太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

あたしゃ異星人か。

2019-08-27 08:05:06 | 日記
タートルベイに滞在し、
スリーテーブルでシュノーケリングをしたときのことだ。
暑くなる前に行きたかったので、朝7時にはもう海に入っていた。
ビーチには私達以外に数人ほどしかいない。

波が出てきたので、海から上がった。
ざぶざぶと波打ち際まで歩いていくと、
ビーチにいた女性が、まさに

ギョッ!!!

あるいは、

ヒッ!!!

というような顔をして、私を凝視している。

泳げない私は、シュノーケルのときにはライフジャケットを着る。
そしてシュノーケルのフルマスクをし、
足には足ヒレ。

フルフェイスマスク

こんなフルマスクをつけた生き物が、
ライフジャケットをもこもこと着て、海からざぶざぶと出てきたので
その人はおおいに驚いたようだ。
私がマスクを取ると

「あーびっくりした!新種のエイリアン見たかと思ったワ」

と言って大笑いした。
私も自分の姿を想像して、一緒に笑った。
このフルマスク、呼吸が普通にできるし、視界もばっちりですごくいい。
聞いた話だと、ABCストアで売り始めたらしい。
が、まだそれほど普及していないので、
誰かを怖い目にあわせる可能性はアリ。





ミナイ イワナイ カンガエナイ

2019-08-26 16:44:17 | 日記
韓国人のCは、私が働く職場で店を開いている、いわゆるベンダーの一人で、
毎日顔をあわせるので、同僚みたいなもの。
彼女は悪い人ではないのだが、じっくり話をするのが辛くなってきた。
Cは、この職場のオーナーとそのファミリーが大嫌い。
なにかにつけ、かなり辛辣にこきおろす。

Cの言い分は、たぶん真実で、的外れではないだろう。
ひとつのことも、一人の人も、それを見る立つ位置によってはまったく違う印象になる。
ならば私は、Cとは違う位置に立っていたいと思う。



ここ数年、なるべく良い気分で過ごすように努めてきた。
自分に都合のいいことが起きれば気分がいいし、
そうでなければ不機嫌になる。
目の前のことを、自分の都合のいいように見ればよくない?
もっと言うなら、自分の都合のいいことだけ見れば、よくない?

Cに言わせれば、「ひとでなし」で「頭のおかしい」経営者たち。
誰かがかれらに受けた、「ひどい仕打ち」。
「不公平な」やりかた。
それらは、Cの真実であっても、私の真実ではない。
私はここで働くのが気にいっているし、
彼らが好きな自分が好きだ。
自分に起きたことでもないことで、誰かを裁き、
そのうえ自分まで嫌な気分になるのはばからしくないか。

昔の私は、Cと同じだった。
私にとって正しくないことに怒り、裁き、なんとかしようとした。
誰かに起きた正しくないことも、どうにかできるのではないかと思った。
私はいつも、正しくないことに囲まれていた。

それを、やめた。

私が気分よくいることに、私は100%責任がある。
自分の機嫌の良し悪しの鍵を他人に明け渡していると
機嫌がよくなるためには、他人をコントロールしなくてはならなくなる。
そんな不可能な挑戦に明け暮れて
ふりまわされるだけふりまわされて、不満だけが底に沈殿してゆく。


「ねえ、頭おかしいと思わない?」
悪態をついたあとでCが、私に聞く。
「思わない」
以前は適当にあいそ笑いをしてごまかしていたのも、やめた。
16年もの間、週に6日、どうしてそんなに嫌いなところにいるのか。
そんなに嫌いなら、さっさと他へ行けばいいのに。
結局、Cはそうやって、誰かを裁くのが好きなのだ。
好きだから、16年もいられるのだ。
誰かを嫌いな自分が、Cは好きなのだ。


苦手な人はいても、嫌いな人がいなくなった。
私の気分が悪くなる部分は、見ないことにする。
誰かを嫌いでい続けることは、かなりのエネルギーを消耗する。
あんなことを言ったくせに、あんなことをしたくせに、
そういう思いにとらわれている間は、ものすごく気分が悪い。
どうせ表面だけの関係なら、ほとんどがどうでもいいことだ。

斉藤一人さんの言葉に、

旅先で見た犬の糞は忘れろ

というのがある。
せっかく旅行に行ったなら、きれいな景色やおいしいものを楽しめばいい。
たまたま見た道端の犬の糞のことをいつまでも覚えていて、嫌な気分になることはない、というのだ。

だから、
都合の悪いことは ミナイ
人やものごとの悪いことは、イワナイ
気分が悪くなるようなことは、カンガエナイ

それでも人の悪口を言うときもある。
思考が底なしのネガティブなスパイラルにハマることもある。
嫌だったことを繰り返し思い出していることもある。
けれども、そのことすら努めてカンガエナイようにする。
自己嫌悪は1番自分を傷つける。
残りの人生は、これでいく。





自家製パイナップル

2019-08-25 16:57:11 | ハワイの自然
パイナップルを買ってきて、
葉の部分を取って、数日ほったらかしにしておいたやつを
土に植えると、そこからまた新しいパイナップルができる。

植えて、2ヶ月以上たつと、
こんなんになる。

これが半年以上前

観察日記をつけていないので、いつかわからないのが残念。

はやく大きくならないか、と待っていたのだが
どうやら完成の模様。

今日


なんか、とってもちっちゃいまんまなんですケド

どのぐらいちっちゃいかというと、

レモンと比べてみた

新種のパイナップルですか、というぐらい小さい。
でも、甘い香りがするし、見た感じは一丁前。
それでも、こうなってから半月以上待っていた。
でも、これ以上大きくならないから、きっと完成。
切ったら、果肉がすこし固いけれど、ちゃんとパイナップルだった。
甘さはいまひとつだな。
ここまでになるのに、だいたい10ヶ月。
10ヶ月待って、レモン大。
パイナップルは、お店で買って食べよう。



私が眠れない、そのワケ

2019-08-23 18:15:58 | 日記
夫が少し飲みすぎた夜は、イビキがうるさい。
肩をたたく。
顔をはたく。
枕の下に腕を入れて、「地震だー!」とばかりに頭をぐらぐらとさせる。

一瞬、イビキは止まる。

が、すぐに再開。
足で足を蹴る。
頭をがりがりと掻く。
蹴ったり叩いたりする力がだんだん強くなり、ようやくイビキが止まる。

が、静かにはなったが、今度は息をしていない。
放っておいても、自然に息をするようにできているとは思うが
それでも万にひとつということがある。

そこでまた、身体を揺する、足を蹴る、を繰り返すことになる。


・・・・・ゥンガッ!!!!!!プハー!!!!


呼吸再開。
息を吹き返したのがいいが、今度は再びイビキ。
うるさいので、また蹴る、はたく、「地震だー!」をやる。
仰向けになっていると、気道が圧迫されるのか、息が止まるように思う。
身体を横にすれば、息が止まることはないので
なんとか身体を横にしようと押してみるも、ほぼ2m、95キロの身体は
ビクともしやしない。

やっと私がうとうとしてきたころ、
夫がむっくりと起き上がった。
なにをするのか薄目で見ていると、姿見のカバーをあけて、
私のデスクの椅子を引き、パジャマを下ろそうとしているではないか。

「なにやってんの」
「オシッコでしょう」
「そこはトイレじゃないよ」
「だから今ここに広げて(意味不明)・・・」

私は起き上がり、夫の手を引いてバスルームに連れてゆく。
「トイレはここだ!」
「えーー・・・」

トイレ以外のところで、用を足そうとしたのは1度や2度ではない。
そのたびに、なぜか私の動物的勘で未然に防いできた。
お酒には強い夫も、45を過ぎてから少し弱くなってきた。
「飲みすぎないでよ、頼むから!」
「ゴメンネー」
なんだよ、こんなときだけ日本語で。
腹立たしいのは、本人がいっさい覚えていないことだ。
またおおげさに言ってるんでしょ、と言いたげな顔をする。

イビキをかけば、うるさくて眠れず
イビキがおさまれば、息をしていないのが心配で眠れず、
イビキも呼吸もおさまってくれば、トイレの失敗を察知して目がさめる。
そんなわけで私は眠れないのである。


南国くだもの

2019-08-22 19:33:21 | 食べ物とか
南国の果物は、いかにも南国ぽい姿をしているものが多いが
なかでもドラゴンフルーツは、ひときわ南国ぽい。

ドラゴンフルーツ

どピンクの外側も、黒ごまをまぶしたような果肉も、
ほんものとは思えない奇抜さ。
ハワイじゃ、これがたくさん採れる。
月下美人にそっくりな植物で(みわけがつかない)、サボテン系。
うちの庭にはないけれど、この時期、おすそ分けでいただくことが多い。
今も、冷蔵庫にいただきもののドラゴンフルーツが数個ころがっている。
もう4日も。
見た目はすごくかわいいんだけれど、
すごく美味しい、というもんでもない。
どういう味かというと、
歯ごたえも味も、かなり寒天が多めの、まったく甘さが足りない水ようかん。
4分の1も食べたら、もう満足。

そして今日、近所のダナがスターフルーツを持ってきてくれた。

スターフルーツ

輪切りにしたら、星のかたち。

30年以上前だけど、勤めていたテレビ局の近くに、ものすごい趣味の喫茶店ができた(その頃はカフェなんかなかった)
店内はパステルカラーで塗られ、サンリオの「キキとララ」みたいなのが
ブランコに乗って天井から下がっていた。
メニューときたら、
・お花畑で恋してストロベリー
・虹の森のミックスサラダ
などという、口に出して頼むのもはばかられるようなシロモノであった。
同僚のCがこれまた夢見る夢子で、この店が大好きで
私はCに引きずられるようにして、何度も行った。
ハート形に切ったホットケーキや、星型のニンジンに、
Cはいちいち
「かーーーーわいぃいいいいいん」
と感激するのだ。
私達は二十歳かそこらであったから、それが普通で、
私は世の中を拗ねてみているような、かわいくない女の子だったかもしれない。

とにかく、
スターフルーツを食べると、この店とCを思い出す。
当時、日本にスターフルーツがあったなら、あの店で大活躍しただろう。


スターフルーツの味は、大味の梨と思えばいい。
冷やして食べると、なかなか美味しい。
いまだに私の南国くだものの1番はライチで、2番がパパイヤ。
パイナップルがきて、バナナ、
ずーっと間があいて、スターフルーツ、1番最後がドラゴンフルーツとなっている。