村人は満州へ行ったというテーマの今夜のNスペ、長野県の村が舞台でした。
当時の村長は、国策の開拓団を村から出して、その後の彼らの現実を知り、終戦の翌年、自宅で自殺したそうです。
満州での悲劇は、たびたびドラマでも描かれていますが、あまり知られていないことも多いはずです。そして、当時の農林省のこの政策は、戦後も当事者が「いいことをした」と本気で思っていることにぞっとしました。国というのは、国民を犠牲にしても平気なんですよ。
昼間にテレ朝で放送された「緑十字機」の話にも出てきましたが、敗戦直前にソ連が日本に攻めてきて、北海道が占領寸前だったとのこと。満州でも同じことが起きたのです。さらに、土地を取り上げられていた中国人も日本人を攻撃した、もう四面楚歌状態だったのです。
子供を殺さないまでも置き去りにしたり知人の中国人に預けたりした結果が、「残留孤児」です。
私が大学時代、脚本家目指して勉強していたころ、同じ仲間の当時40代くらいだった独身女性のOさんは、満州での体験をいまだに覚えていて、だから独身でいるんだとのことでした。赤鬼のようなソ連兵が日本女性を襲うさまを見ていたからなのです。PTSDだと思います。彼女とはそれ以来、あっていませんが、今どうしているのかしら。
一度決めた国策を見直そうとしない。今も、同じようなことが起きているんじゃないでしょうか?私は国を信じない。非国民で結構。個人を大切にしない国が、いい国なわけないじゃない。安倍政権の暴走は、戦争へと突き進んだ当時の状況に近いような気がするのです。
原爆を落とされた国だからこそ、核廃絶を訴えて、平和を訴えて、もっと何かができるはず。
明日は、敗戦記念日です。戦争と平和について、もっと深く考えましょう。