自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展・森村泰昌の小宇宙「その他」のチカラ。

2010-12-20 | 展覧会

兵庫県立美術館で、「ゴッホも、ルノワールも、すべてが日本初公開!!」と銘打った、ザ・コレクション・ヴィンタートゥールと、2010年度コレクション展Ⅲを観てきました。

ヴィンタートゥールの会期は12/26(日)まで、コレクション展Ⅲは3/13(日)までです。

ヴィンタートゥールはスイスの人口10万人ほどの小都市。
その街の中核施設ヴィンタートゥール美術館の日本初公開のコレクション90点が今、日本を巡回しているのです。

 

ドラクロワ、コロー、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、ルソー、ピカソ・・・、美術史に名を残す多くの作品が、始めの1室からど~んと展示されています。

といっても、比較的小さなサイズの作品が多く、その絵を所有していた人が自宅に飾っていたような心地よさを感じられる、観やすい分りやすい展覧会でした。

また、ドガやルノワール、ジャコメッティ、ロダンなどの小さなブロンズ作品も魅力的でした。


美術館からインターネットで絵を送れるサービスを今回も利用してみました。



この日(12/12)はコレクション展の中の小企画「その他」のチカラ。―森村泰昌の小宇宙―に関してのトークイベントが開かれていて、そちらにも参加してきました。

森村さんはセルフポートレイトの写真作品がよく知られる美術家。

今回の美術展のタイトルにある「その他」とは決して「主要(=メインディッシュ)」ではないけれど、メインの横に添えられて、「「主要」の味を際立たせるチカラを持ったもの。そういった多くの「その他」の裾野が拡がれば拡がるほど相対的に頂上は高くなる、といったようなことを話されました(多分^^)。

その「その他」の作品をせっせと蒐集していた方がいて、散逸させることなく、現在兵庫県立美術館に収蔵され、今回の展覧会になりました。

小さなオブジェ、カレンダー、ポートレート、書、陶器など、作品もおもしろいし、トークも放っておけば、いつまでも終わらないようなおもしろさです。

1951年生まれと十分^^年齢を重ねているけれど、常に若い、新しいファンを引き寄せるチカラを持っているようです。

現にトークショーで私の隣りに座った若者、森村さんの一言ひとことに、いちいち反応していました。

新年早々、森村さんの「主要」作品の個展も始まります。


 

コメント (2)
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