ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇10月10日

2021年10月10日 15時09分43秒 | 短歌

永田和宏選

挨拶に議員が来たから集まれと職員呼ばれる施設玄関      川崎市 川上美須紀

友逝けり通夜葬式は要らねどもオレを肴に飲み会せよと     東京都 岡純

 一首目、そういうことありますよね。忙しいのにお偉いさんが来て邪魔をする。私にも経験あります。なんで議員はえらそうなのかしら?二首目、友はきっとお酒が好きだったのでしょう。私もそんな年齢になりました。長生きする人と、生き急ぐ人が出てきます。会えるうちに会いたいと思っても、コロナ禍でそうはいかない。悲しいです。

馬場あき子選

犬やねこ、ハムスターまで参加するオンライン授業5分休けい  奈良市 山添葵

 私もリモート会議の前に、ハッチが登場したことがありました。人見知りのビビリ猫ですが、リモートでは大丈夫みたいでした。

佐佐木幸綱選

コロナには動かぬ議員が総裁の不出馬を知り蠢(うごめ)き始める 観音寺市 篠原俊則

 コロナ禍で課題がたくさんあったのに国会を開かず、議員としての役目を果たしてこなかった人たちが、総裁選となると活発に動くって様は、呆れますよねえ。本当に情けない奴らだよ。

高野公彦選

この国で「九一一」が語られてかの国語らぬ「八六」「八九」  三沢市 遠藤知夫

爺婆がさいころ振れば四歳が駒を進めるライン双六       宇都宮市 渡辺玲子

 一首目、考えたらそうですよねと思う歌です。二首目、そういう場面はコロナ禍でたくさんあると想像します。楽しそうですよ。

コメント (2)
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