馬場あき子選
「丁寧に」「真摯に」「重く」意味のなき枕詞の生れし国会 観音寺市 篠原俊則
この歌壇の常連の篠原さんの、とっても皮肉の利いた歌です。その通りですよね。
佐佐木幸綱選
秋空に勝鬨橋の跳ね上がる姿を見ずにはや半世紀 横浜市 徳元てつお
隅田川に罹る勝鬨橋ですね、私の生まれ故郷の下町ですよ。1970年11月を最後に、もう開けることはなくなったそうです。このユニークな名前は、日露戦争の激戦地、旅順が陥落したことを記念して、築地に「勝鬨の渡し」ができたそうで、それがこの橋の名前の由来になっているそうです。
高野公彦選
柳条湖この三文字がどこにもない「九・一八」の日本の新聞 薩摩川内市 川野雄一
感動と興奮とうに過ぎたころ明るみに出る五輪の遺産(レガシー) 横浜市 人見江一
一首目、私の時代の歴史の教科書には載っていた柳条湖事件、1931年の満州事変のきっかけになって事件ですよ。もう今はどこの新聞にも載らないのですね。反省もないままですか・・。確か、9・11もあまり新聞には載らなかったような。常に自分たちの過ちを心に留めておかないと、また同じ過ちを犯しますよ、気をつけましょう。二首目、これもまた皮肉たっぷりです。あれだけ、反対したオリンピックも、始まればやはり夢中になりましたが、終わってみたらいろいろでてきちゃいましたよ。どれだけお金貰っていい気になっていたんでしょうか、そういうシステムでやっていたとは、本当にばかばかしいです。もう、二度と日本でオリンピックはやらないでほしいです。ついでに、政治家の国葬もね!ネガティブなレガシーが目立っちゃいましたよね、本当に情けないです。もう、日本はおしまいだわー。電通という会社のレイの高橋氏がいたころって、どれだけ嵌め外していたんだか、ぞっとしますね。お金貰って当然の世界なのでしょうか?理解できません。みなし公務員だからではなくて、人間としてどうでしょう?私にはカルロス・ゴーンのミニサイズかと思いますけどね。その日の食費もなくて苦労している人がたくさんいるのにねえ・・・。