ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

大本営と玉砕

2010年08月13日 11時07分33秒 | 社会

 遅番勤務なので、見たい番組はGコード予約して翌日午前中に見ています。

 で、今日見たのは、昨夜の爆笑問題の戦争についての番組と、ドキュメンタリーで玉砕について。

 ともにいい番組でした。戦争へのアプローチ、戦争に対する考え方と取り上げ方は、よかったと思います。同時代でいながら、アフガニスタンやイラクでテロが続いているのに、日本人の私たちは何も知らない怖さを感じました。つまり、時代が違うとかいうのではない「戦争」の怖さを、現実として考えられるかどうかだと思います。

 あの戦争はどうして始まってどのように戦って負けたのか、どれだけの被害とどれだけの加害をしたのか、本当に今、きちんと検証しないと、右翼も左翼もまともに議論すらできないのではないでしょうか?

 思えば、天皇の神国として精神論を振りかざし、犠牲を平気で求めていたずらに人間の命を無駄にしてきたあの当時の「大本営」って、イスラム原理主義者と同じような気がします。まさに、聖戦と思っているからやっていたけれど、自分自らではなく、他の人間を道具に使う、自爆テロと人間魚雷回天や特攻隊、玉砕なんて、まったく同じ構図ではないかしら。

 大本営のメンバー全員が、東京裁判で処刑されていたわけではないのに、驚きです。物資補給を絶って見殺しにしていたという富岡定俊という人、昭和40年代まで生きていて、著書まであるというのに、呆れます。これって、東京大空襲を計画実行したルメイという軍人に戦後、日本がこともあろうか勲章を贈ったのと同じ!

 援軍も物資も補給せずに作戦を考え、食料は現地調達だという無謀な計画を立てて平気でいる人間が、のうのうと戦後も生きていたなんて、うーん、許せないですね。

 戦争は、平気で人を殺すことです。戦争にならない努力が一番必要なのです。戦うということがいいことだと、私は思いません。少しの我慢をみながして、平和になればいいじゃないですか。何かを独占することで戦いが生まれるのでは?

 人には言葉があります。言葉が通じなくても、音楽があります。肌の色が違っていても、目の色が違っていても、みんなが同じ人間であることにかわりがないのですから、みんなが同じ命の重さなのです。もう、二度と戦争をしないで!しないための努力をしましょう!

 アメリカがいままでしてきた戦争、異文化、異民族に対してのことがほとんどですよね。やっと黒人が大統領になったけれど、原爆投下は正しかったといまだに思っている白人中心の国家、何も変わっていないのかも知れません。

 玉砕のドキュメンタリーで、靖国神社がどのように利用されてきたかがはっきりわかりました。洗脳とは、恐ろしいことです。

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