プラモときどき四方山話

趣味で作るバイクモデルと日常

チェーンの組み立て

2015-04-13 00:08:00 | YAMAHA XS-1
 ローラーの切り出しが終わり、駒のゲート処理も終わり、内側になる駒の黒染めも終わりました。



 30㎝の真鍮パイプから1mm未満で切り出し、殆ど長さを使い切ったのでローラーだけで300個は越えます。

 駒も200個は越えているので、この中には500個以上の部品が転がっている事になりますね。


 いよいよ組み立てですが、ここから先は私のオリジナルな方法だと思います。

 ピンに使うのは長さ30cm、0.6mmのピアノ線、洋白線よりも固く、バリも固くて落ちないので敢えてハガネを使っています。




 ピアノ線の先端を穴に通しやすくするためにテーパー又は角を落として丸くなる様にリューターを使います。


 ここで使用する工具を紹介しましょう。


 見て分かりますよね。
 リュータはこの工作を目的にだけ購入、既に2本目になりました。

 切れ味の悪いニッパ、これは切断する時に少し金属を潰し、バリを作りやすくしてくれます。

 ヤットコはピンを差し込む時に使いますが、細口のペンチやプライヤーでも可。

 ピンセットは2本必要で、一つはローラーを摘まむため細くギザギザが付いて頑丈な物が有ればベスト、もう一つは先端が曲がっている形状の物です。




 ピアノ線にそれぞれの部品を通していますが、1本の編み針を使って編んでいる感じです。




 通したら丸みを付けた先端をニッパでカット、リューターで平らに削りバリを付けます。

 バリを付けたら部品を端まで寄せてカットします。




 カットしたら切断部分を上にしてギザギザのピンセットでローラーを摘まみ、もう一つのピンセットで駒を下に押し付けてピンを押し出し、出ている部分にリューターを掛けぎりぎりまで削りながらバリを付けます。

 かなり慎重な作業で、しっかりバリが付かないと途中で外れますが、その時はその都度ピンを新規に刺し直しをすれば良い訳です。




 繋げた状態はきつく合わさっているのでこんな状態、でもこの状態が重要で、最初から緩いとねじれや振れの原因になります。

 ある程度の長さになった時によりよりとほぐしを掛け、最終的にはCRCを付けて潤滑します。


 エッチングチェーンを組み立てる上で一番重要なポイントはきつめに組み上げる事で、それが結果的に振れや歪みを無くす事になり、チェーンラインも正確に取れる事になります。


 一発目で大成功とはとても言い難いですが、一つ一つの工作を丁寧に正確に行えば、いつか満足のいくチェーンが出来る筈です。


 書き足りない部分は多いと思いますが、エッチングチェーン作りに挑戦しようと思われる諸兄の参考になれれば幸いです。

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