原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

診断書の価額は妥当か?

2008年02月10日 | 医学・医療・介護
 身内が病気をしている関係で、ここのところ付き添いとしての病院通いが続いている。

 身内は自宅療養中なのであるが、仕事を休職中のため職場から各種診断書の提出を要求される。この診断書の高価さに辟易とさせられるのである。

 既に3通の診断書を職場に提出している。
 まずは、病気の診断書だ。疾患名と自宅療養期間についての医師の証明書である。これに関しては提出の義務化はやむを得ない。 はい、消費税込みで5250円な~り。
 次は、自宅療養の延長の証明書を要求される。医師の証明を取らずとて、本人の自己申告で済ませてもらえないものなのか。 はい、またまた消費税込みで5250円な~り。
 そして、今度は職場復帰証明書である。元気になって職場復帰するのになぜ医師の証明書が必要なのか。伝染病等、周囲に迷惑を掛ける疾患であるならばいざ知らず。 はい、またもや消費税込みで5250円な~り。
 
 我が身内の場合、罹患している病気の性質上、今後共自宅療養と職場復帰を繰り返す可能性が大なのである。その度に医師の診断書の提出を要求されたのでは、たまったものではない。そうでなくとも受診料や薬代等の医療費がかかる。その上この高額の診断書の負担は厳しいものがある。しかも、診断書は保険が通らないため全額自己負担である。

 そもそもこの医師の診断書は誰がどう考えても高額過ぎる。医療機関により若干の価額差があるようだが、それにしても最低でも3000円は下らない。
 各種証明書と比較しても桁違いに高額である。単に医師の専門性の高さ、及び人命にかかわる証明書という理由だけによるものであろうか。それにしても高い。医師会の権力の強さによるものなのか?

 近年は、この診断書は患者及び家族に公開されるようになった。そういう点では進化を遂げてはいる。
 昨日も身内の主治医に職場復帰の診断書の作成をお願いしたのであるが、文面も主治医と本人、そして家族である私の三者で相談の上、こちらが納得できる内容の診断書を主治医がその場でパソコンで打ち込んでくれプリントアウトしてくれる。ゆえに診断書の内容に関しては何ら意義はないのであるが、会計時の支払いには愕然とさせられる。

 医師の診断書も市場原理に従って(それは無理か?)早急にその価額の見直しが行われ、万人が納得できる適性価額となることに是時とも期待したいものである。
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