ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇12月27日

2020年12月27日 21時08分13秒 | 短歌

永田和宏選

安倍さんも「アベのマスク」をもうしないあれはいったいなんだったんだ 鹿沼市 田村和江

五ケ月は施設の母の記憶から私を消すに充分の時            伊万里市 大宅朋子

 一首目、本当にその通り!アベノマスクだけじゃなく、さくらの会の件でも、結局自分は知らなかったと、秘書のせいにしちゃって。そういう人間がトップだったし、今だってたいして変わらないのかも、話す言葉が不誠実だということに関しては。言葉は言霊と言ったのは遠い昔のことなのかな?二首目、会えなかった時間が記憶を消してしまうという認知症の恐ろしさ。コロナ禍は、なにもかもを奪ってしまう、本当にひどい災厄です。

馬場あき子選

窯焚きの犬の名前は弟子と言う二夜をともに寝ずに過ごして       安中市 吉田信

 以前の朝ドラ「スカーレット」では、登り窯の様子を描いていました。寝ずにずっと付き添わなくてはならないから、体力が必要。弟子と言う名の犬が付き添うとは、面白い!犬は忠誠心があるから、ご主人に寄り添ってくれるんですね。猫はそうはいかない。

佐佐木幸綱選

三人と四人に分かれひそひそと酌む酒寂しコロナが憎し         日進市 山口和雄

 5人以上の会食は避けろという国の方針で、この歌のように分かれてテーブルに座り、静かにお酒を飲まなくてはいけない現実。クリスマスや忘年会のシーズンだというのに、そして、総理はじめ国会議員はそれでも会食しているというのに。この国って、おかしいねえ。

高野公彦選

防犯という名のカメラ記録する白杖の人ホームより落ちるを       印西市 小野文香

 視覚障碍者のホームからの転落事故がなかなか減らない現実。コロナ禍だからよけいそうなのでしょうか?でも、危ないと思ったら絶対に食い止めてほしい。落ちた様子を見なくてはならないようには、なってほしくないです。白杖の人たちは、昔からそういう危険と背中合わせだった。私たちは今、コロナ禍でそういう恐ろしさを実感しているけど。見えない恐怖というものでは、同じはず。助けられるのなら、助けなくては。せmて、無人駅以外ではこういう事故はなくなってほしいいです。

コメント (2)
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