公共の施設に、頻繁に訪れる人がいます。家では電気もガスも水も止めているから、こういう施設のトイレを利用してロビーで食事する。
視覚障碍者の50代の男性がそうでした。毎日のように来館します。そして、夜9時過ぎると、彼に声をかけます。
その彼が、ぱったり姿を見せなくなっていました。ロビーで会うお友達が気になって警察に相談したらしいのです。私の二日休みの後、職場で知りました。彼は一軒家にひとり暮らし。そこで一人、亡くなっていたそうです。
そのこともショックでしたが、さらにショックだったのは、役員の方で奥様が痴呆になられ、つい最近介護のために役員を降りた顔なじみのおじさまが、突然亡くなったのです。つい二日前に元気な姿を見た職員がいます。
やはり、老老介護がきつかったのでしょうか。どうかストレスためないで、がんばりすぎないでとお願いしたのに。ご主人が亡くなったことがわからない奥様は、よかったのか悪かったのか・・・。
一人で死ぬということ、この現実に、私も向き合うことになるのでしょうか。さびしいものです。