ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

ミス・ポター

2008年01月12日 14時47分53秒 | 映画
 今日は寒かったので、家にいても灯油を無駄に消費してしまうからと、見たかった映画を下高井戸シネマに見に行きました。それは、ピーター・ラビットの作者ベアトリクス・ポターの映画「ミス・ポター」です。雨の中、ギリギリに行ったので、チケットと傘を入れるビニール袋もらって、片手では処理できず、ロビーでうろうろしてしまいました。連休の初日ということも会って、いつもより館内は人がたくさん・・・。私は一番後ろの席に荷物を置いて、トイレに行ってから飲み物は諦め、すぐに席に着きました。一番後ろの列は初めてでしたが、とても眺めがよくて、映画の大自然も思いっきり堪能できました。
 そして、割と好きなピーターラビットの誕生の様子や、彼女の自立心と親との葛藤、イギリスの当時の上流階級のしきたりへの抵抗など、感情移入して一緒になってみていました。彼女が結婚への抵抗をしめして親には手慰み程度にしか思われていなかった絵本作家としての自立を目指し、その一歩を一緒にあるんだ出版社の男性との恋、そして別れ、もう涙、涙でした。運命は本当に残酷です。最初に出版社に言ったときのアノ兄弟と同じ兄弟とは思えない恋人のノーマン、彼が死んでしまうなんて、あんまりじゃあないでしょうか・・・・。でも、彼の死後もたぶん、ちと冷たい感じの彼の兄弟が後を引き継いで彼女の本をずっと出版してくれたってことなんですよね。
 彼女がナショナルトラストという自然保護運動に携わっていたのはなんとなく聞きかじりで知っていました。自然を残すことがどんなに大事か、地球温暖化が問題になっている今、それは一番の重要課題になっていることですよね。
 彼女のかわいい動物たちはスケッチの中で時々、動き出します。それがなんともかわいくて・・・。行きづらいロンドンを離れたのは正解でした。そして、最初にちと冷たい兄弟のどちらかに、ウサギがジャケット着ていると馬鹿にされたピーターラビットは、いまも子供たちのアイドルなんですから、うれしいじゃあありませんか。たぶん、画家を目指していた父親譲りの絵の才能が、彼女の人生を羽ばたかせてくれたんです。あの時代は、女性が自立して生きることがどんなにむずかしかったことでしょう。
 父の本に確か、彼女の本があったはず・・・。辞書を片手に読んでみようかな(読めるかな?)。心が温まる、いい映画でした。寒い中、行ってよかった。
 ところで、入り口でもたもたしていた例の一件、映画の終了後にロビーに出ると、忘れ物の場内アナウンスで呼び出されてしまったのです。なんと、会員カードをロビーで落していたのでした。親切な方が受付に届けてくださって、助かりました。
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