ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

夢の残骸

2024年04月17日 18時23分52秒 | 日常

 先日、倉庫代わりになっている部屋の、大きな桐の箱に入っている和物生地をまとめて処分しました。いままではちりめん細工などの小物を作っていましたが、最近はとてもじゃないけれどそんな時間もなくてただ、和物生地を集めているだけになっていたのです。白内障手術の後、手元が良く見えなくなってしまって、なかなか裁縫も読書も難しくて、一番悲しいのは、楽譜がとても見づらくなってしまったことです。とはいえ、手術しなかったら強度近視のまま、どんどん見えなくなっていたはずだから、しょうがないですよね。

 そこで、余生をどう過ごすかで、もう今までどおり、なんでもできるわけではないから、これに時間は取られたくないというものを処分することにしたのです。「もったいない」で捨てないで、それに縛られるよりも、時間をもっと自由に使いたいものですから。

 それに加えて、古着屋で買って、まったく着ない服もまた処分することにしました。そして、ずーっと前に自分で編んで仕上げたセーターとスカート、マフラーという当時は高かった毛糸だったけれど、その一連の作品も、まったく着ていないので、古着で出しました。一応、写真に撮っておきましたけど。

 先日、友人が絶対にいいから読んでと言われて借りていた本(沢木耕太郎「天路の旅人」)を、途中はちょっと斜め読みしながらやっと読了しました。眼の手術してからは、読書もなかなか厳しいのです。すっかり図書館から足が遠のいてしまいました。これも、高齢者だからでしょうね・・・。

 若いころは、何にでもなれると思っていたのに、結局、何者にもなっていません、とほほ。

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