヨコを見て、元の場所に戻した。

きょうだい達に囲まれると、ヒヨコは鳴くのをやめた。

「みんなと一緒がいいんだね、ひとりで死ぬのは嫌だよね、ごめんよ」






これはマズイと思う。

鶏に情が移ってしまうのは、ぜひとも避けたい。

から揚げも、チキンカツも、サムゲタンも、鶏そぼろも、焼き鳥も大好物。

だから、鶏はかわいくないぐらいでちょうどいいのだ。

鶏は増える一方、けたたましいし図々しい。ほんと、じゃまくさい・・・・・・






職場のピクニックテーブルの上でのんびりするヒヨコのきょうだいたち。

これだけ大きくなればもう大丈夫。

こんなに体は大きくても、声だけはピヨピヨとヒヨコのまま。

ああカミサマ、どうか私がこれからも焼き鳥を楽しめますように。(そう言われてもな・・by神)






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クアアイナ

2017-04-16 12:53:53 | 食べ物とか
クア アイナに行った。

クア アイナはノースショアのハンバーガーショップで、

日本にも何件か出店しているようだ。

ホノルルにも店があったのだけれど、数ヶ月前に閉めてしまったので

今はノースショアにしかない。


クア アイナとは、島を守る、という意味。

島を愛するオーナーの気持ちなんだろう。





アボカドバーガー



クアアイナに行くのは1年に1回かそこらなので、いろいろ冒険したいと思いつつ

行くときにはいつも同じものを頼む。

アボカドが半分ごろりと入ったハンバーガーは、ジューシーで美味しい。

生の玉ねぎが食べられない私は、ここのグリルで焼いた甘い玉ねぎも嬉しい。




ツナサラダ


ふたりでシェアしてちょうどいいボリューム。


ハンバーガーのチェーン店はいろいろあるけれど、

ここのホームメイドの素朴さが好きだ。





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4時と5時の間の妖気

2017-04-14 07:55:31 | 不思議なはなし
夫の仕事の始業時間が、朝5時が6時になったと思ったら

また5時に戻り、ふたたび3時半起きである。

朝、ウォーキングする道に、 妖しい場所 がある。

家を出て、6分ほどかけて丘を下ってゆき、

1軒が2階建ての低層コンドミニアムが、広い公園の中に点在しているタイプのコンドミニアムの周りを1周歩く。

その一角に、その場所はある。



コンドミニアムのある敷地は、ほとんど整備されているが、

その一角だけは元のままで、まるで我が家の庭に続くジャングルのようである。

うっそうと木々が生い茂り、かなり奥まで続いているようにみえる。

昼間そこを通っても、ただの茂みなのだけれど

朝4時台にそこの前を歩いた時、何かが来た。



それは、まるで海の波が、思いがけず大波になって押し寄せたような感覚でやって来て

歩いている私の首の後ろから背中にかけて、おおいかぶさってきた。

目を凝らしても、なにも見えない。

けれど、それは確実な存在感をもって、そこにあった。

足元から鳥肌が上にあがってくる。

私は首や肩をおおげさに手で払いながら、

「ただ通らしてもらっただけじゃんっ、なんなのよぅーーーーーーー!」

と言って、早足でそこを通り過ぎた。

誰も歩いていない時間で幸いであった。


翌日から、そこを通る時には、道の反対側を歩くようにした。

道幅は7mぐらい。

この距離があると、それはやってこない。

やってはこないが、見れば妖しさ満点である。





これが、朝5時を過ぎると、真横を通っても「シーン」としている。

5時でも、4時と変わらず真っ暗だ。

私はその前に立ち止まり、あの濃い妖気を探したけれど、

どんなに探しても、そこはただの茂みが、何も知らない顔をしているだけだ。




朝4時と5時の間は、朝と夜の境目だとか、陰と陽の境目だとか、

なにかが切り替わる、そういう時間なのだろう。






ハワイの古い言い伝え話の中に、

ある酔っ払った男が、ヘイアウ(聖なる場所)にオシッコをしたら

オシッコが止まらなくなってしまったという話がある。

今もハワイのいろんなところにヘイアウは残っているが、

私が行けるヘイアウと、行けないヘイアウがある。

行けないヘイアウは、その場所の入り口まで行くと、もうこれ以上行けない、

という気持ちになる。

まるでそこに結界があるかのように。




私の背中にかぶさってきた、その妖気がなにかわからないが(わからなくてよかったけど)

道の反対側から眺めたときに感じるものは、

私が行けないヘイアウで感じたものに似ていなくもない。






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