自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

中村勘太郎、中村七之助の棒しばり

2006-11-16 | コンサート・音楽・宝塚
11月15日(水) 神戸国際会館こくさいホールで中村勘太郎、中村七之助錦秋特別公演

演目は
江島生島、多摩川、棒しばりと2人のトーク

芝居ではなく歌舞伎舞踊です。
さすが、おむつを当てていたころから稽古を積んでいる2人です。
訴えてくるものが違います。

棒しばりは狂言を素材にしたものです。
いつも留守の間に酒を盗み飲む次郎冠者を棒にしばり、太郎冠者を後ろ手にしばって主人は出かけるのですが、2人は知恵をしぼってやはり酒を飲んでしまう話です。

踊る上で絶対に必要な手を両者とも使えないのです。足と動作だけで舞うわけです。
動きづらいはずなのに、見事に広い舞台を動き回ります。

酔った上でのしぐさ、せりふ回しもこっけいです。うまいものです。

トークの場面では26歳になったばかりの勘太郎と24歳の七之助が普段の姿を見せてくれました。「遊んでる」ふうです。意外にも父勘三郎そっくりの男っぽい勘太郎がインドア派、母親似で体型、顔立ちが女っぽい七之助がアウトドア派です。

広いこくさいホールを昼夜いっぱいにしてしまう2人は親の七光りだけではない実力を発揮してました。




コメント
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