太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

カプリスを探してさまよう

2017-07-19 07:46:16 | 日記
夫と街まででかけたついでに、カプリスパンツを買おうとアラモアナに行った。

職場のユニフォームは、トップは支給でボトムは自前。

色は黒か白、ベージュと決まっている。

汚れるので白やベージュは滅多にはかない。

それで、ほぼ毎日何本かの黒いパンツをはきまわしているのだが、カプリス丈があるといいなと思ったのだ。

ふくらはぎとくるぶしの間ぐらいの丈のパンツは涼しいし、

普段はスニーカーだが、その丈のときにはサンダルにするので尚涼しい。



どこにでも売っていると思っていた。

ところが、どこにも売っていなかった・・・・・・・



服屋という服屋にすべて入って、探した。

店員にも聞いたが、なかった。

ユニクロ的な OLD NAVY にも、GAPにも、TOMY BAHAMAにも

名前も知らないような店にも、どこにもない。

あるのは、普通の長い丈のパンツか、ショートパンツ。

デパートにも行った。

かろうじて、MACY’Sにそれらしきものがあったが、私のサイズはなかった。

アメリカでいうと私のサイズは「0(ゼロ)」だ。

しかし、たくさんあるのは10とか13とかで、0を探すのは難しい。

家に帰る途中で、わざわざカイルアのターゲットまで行ったものの、やっぱりなかった。

歩いている日本人の旅行者が、私が欲しいような黒のカプリスをはいている。

白いカプリスを涼しげにはいている人もいる。

日本に行けばきっとどこにでも売っているのだ。ユニクロだってあるし。



結局、家に帰ってネットで検索したら、コラショと出てきた。

それも2000円ぐらいという、値段もすてきなのが。

どの店も、JC PENNY とか KOAL’Sといった全国ネットの、しかしハワイにはない店だ。

私はそこで2本注文した。

ネットでパンツやスカートや靴を買うのはギャンブルだ。

サイズだって素材だってわからない。

日本に行ったときに買うのが1番なんだけれど、

あいにく私が日本に行くのは冬で、夏物は売っていない。

ハワイに住んでいると、具体的なものが欲しい時に、それがある可能性は低い。

画材屋だって2件だけしかないので、友人はいつもネットで絵の具を買っている。

だからもう、ギャンブル承知でカプリスパンツの到着を待っている。





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ロイヤル ポインシアナ

2017-07-18 07:20:37 | 絵とか、いろいろ
新作。





大好きな花のひとつ。

マダガスカル産の木で、この時期一斉に花をつける。

真っ赤な色が、青い空に映えて印象的だ。



ビーチに行ったときに写した写真。

この写真にインスピレーションを得た。



赤い花のほうが多いけれど、黄色いのもある。



黄色もすてき。










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一人旅

2017-07-17 06:54:11 | 日記
職場に、韓国人の女の子がふらりとやってきた。

見るからに途方に暮れた、というふうで、事情を聞こうにも

彼女は英語があまり話せないので韓国人の同僚が話を聞いた。

彼女は21歳で、昨日一人でハワイにやってきた。

情報のすべてをインターネットで入手し、昨夜泊まったのは民家の離れをレンタルしているところで

1泊140ドルだという。

それを聞いて私達は青くなった。

彼女が見せてくれた、その泊まる場所のインターネット上の写真はそれは美しい眺望で、

確かにそこは美しい景色が見られるのだろうけれど、その一帯はドラッグをやる人たちがいっぱい住んでいて

家族や複数で行くならまだしも、女の子が一人で行くにはけして安全とはいえないところなのだ。



一夜あけて、今日はアクティビティの予約をしてあるので、その場所まで行くバスを待っていたら

泊まったところの隣に住む男が、車で送っていってあげるという。

車に乗ってしばらくすると男が、送り賃として100ドル払えと言ったので、10ドルだけ払うと

目的地のずっと手前で降ろされた。

その降ろされた場所が、たまたま私の職場の近くで、彼女は店に入ってきたのだった。


韓国人の同僚と話しながら、彼女は泣いていた。

同じ年齢の子供がいる同僚は放っておけず、予約したアクティビティの場所までバスで行かせ、

仕事が終わったら彼女を迎えに行き、自分の家まで連れて帰った。

彼女が予約してあった宿泊場所は、どこも似たりよったりの危ない場所だったのでそれらをキャンセルし、

改めてワイキキのホテルをとろうとしたが、どこも一杯で高い部屋しかあいていない。

それで結局、同僚は彼女をホームステイさせることにした。


韓国人の女の子は21歳にしては幼く、高校生のようにみえた。

彼女は同僚の家を拠点にして、毎日インターネットで調べながら一人で楽しそうにいろんなところに出かけていくのだという。

明日、彼女は韓国に帰るが、ケロリとしてまた一人旅をするのだろうか。





私は一人旅がしたいと思ったことはないし、一人旅ができないタイプの人間だと思う。

スーパー方向音痴だからというだけではない。

美味しいものを食べても、いい景色を見ても、それを分かち合う相手がいなくてはつまらないと思ってしまう。

一人なら、誰に気兼ねもせずに予定を変えられるし、好きなものを食べる自由があるが

私は一人でいることの自由を楽しめない、むしろ自由であることに疲れてしまうと思うのだ。


しかし、というか、だからこそなのだろうが、一人旅にとても強い憧れをもっている。

沢木耕太郎の「深夜特急」シリーズは、何度読み返したかしれないし、

特に女性が日本を飛び出して一人旅をする本は、見つけると必ず読む。

彼女達が体験する、私が得ることができない感動や困難を疑似体験させてもらうのだ。

感動したあまり、ファンレターを(メールだけど)送ったこともある。

ちゃんとした返事を受け取ったときは、それは嬉しかった。

私もこんなことができたらどんなにいいだろうかと思う。

また、一人旅を楽しめる人と私の決定的な違いはなんだろうかとも思う。



作家の角田光代さんも一人旅をする人で、先日その旅のエッセイを読んだ。

角田さんはアジアを中心に、とくに予定を決めずに一人でどこへでも行く。

しかし本の中で彼女が、

『私の友人に、夜、一人で焼き肉屋に行き、カップルやグループに混じってブースに座り

一人でもくもくと肉を焼き、ビールを飲んで帰ってくる人がいるが、私はとてもそんなまねはできない』

と書いているのを読んで驚いた。

アジアのどこかの国境の近くで、長距離バスの休憩のあとで置いていかれ、

荷物はバスに積んだまま、誰も英語を話せないという状況で、何時間もかけて事情を説明し、

なんとか夜まで待てばバスが来るというところまできたのに、待つのがいやでとりあえず山道を歩きだすという、

そんなことができる人が、一人で焼き肉屋に行けないなどということがあるんだろうか。

一人で焼き肉屋に行くのと、見知らぬ国をさまようのと、必要な勇気の種類が違うんだろうか。

焼き肉屋にも見知らぬ国にも一人で行けない私には、逆立ちしたって理解できない話なのである。







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こわいタトゥ

2017-07-16 15:48:37 | 日記
前記事のタトゥ話で思い出したが(前記事はコチラ)、怖いタトゥを彫っている人がいる。

顔の左半分に彫られた幾何学模様のタトゥは怖いけれど、まるでアニメにでてくる、車のタイヤの跡のようにもみえる。

ドクロとかいった、おどろおどろ系も怖い。

自分の子供の似顔絵というのも、リアルであるほどこわい。

しかし先日、今まで見た中で1番怖いと思うものを見た。

80に近いと思われるおばあさんなのだが、小柄で地味でおとなしい雰囲気なのに、

腕に仁王のような何か、もっと中国的な生き物と、

膝上丈のパンツから見える足には龍がうねっていた。

いったいこのおばあさんはどんな人生を生きてきたんだろうか。

こう見えて、マフィアの元締めとか。

庭いじりとか、手料理をして穏やかに生活しているのがしっくりくるような風貌で

実は闇の大物だとか。



いかにもそういう彫り物をしていそうな人のタトゥより、

なんだか数倍も怖いと思う。





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知らぬが仏のタトゥ

2017-07-14 08:16:05 | 日記
毎日多くの人と接していると、いろんなタトゥと出会う。

日本の中に住んでいたから知らなかっただけで、世の中にはたくさんの人が

いとも気軽にタトゥを彫る。

感覚でいえば、ピアスみたいなものなんだと思う。

ピアスすら怖くてあけられない私には、生涯理解できない。



三十代とおぼしき男性が、ランニングスタイルのシャツを着ていて

その背中の両肩の部分に、梅の花と竹を背景に漢字を彫ってある。

日本人であることの性で、看板だろうがTシャツだろうが、日本語をみかけるとつい読んでしまう。

私は右肩の字を見て、思わず二度見した。

そこにはこう書いてあった。










いったいこれはどういう・・・・・

熟語を好んで彫る人も多いので、左肩とあわせて何かの言葉になるのかと思い、左を見ると









幅縁・・・

うーん。

これはもしかすると、いや、もしかしなくても

の間違いでは?




外国人の漢字タトゥのおもしろさは、日本語を知らない人が彫っていて、当人もまた知らないというところにある。

以前にも書いたけれど、百本という名前の日系の人が、自分の名前を首の後ろに彫ったら 「首本」 になっていた。

彫ってある場所が首だけに、10倍笑える。

しかも日本人の同僚に指摘されるまで気づかなかった。

襟のあるシャツを着ると、ちょうど「首」という字だけが見えて、「まあ、間違いじゃないしね」と同僚に慰められているそうだ。




さて、その「幅」さん。

彼はふくよかな体つきで、幅という漢字が似合うし、

幅のある縁に恵まれる、とこじつけられないこともないし、

6センチ四方ぐらいのでっかい字で、どうせ彫りなおしもきかないし。

「縁」が 「緑」 じゃなくてよかったねというしかないだろう。







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