今日は大雨の中、映画「明日の記憶」を下高井戸シネマで見てきました(モーニングショーで13日まで)。
見たかった映画でした。本当に、見ながら泣いてばかりでした。帰りはコンタクトが乾いて、辛かったです。
若年性アルツハイマーに罹った40代後半の男性とその妻、その二人の思いは、おそらく、日本人共通のものでしょう。広告業界の最先端を突っ走ってきた有能なサラリーマンが部長として仕事をしつづける困難に直面、娘の結婚式までは「会社員」でいたいからと、格下げでもがんばり、その後退職。部長で退職すれば退職金ももっと多かったのにという同期の上司(社長か?)に、それでもできなかったと。
治療は、当然お金もかかるし、病気が悪化することで、不安も増える中、妻は働きに出て、必死で家庭を守っていく。疑心暗鬼になる、家に閉じこもりな夫。
この時点で、もしかしたら、離婚になってしまうところを妻はふんばり、夫を支える。
夫は、妻も家庭も顧みずに仕事ばかりしてきたというのに・・・・。
私はこの妻のように、最後まで夫に寄り添っていられるのでしょうか?
最近、夫はアルコール性痴呆にはっているのかとも疑っていますが、毎日、口論ばかりです。昨夜も、お互い爆発寸前でした。昔だったら、無茶苦茶に暴れたでしょう。でも、彼は年取ったのか、ちょっと我慢するようになりました。丸くなりました。でも、私は彼と同じように、丸くなっているのは、体型だけなのかもしれません。人を誉めるよりも糾弾するほうが多いかもしれない、その自分の攻撃性をもっと納めなくては。
若い頃、知り合うきっかけとなった陶芸家の先生(大滝秀治)が再び登場したのは、夫の幻想なのでしょうか。その先生は、「生きてりゃいいんだ!」って言っていました。本当にそうだと思います。生きていれば、それでいいんです。
この映画のテーマを演奏しているのは、オーボエの宮本文昭さん。彼は来年、オーボエを辞めます。他の音楽活動をするそうです。私は彼のオーボエ、好きだったなー。最後に、ありがとう。
思い出すたびに涙があふれる、いい映画です。そうそう、最後に彼自身で訪ねた施設の周りの風景は、まさに美しい日本でした。私は高層ビルからの眺めよりも好きですね。ほっとします。
夫婦のあり方を、考えるいい機会になりました。最近の夫の転勤前の忙しさを私が何も考慮しなかったこと、ちょっと後悔しています。飲酒しながらの調理が遅くても、それがストレス解消だったら、ずっと待ってあげるべきだったんですね。昨夜は、本当に深夜に食べました。せめて食事を一緒にしなくては、家族の意味がないもの。夫婦って、最初に自分の意志で選んだ家族ですもの。大事にしなくては・・・。