この時代、就職先を見つけるのは本当に大変なようだ。
日本の高度成長期に社会人になった人間には転職ですら選び放題だったのに……。
ところが今、親となって周りのお母さんと子どもの就職活動のことを話すとき、会社を選べる立場にいられる人間はとても少ないことが分かる。
「とにかく保険制度の整っている会社に入ってくれればいい」という、何だか夢のない話を何人からも聞く。企業が人件費を押さえようと、正社員を抱えこまない方策をとっているからだ。
製造の現場はもちろん、給与計算などの仕事まで外注されてしまう。生産の調整弁としてフリーター、アルバイト、パートが都合よく使われてしまうのだ。
2月5日に放送されたNHKスペシャル「フリーター漂流」~モノ作りの現場で~を見て、過酷な条件のもとで働く若い人たちが気の毒になってきた。
彼らを雇用する側に、仕事に誇りを持ってほしい、やりがいを見つけてほしい、働いてそれに見合った収入を得て生活を豊かにしてほしい、といった人を育てるという愛情が見てとれないからだ。
不安定な社会の中に置かれて、安定した家族づくりが望めるだろうか。
しんどい、世の中になったものだ。

日本の高度成長期に社会人になった人間には転職ですら選び放題だったのに……。
ところが今、親となって周りのお母さんと子どもの就職活動のことを話すとき、会社を選べる立場にいられる人間はとても少ないことが分かる。
「とにかく保険制度の整っている会社に入ってくれればいい」という、何だか夢のない話を何人からも聞く。企業が人件費を押さえようと、正社員を抱えこまない方策をとっているからだ。
製造の現場はもちろん、給与計算などの仕事まで外注されてしまう。生産の調整弁としてフリーター、アルバイト、パートが都合よく使われてしまうのだ。
2月5日に放送されたNHKスペシャル「フリーター漂流」~モノ作りの現場で~を見て、過酷な条件のもとで働く若い人たちが気の毒になってきた。
彼らを雇用する側に、仕事に誇りを持ってほしい、やりがいを見つけてほしい、働いてそれに見合った収入を得て生活を豊かにしてほしい、といった人を育てるという愛情が見てとれないからだ。
不安定な社会の中に置かれて、安定した家族づくりが望めるだろうか。
しんどい、世の中になったものだ。
