昨日は、広島に原爆投下された日でした。NHKスペシャルは、そのアメリカでの原爆投下をめぐる軍とトルーマンとのやり取りの検証でした。
驚いたのは、今は当たり前になっている「お互いに犠牲を払わないための原爆投下」の大義名分が、あとから作られたものであること、トルーマンは当時、民間人まで犠牲になるとは思ってなかったことでした。
ルーズベルト大統領の急死により、副大統領のトルーマンが急遽、大統領に就任した際、原爆計画の詳細をほとんど知らなかったこと、軍が日本に17発も原爆投下を計画したこと、さらに最初は京都予定だったことなど。
そして、いまだに厳罰投下の詳細を知ろうともしないアメリカ人、それにはぞっとします。私には、ナチスの人種差別と同じにおいを感じるのです。
もし、ルーズベルトが急死していなかったらと思うと、おそろしい。日本という国も国土もなくなっていて、私も存在できなかったでしょう。
唯一、原爆を落とされた国として、核兵器廃絶、原爆も原発も禁止という姿勢を取り続けなくてはならないのです。トルーマンがその時の大統領であって、よかったと思いました。私には、彼の顔は「よさそうな人」という印象ですもの。
ま、今の政治家、よさそうな人というような顔、いませんけどね。ドリアン・グレイだよ。