ずっと山道でしたが、突然車道に放出されました。
ここから武石峠を経て2km弱のロードです。
突如として人や車が行き交うようになりました。
ここで計画したコースタイムにミスが発覚しました。
なんと1時間短く計算していました。
『やばっ、ということはコースタイム通りだと20時45分到着だぞ』
これはマズいでしょう。
現在1時間のアドバンテージを得ているので、それでも19時45分到着だな…。
先を急ぐことにしました。
コースは思い出の丘へと導かれます。
革靴の紳士、スカートにブレザーの淑女とすれ違う僕。
まるで宇宙人と侍がすれ違うような違和感を感じます。
思い出の丘の大きな山頂碑の前でポーズをとりながら撮影する男女、その脇を申し訳なさそうに通り過ぎる腐りきった身体の僕。
そう、ここはすでに観光地です。
コスチュームが違う僕を珍しそうに見つめる人々や言葉が違う異国人。
すべてが突然として入れ替わったような感覚です。
そして誰も行かない方向に武石峰がそびえています。
ここが3つめのアクセスポイントです。
武石峰からは展望が良く、強い風の中乾いた草に腰をおろして美ヶ原全体を眺めていました。
標高はすでに2000mに手が届くところまで来ています。
『ここから王ヶ頭までまた下って登るのか』
時間はすでに17時です。
王ヶ頭の山頂碑が4つめのアクセスポイントとなります。
『頑張らないと…』
切羽詰まると、どこからか力が湧いて来て登り返しもグイグイ行けたような気がします。
王ヶ頭ではたくさんの観光客が写真撮影していました。
山頂碑のところで写真を撮ってもらおうかと思いましたが、どうも日本人じゃないようです。近寄ると言葉が◎×△… 大人しくセルフタイマーで自撮りしました。
次のアクセスポイントは、もう一つの違う烏帽子岩手前の道標です。
烏帽子岩までは高低差もあまりなく、スピードを上げることが出来ました。
ここで18時を回ることが確実となり、山本小屋に電話を入れておきました。
『もしもし、いま王ヶ頭付近です。ちょっと到着が遅れてしまいますが、道は分かっていますので心配なさらないで下さい。必ずお伺いしますのでよろしくお願い致します』
よし。これでいい。
道標を背に5つめのアクセスポイントを撮影しました。
ぎりぎり日没後の夕暮れが残っている状態でした。
あとはその先の百曲り園地を経て山本小屋までひたすら平地を歩くだけです。
ヘッドライトが暗闇を照らし出すことになりました。かなり遠くに山本小屋の灯りが見えます。
その7へ続きます。
ここから武石峠を経て2km弱のロードです。
突如として人や車が行き交うようになりました。
ここで計画したコースタイムにミスが発覚しました。
なんと1時間短く計算していました。
『やばっ、ということはコースタイム通りだと20時45分到着だぞ』
これはマズいでしょう。
現在1時間のアドバンテージを得ているので、それでも19時45分到着だな…。
先を急ぐことにしました。
コースは思い出の丘へと導かれます。
革靴の紳士、スカートにブレザーの淑女とすれ違う僕。
まるで宇宙人と侍がすれ違うような違和感を感じます。
思い出の丘の大きな山頂碑の前でポーズをとりながら撮影する男女、その脇を申し訳なさそうに通り過ぎる腐りきった身体の僕。
そう、ここはすでに観光地です。
コスチュームが違う僕を珍しそうに見つめる人々や言葉が違う異国人。
すべてが突然として入れ替わったような感覚です。
そして誰も行かない方向に武石峰がそびえています。
ここが3つめのアクセスポイントです。
武石峰からは展望が良く、強い風の中乾いた草に腰をおろして美ヶ原全体を眺めていました。
標高はすでに2000mに手が届くところまで来ています。
『ここから王ヶ頭までまた下って登るのか』
時間はすでに17時です。
王ヶ頭の山頂碑が4つめのアクセスポイントとなります。
『頑張らないと…』
切羽詰まると、どこからか力が湧いて来て登り返しもグイグイ行けたような気がします。
王ヶ頭ではたくさんの観光客が写真撮影していました。
山頂碑のところで写真を撮ってもらおうかと思いましたが、どうも日本人じゃないようです。近寄ると言葉が◎×△… 大人しくセルフタイマーで自撮りしました。
次のアクセスポイントは、もう一つの違う烏帽子岩手前の道標です。
烏帽子岩までは高低差もあまりなく、スピードを上げることが出来ました。
ここで18時を回ることが確実となり、山本小屋に電話を入れておきました。
『もしもし、いま王ヶ頭付近です。ちょっと到着が遅れてしまいますが、道は分かっていますので心配なさらないで下さい。必ずお伺いしますのでよろしくお願い致します』
よし。これでいい。
道標を背に5つめのアクセスポイントを撮影しました。
ぎりぎり日没後の夕暮れが残っている状態でした。
あとはその先の百曲り園地を経て山本小屋までひたすら平地を歩くだけです。
ヘッドライトが暗闇を照らし出すことになりました。かなり遠くに山本小屋の灯りが見えます。
その7へ続きます。