『 貯蔵している清酒を検査するため呑口(のみくち・タンクの酒の出し口)をあけて酒を出し、鑑定することを呑切り(のみきり)という。
清酒は普通、冬期の寒い間に造られ 4月ごろに火入れ(加熱処理)をして貯蔵される。この貯蔵中の酒質の変化 とくに火落(好ましくない菌が悪さをすること)の有無、調熟の度合を調べ、個々の貯蔵タンクの酒質を判定し、出荷の順序やブレンドの組み合わせなどを造る参考とする。
酒造家の大切な行事の一つである。 』
秋山裕一・原 昌道
(どちらも農学博士で国税庁醸造試験所第一研究室長・試験所長を歴任) 共著 「酒類入門」より
と言うことで「呑切り」に参加するため村上へ向かったのは昨日のことでした。通常は7月ころなんですが、5年ぶりの今回はこの時期に。
秋田行き 特急「いなほ」に乗って
その名の通り 稲穂が揺れる光景を見ながら北上。
ところどころで稲刈りしてましたわ。無事に実って良かったですね。
そして現地入り。
ズラリと並べられたタンクごとの原酒、スポイトで自分のきき猪口に少量移し取って順番に味を見ていきます。
当然ながら これらの写真を載せる前に醸造元の了承は得ているのですが、現地での体験をどこまで公表してよいのか判断が難しいので ブログ上ではサラリと流しますね。
同じ造りのお酒でもタンクごとの違いを見ますので 一般酒から最上級酒まで全部やるとけっこうな数になります。最上級酒まで行ってから また一般酒に戻っても粗を感じさせない出来栄え… 水準の高さを感じずにはいられませんな。
きき酒は飲み込まないのが普通です。 が、ついウッカリ・・・ということも。
その後 懇親会。
美味しいお料理とお酒を充分に楽しんで帰路へ。
キレイなお月さまと虫の音に包まれ歩く田舎道 いい夜だわ。
酒飲んでブラブラしているように思われそうですが お客さんに正しい情報と肌で感じたことをお伝えできるよう努めております。
そのためには造り手との交流はとても大事なこと、そして同じくらい大事なのは自分で飲むことなんですね。それでこそリアルな感想が生じますから。
そんな酒屋とこれからも末永くお付き合いくださいますよう
どうぞよろしくお願いいたします。
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