ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

知ってました?憲法改正草案

2012年12月20日 10時13分09秒 | 日常

(前文)
日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴いただく国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

(前文)
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ

 

天皇)
第一条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
(皇位の継承)
第二条 皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
(国旗及び国歌)
第三条 国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする。
2 日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。

第二章 安全保障
(平和主義)
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。
(国防軍)
第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。
2 国防軍は、前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
3 国防軍は、第一項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保すために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
4 前二項に定めるもののほか、国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める。
5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。
(領土等の保全等)
第九条の三 国は、主権と独立を守るため、国民と協力して、領土、領海及び領空を保全し、その資源を確保しなければならない。

  *******************************

 突然で、ごめんなさい。実は、今日の新聞の高橋源一郎さんの記事から、気になって自民党のサイトの憲法改正草案にたどり着きました。

 2種類の全文は、草案と現行。そして、彼が進める国防軍に、天皇の地位。どうも、彼らは戦前の体制を想定しているのではと思えるのですが・・。摂政という言葉も、載せなかったけれど出てきていました。自由が、リベラリズムが、崩壊・・・?

 国民が知らないうちに、これを進めて決定されたとしたら、そして文句を言ったらすぐにとらえられて政治犯にされるとか。彼らが目指している国って、どこかの国と似ていませんか?お隣の韓国では女性大統領が誕生したっているのに、この国ときたら、時代を逆行するのか?!

 恐ろしいことが起きるかもしれませんよ。天皇が元首って、どういうこと?おそらく、今の天皇は絶対にそんなことは望んでいないはず。アンビリーバボー!まず私は、更年期を過ぎてしまって子供もいない未亡人、まさに非国民ってわけだ。

 焦土と化した全土から、占領軍の指導があったとはいえ、本当に平和を望む憲法を作った日本国に拍手しますよ。あの全文は、感動を覚えます。それに対して、草案の前文の稚拙さったらないですよね。これが彼の「美しい国」のイメージなんでしょう。ちっちゃい。サルも待ってる日章旗って世界になっちゃうね、これじゃ。アジアにぼこぼこにされるかもよ。一番、嫌悪する日本の姿だからです。

 あの戦争、もし、自分が南洋諸島で餓死した兵士だとしたら。もし、南京で暴行に会う中国人だとしたら。もし、・・・、もっともっとたくさん、立場を変えて考えてみてくださいよ。韓国は日本に併合されていたんですよ。強制的に日本に労働力として連れてこられて被ばくした人もたくさんいたはず。慰安婦の存在を否定している自民党に、アジア外交ができるのかしら。国民は虫けらのように殺されて、それでも、御霊になってまつられるという栄誉を保障されて、それが靖国神社なのです。物資を補給しないまま、見殺しにして平気でいた上層部、東京裁判は当然でしょう。ああ、ぞっとする・・。おぼっちゃまは、泥水を飲んでほふく前進する兵士は想像できないでしょうね。靖国は無念の魂の象徴だ。

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2 コメント

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憲法九条について (岩田亨)
2013-08-01 05:58:07
このブログの趣旨に大賛成です。私もブログに憲法制定時に遡って、記事を書きました。よろしかったら、私のブログも読んでください。「岩田亨の短歌工房」で検索すれば閲覧できます。
返信する
ありがとうございます (黒二毛(管理人))
2013-08-01 23:04:45
岩田さま、コメントありがとうございます。
あなたのブログ、今、拝読させていただいております。

麻生太郎の失言、また日本は国際的に危ない立場に
なってきていますね。
政治家のあまりに無知な発言、なんとかならないもの
でしょか?



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