太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ビーチにアフロ鶏

2019-05-19 16:05:51 | ハワイの自然
日曜日の朝はビーチに行く。
雨の日と、冬場の寒い(だから、普通でいうと寒くはないんだが)日以外は、
1年通して、変わらない日課だ。

そして今日も今日とてビーチに繰り出す。
オアフ島の、どこの海でも泳ぐことができる。
遊泳禁止という立て札をよく見る日本の海に慣れていたから、
これはちょっとした驚きだった。
カイルアビーチは、我が家から車で20分の距離にある。
遠浅の海で、深いところに行けない私が、唯一安心して入ることができる。
このビーチに来るのは、ほとんど地元民。
人がいっぱい、というのを見たことがない。
朝は干潮で、私でも沖にむかってかなりの距離を歩いていける。
正面に見えるのが、ラニカイにあるモクルアアイランド。
ビーチを右のほうに向かってずーっと歩いてゆくと、
観光客でいっぱいのカイルアビーチがある。


ビーチの手前の芝生に、たくさんの鶏がいるのだが、
今日、その中でひときわ目立つ鶏を発見。

アフロ鶏

写真がマズイ。
なにせ、歩き回ってジッとしていない。追いかけながら撮るので
ほとんどブレてしまい、まともなのはこれだけだ。
後ろ姿なんだけど、
頭の部分がこんもりしているのがわかるだろうか。
近くで見ると、アフロのようにもっこもこになっている。
数ある鶏の中で、アフロなのは彼だけ。
違う種類の鶏なのか、突然変異なのか、オシャレなのか(笑)
彼自身は自分の頭がアフロになっているなんて、露とも知らずにいるんだろう。




シェパーズパイ

2019-05-19 02:29:12 | 食べ物とか
夫の叔母が、シェパーズパイを作ったので来て、という。
シェパーズパイは、イギリスの料理で、
叔母のレシピは、ラム肉のカレーの上にマッシュポテトをたっぷり乗せ、
オーブンで焼き色をつけたもの。
叔父叔母は、夫の両親と一緒に来週からイギリスに旅行するので、
気分がイギリスになっているのだそうだ。

シェパーズパイ

その翌日、ジュディスに会う約束があったので、
本場イギリスのシェパーズパイとはどういうものか聞いてみた。
基本的にはラム肉の挽肉を使ったシチュウの上に、マッシュポテトを乗せて焼く。
シチュウをカレーにする人もいるし、そこは家によって違うものらしい。
「シェパーズパイなんて、もうどのぐらい食べてないか・・懐かしいナア」
しきりにイギリスが恋しくなった模様。


夏の日が暮れる。
雲を通して光が降りて、エンジェルズラダー(天使のはしご)見えるかな?



しばらく食べてなくて、日本が恋しくなる料理は、親子丼。
それも一般的なものではなく、静岡地方だけの親子丼だ。
ご飯は醤油味の鶏飯。
器にご飯を盛り、焼き海苔を散らす。
あらかじめ甘辛く煮た、しいたけ、鶏肉、にんじん、蒲鉾をのせ、
いり卵をその横に、
さっと茹でた絹さやを残りの部分にのせる。
冷めてもおいしいので、母が出かける用事があるときには親子丼を作った。
高校を出て東京に行って、初めて一般的な親子丼の存在を知ったときは大変驚いた。

しずおか親子丼、食べたいなあ。





エンドレス パイナップル

2019-05-18 18:50:30 | ハワイの自然
食べたパイナップルの葉の部分を土に植えると、
新しいパイナップルができる話を書いたけれど
私の乏しい想像を超えて、実はパイナップルは永遠に実をつけてゆくらしい。

ウチのパイナップル

これが現在、実が出来始めた状態のパイナップル。
このあと、肥料をドバドバ与えてゆくと、何ヶ月か後にパイナップルになる。

パイナップルになった状態

これは夫が職場から持ってきたもの。
パイナップルの下の部分に、太い茎が見える。

茎のほうから撮ったもの

そしてさらに、茎と実の間に、新しい葉が育ち始めている。

ね?
二箇所に、小さい葉が見える。
実の部分を切り取って、この茎をまた土に植えると、
この小さい葉が育って、新しいパイナップルができるらしい。
そしたらまた、実を取って、残った茎か葉を植えるとパイナップルが・・
ということは、ひとつの茎から、エンドレスにパイナップルができる。
それじゃまるでバナナみたいだ。

バナナは、実を収穫したら、
その木を根元から切ってしまう。
そうすると、別の場所からにょきにょきと幹が育ってきて
バナナの実をつける。
収穫したあと、木をそのままにしておくと、二度とその木には実がならず
ただのバナナの観葉植物となる。

いやー、知らなかったなあ。
パイナップルの連鎖。




セイディ

2019-05-17 07:59:01 | 日記
隣りのブライアンちのセイディが、
めっきり歳をとった。
我が家のドライブウェイを歩くと、セイディが走ってきて、
駆けっこをしようとせがむ。
「3,2,1!GO!」
と叫ぶと、いつも2か1のところで先に駆け出す。
「ずるい!ズルしたー!」


8年前のセイディ

昨日のセイディ

それが近頃は、私が歩いていると駆け寄ってくるのは同じだが
鼻を外に出して、ゆっくりと尻尾を振っている。
以前は、この格子の間からむりくり首まで思い切り出していたものだ。
掛け声をかけると、GOまで待って走り出す。
「もうズルはしないんだねー」
すっかり顔が白くなってきた。

庭の隅でジッとしている姿は、前にいた犬、リリイに重なる。
リリイもラブラドールで、私がここに来た時には最晩年で、
いつものんびりと座っているか、いねむりをしていた。

動物は、あるときを境にガックリと歳をとってしまう。
お別れがつらいから、動物は飼わないという人がいる。
その気持ちはよくわかる。
けれど、無垢な存在に、どれだけ心癒されることか。
そして人生を折り返してみると、
彼らを残して自分が先にいくわけにいかないということに気づき
彼らを見送るのにじゅうぶんな時間を考えると、
今いる二匹の猫のあと、新しい家族を迎えられるかどうかわからない。

今日もセイディは芝生でいねむり。
彼女の毎日が心おだやかでありますように。





千の風

2019-05-16 02:49:47 | 日記
先日の母の日。
近所のお墓には、朝からたくさんの車が押し寄せて、昼過ぎまで列を作っていた。
お墓

どうみてもその辺の公園にしか見えないけど、これがハワイのお墓。
芝生の上に墓標が埋められていて、
その横で家族でピクニックをするのだ。
日本のお墓のイメージで、墓の横でお弁当を広げて遊ぶなんてありえないけど。

「わざわざお墓に行かなくても、家で ”おかあさん、ありがとう”
って言って、母親の思い出話しながら食事するほうがずっといいのにな」

夫が言った。
私もそう思う。
もし私が死んでお墓を作ってもらったとしても、私はそこにいないと思う。
が、お墓にこだわる人だっている。
たとえば私の祖父。
私が離婚して実家に戻ってきたとき、1番喜んだのは既に亡くなっていた祖父だ。
霊能がある人に、言われた。
祖父は私に家業を継いでほしかったのだ。
でも私にはそうできない理由があった。
霊能者とそういう話をしているとき、その場に祖父の魂はいたそうだから
話はわかっているはずなのに、霊能者は言いにくそうに言った。

「でもねェ、おじいちゃまがちゃんとお墓まで来て説明してほしいって
おしゃってるんですよ。頑固な方でした?」

頑固も頑固。頑固の国から頑固を広めに来たような人だ。
それで翌日、私は祖父の墓に行ったのだけれど、お線香をつけようとすると
ブワーと風が吹いて消える。
つけなおそうとすると、また風が吹く。
「もう!せっかくここまで来たんだから、やめてよぅ!」
祖父もそうだったし、きっと父もそうだ。
千の風になる人もいる。
なりたくない人も、またいる。

ハワイ大学の、あるプログラムに、私達夫婦は登録しようと思っている。
死んだあと、検体すると、学生が学んだあと
骨をマジックアイランドの海に散骨してくれるのだ。
マジックアイランドは私達が結婚した場所。
お墓などいらない私達にとって、誰かの役にたったうえに、
結婚した場所に帰ることができるのは、願ってもないことである。

母の日、実家の母にかわいいピンクのTシャツを贈った。
最近、持病が進んできて、歩くのが大変になった。
電話をすると、出るまでにそうとうの時間がかかる。
それでも、こうして話ができることはなんと幸せなことだろう。