ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

終戦記念日特集

2016年08月16日 09時43分07秒 | 日常

 昨夜は、Nスペ「二人の伝道者」と、そのあとはNHKBSプレミアム「ラストアタック」を見ました。

 両方、興味深い内容でした。最初のNスペの、真珠湾攻撃の軍人の日本人と、日本人への憎悪を募らせたアメリカ軍人の、戦争を終えた後の伝道師になったいきさつは、興味深いものでした。

 奇襲攻撃で多くの人が殺され、その憎悪から日本人を殺すことが当たり前と感じているアメリカ軍人が捕虜になり、劣悪な環境で捕らわれの身となっているとき、同じ捕虜の死で、その葬式のために日本人から聖書を渡されたことがきっかけで、聖書をむさぼるように読み、そこから憎しみの気持ちを抑えて、戦後は伝道師となって日本でも活動をしたというアメリカ人。

 その彼の講演を聞き、戦後、自分の行き場がなかった(真珠湾攻撃の英雄から糾弾される側への転落)ある日本人が、彼を慕って信者になり、同じ伝道師としてあえてアメリカで活動します。

 日本人の話には、歴史的事実や裏付けが難しく、話は脚色した部分もあったというが、それでも、彼の、

 無知が憎しみを生む

 という言葉には共感します。無知が戦争を生むのです。憎しみの連鎖は、今も続きます。でも、それを断ち切り、平和の世にしなくてはなりません。

 BSのドラマは、事実をもとに脚色したドラマで、本土よりも先に米軍の上陸で船長された沖縄の小さな島が舞台で、そののどかな空気の中での、撃墜されて漂流して助けられた日本人が村人に身分を隠して島民になれといわれ、知的障碍者のふりをして上陸したアメリカ軍のそばで暮らすという話でした。村人の中には家族を亡くした若い女性との交流や、二人のアメリカ軍人とのやり取りなど、戦争中とは思えないような時間のゆったりした流れを感じました。その主人公を演じたのは大野拓朗。そう、だれかとおもえば、とと姉ちゃんの、青柳の若旦那でした。

 村人たちはすっかりアメリカの兵隊と仲良くなり、例の女性も米軍の一人と結婚するというその夜の宴会の時に、主人公ともう一人、同じ身分を隠した日本兵が、そのアメリカ人に暴行を加えます。新婦の女性が必死でやめさせようとするのです。

 日本人にとっては、アメリカ人が日本人女性と結婚することが、日本女性が凌辱されるとでも思っているのでしょうけれど、本人が決めたことにそういう考えを持ち込むのは、間違っていると思います。日本人男子がなんとバカな考えを持っていたのかとあきれました。

 そもそも、結婚とは、本人同士の意思によりなされるものです。当然、お互いの同意の上なのです。

 従軍慰安婦はどうだったのか?今となっては検証が難しいと思います。少なくとも、日本人女性は、自分が何をするかはわかって参加していたと思いたいです。売春防止法ができたのは、戦後のことですから。

 BSドラマ、小さな島のゆったり流れる時間がすばらしかった。その直前には沖縄本島があのような地獄になっていたなんて、とても信じられません。

 知ることから、はじめなくてはいけませんね。知らないのに固定観念を持ってはいけません。

 

 

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