自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

先頭の車両

2005-05-04 | 社会・時事
「電車が好きで、前の景色を見るのが好きで、息子はいつも一番前の車両に乗ってたんですよ」
「うちの息子はJR西日本への入社を希望してたんです」
JR宝塚線(福知山線)の事故の被害者のご家族のこんな声を聞くと、いたたまれない気持ちになる。

かくいう私も先頭の車両に乗るのが好き

デジカメの中には4月16日にJR神戸線(東海道線)普通電車の一両目に乗った時の写真が残っている。前方にさくらが写っていたので残しておいたのだ。


2枚目の写真は4月30日、事故のあとに乗った阪急神戸線の支線、甲陽園線の先頭車両から撮ったものだ。単線で途中の苦楽園口駅(といっても全線で駅は3つ)ですれ違う。車窓から見えるのは、のどかな景色だ。

JRの普通電車で私は尼崎方面に向かっていた。この電車は芦屋駅で快速と接続していた。停車駅は多い、信号も多い。運転士さんはひっきりなしに指差し確認をし、時刻表と照らし合わせている。信頼に足る運転に思えた。

実際、私はずいぶん長い間、電車に乗り続けているけれど、オーバーランなんて、めったに経験した覚えがない。もし、最近になってオーバーランが増えているんだとしたら、運転士の養成方法に不備があるか、ダイヤグラムの引き方が実情と合わないのだろう。

JR側の会見、労働組合側の会見、あたかも責任は自分たちにないようなことばかり言いつのっていた。だいたい事故第一報の「電車が白いクルマにぶつかって死者が出ている模様」から誰がこんな大事故を想像できただろうか?それだけ鉄道は安全な乗り物だと思っていた。

5月2日現在の数字で、死者107人、約150人の重傷者を含む負傷者461人。重傷者の中には予断を許さない人もいるだろうし、命には別状がなくても重い後遺症が残る人もいるだろう。

死者107人の内訳は10代19人、20代20人、30代20人、40代17人、50代19人、60代9人、70代3人。10代・20代で35%を超える。親にとってはあきらめのつかない若い死だ。

わずか、1分半が奪ってしまった未来の時間はあまりにも大きい。安全優先の運行の実現こそが、彼らの死に報いることだと思う。


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相楽園のつつじ

2005-05-04 | 花・木・実・いきもの・自然
相楽園のつつじが5月1日~3日までライトアップされるとのことで出かけてみました。
ところがこの季節、薄暮の時間が長く、灯りの効果が出るまで、長居ができなかったものですから、結局写真は夕方の光で撮りにくく、中途半端なものになってしまいました(言いわけなり)。

相楽園は神戸市の都市公園としては唯一の日本式庭園です。
面積は2ha、楠の大木、蘇鉄園がみごとで、つつじの本数はあまり多くはありません。でも、とてもよく手入れされています。見ごろは少し過ぎたぐらいのところでした。

園内には船屋形、旧小寺家厩舎、旧ハッサム住宅など、重要文化財が点在しています。園内で開かれていた、山野草展に展示されていた、ピンクの花びらの細いつつじも載せました。














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