原左都子は短気だ。
それはおそらく生まれ持ってのDNAに由来する我が性分であろうが、私は物心ついた頃より“理性”でカバー出来るキャパを備えているため、その性質が表面に出る事は少なかったかもしれない。
むしろ、子供の頃ほどその理性に自分自身が翻弄される機会が多かったように記憶している。 周囲の子供達が痴話ゲンカ(女子の場合、殴り合いバトルをすることは稀だ)を始めた場合など、なるべく見ないふりして第三者を演じ、ケンカの関係者とならないように身を守ったものだ。
この習性は、高校卒業頃まで続いてしまっただろうか…
故に私は周囲より、冷静で客観的な子供との評価をもらっていたように記憶している。 片やそんな私の“策略”を見抜いていた友人などは、さぞや“陰湿な奴”との印象を抱いた事であろう。
その実、私自身が“計算高い”とも表現可能な上記の我が気質を内面で嫌い続けていた。 人間もっと勇気を持って自分の気持ちに素直に行動する事こそが、真の人生開花のきっかけかもしれない。 などと思い始めたのは、遅ればせながら成人して以降の事と記憶している。
その後就職し社会人となった私は、企業内での様々なバトルに直面してきている。
ある先輩曰く、「たとえ一下っ端社員とて冷静に対応してばかりいては限界が訪れる。 ある時には感情を表に出し、組織管理者側に牙をむいてでも訴えねばならない使命が底辺労働者にはある!」 この先輩の言葉こそが、未だ若き私の五臓六腑に響いたものだ。
その後、私はそれを実行して来たとも言えよう。 まさに社会人として自立した後には真に我が“怒り”を実力に転嫁しながら、私は民間企業で上司の立場をも経験しつつ生き延びて来ることが叶ったと振り返る。
更にその後の我が人生は、むしろこちらから喧嘩を売る側に回る立場が多いとも表現出来よう。
ただしそれは「意見書提出」等、書面にての冷静沈着な“喧嘩を売る行為”に過ぎないのだが…
上記記述は、本エッセイ集2014.11.13公開 “元祖”「売られたケンカ、受けて立ちます!」の冒頭部分を再掲載したものだ。
ほんのつい先程の事だが、短気で喧嘩っ早い原左都子の神経を逆なでするがごとくの“喧嘩を売る”電話が某営利業者より掛かって来た。
まさしく“腸が煮え返る”程の喧嘩を電話で売られた私は、負けじと大声でその喧嘩を受けて立ったものの相手もひるまず、最後にはこちらから途中で電話をブチ切る!結果となってしまった。
実は、本日のエッセイは他のテーマを用意していたのだが、未だ先ほどの電話に対する我が怒りが収まらないため、エッセイにして公開する事で“おとしまえ”を付けようとの魂胆だ。
今回の電話の主は、20年程前よりお世話になっている某大手ウィッグ企業の我が担当者氏の上司(?)だった。
バックナンバーでも幾度か公開しているが、私は40歳時に頭部に皮膚癌を患い、その摘出手術後一生頭部に残る手術痕を抱える運命を背負っている。
その手術痕カバー対策として選択採用したのが、ウィッグの使用である。
この20年に渡り、当該某大手ウィッグ企業にて完全オーダーウィッグを作り続け、既に十数個のウィッグを作成して来ている。 ウィッグも完全オーダーともなれば、(私の場合は一個数十万円の値段になるが)今後一生我がウィッグに投資する費用総額が如何程になるかは、計算して頂ければお分かりだろう。
今現在、ウィッグは男女を問わず大流行の様子だ。
私のように手術等により頭部に瑕疵がある事例は元より、脱毛や薄毛に悩む人々は男女を問わず増加の一途を辿っている。 あるいは芸能人を筆頭に見栄えやお洒落目的でウィッグを利用する人も増えているようだ。
私など既に20年利用の長期顧客の位置付けにあろうが、どうも、いつまで経っても大手ウィッグ企業よりの“営業攻勢”が物凄いものがある。
頭部に瑕疵がある私の場合、まさか他者も来店している一般美容院へ行けない。 そのためいつもウィッグ会社直営の完全予約美容個室に通わざるを得ないのだが。
そこで困惑させられるのが、「ウィッグの営業」である。 わずか1年前に新しいウィッグを作ったばかりなのに、やれどこが痛んでいる、やれ早めに新しいウィッグを作り替えないといざという時に被るものがなくなる、等々と、まるで個室内で“ヤクザもどき”に次なるウィッグ作成の営業活動に入るのだ。 そうこうして、このしっかり者の私ですら20年間で十数個のウィッグを作るはめとなってしまった。 しかも完全オーダーとは言えども、個々に出来上がって来るウィッグの装着感がいつも異なるのが困りものだ。 一応1年間の保証期間がありその間に作り直す事も可能だが、どうしても気に入らず一度も使用せずして“お蔵入り”しているウィッグが我が家の押し入れに数個存在する。)
1年程前に当該個室美容室へ行った頃より、未だ新しいウィッグを作って2年しか経過していない私に新たなオーダーウィッグ作成の営業が展開し始めた。 この鬱陶しさを回避したいために、私は半年前より個室美容室へ通うのを中断した。
そうしたところ、本日我が家に電話が掛かって来たと言う訳だ。
A氏と名乗る男性ウィッグ企業担当者が電話口で言うには、「半年程美容室へお見えになっていないようですが、来店されて定期的にウィッグの点検をしませんと痛みが激しくなりますよ~。」
そこで私が正直に応えて「店舗へ行きますと、必ずや新しいウィッグの営業活動が始まるのが鬱陶しくて来店を遠慮しているのです。」
A氏応えて「だから、今回は現在お使いのウィッグを点検しませんかと言っているじゃないですか!」
私が反応して「それは既に20年に渡り貴社のウィッグを使用している私が自宅でちゃんと実施してますよ。 むしろ貴美容室でウィッグの洗浄をして頂くと痛む事も経験しています。 それよりも何よりも、個室美容室での新ウィッグ営業活動をやめてもらえませんか?! 新しいウィッグを作る時期は顧客である私にお任せ下さい!」
この辺から、私の怒りが心頭に達していたが…
怒っている私に追い打ちをかけるがごとく電話担当A氏曰く、「本当にウィッグを大事にされているお客様は、月に1度は来店されてウィッグのチェックをされているんですよ~~。 結局貴女は担当美容師が気に入らないという事ですか~。ならば美容師を交替しますし~~。 あるいは経済的に新しいウィッグを購入する能力がないんでしょうか~~。」とまるで子供相手のごとくヘラヘラ問題をすり替え始める。
「何度も言ってるでしょ! 美容師を誰に交替しようが結局美容室へ行くと新しいウィッグの営業活動に入るということでしょ!! それが気に入らないという私の訴えが何故分からないのか!? ウィッグ購入経済力に関しても自分で判断したいからこそ、私の方から購入時期を決定すると何度も言っていますよ!」
A氏が、「それでは次回は私が貴女を担当しますから、予約日決定…」 どうのこうの言い始めた時点で私は「貴方とはまったく話にならないので今日はこれで電話を切ります!」と捨てセリフを残し、電話を切ったという次第だ。
まあ要するに某大手ウィッグ企業にとっては、高額の完全オーダーウィッグ販売こそが企業存続の主柱であり、その営業活動を一顧客からやめよ!と言われたところで、それに受け答え出来るすべもないとの事実なのだろう。
最後に、原左都子の私論で締めくくろう。
前回2014年に綴った元祖「売られたケンカ、受けて立ちます!」の場合、主張したい事を双方で訴えられたとの意味合いで、売られた喧嘩を私が買って出た事で一応の決着をみたものだ。
片や、今回の某ウィッグ大手企業からの電話の場合、明らかに大手企業側が“墓穴を掘った”と私は判断している。
顧客に対し他の顧客と比較する行為は元より、「当社の商品を購入する経済力がないのではないか?」なる顧客に対する直接の問いかけは“禁句中の禁句”ではあるまいか? (確かに私は貧乏だ。が、一応自分が一生ウィッグに消費する金額を試算して、既に手元にその総額を“老後資金とは別枠で”金銭資産にて保有してるよ。とはこんな貧弱営業マンには言いたくもない。) これに関して、まさに営業担当者の資質と人格の程を問いたいものだ。
この大手ウィッグ企業は東証一部上場を果たしているのだが、美容室現場にて顧客と直に対応する末端美容師氏達の教育を怠っているとしか捉えられない。
まあそれにしても、私もたかが電話口で末端営業マン氏相手に言い過ぎた事は反省材料だろう。
まさに世界規模の戦争とて、こういった末端の馬鹿げた言い争いから生じるのかもしれない。
前回のエッセイにて、私は戦後72年が経過した現在に於いて歪み合う世界の現状を訴えたばかりだ。
ここは冷静に対応しつつ、20年来利用しているウィッグ企業に今後も反省の意思がないのならば、同種別企業へ鞍替えする事も考慮に入れるべきだろう。
ただ、何処もその経営姿勢や経営能力の程に大差がなさそうなのが困りものだ……
それはおそらく生まれ持ってのDNAに由来する我が性分であろうが、私は物心ついた頃より“理性”でカバー出来るキャパを備えているため、その性質が表面に出る事は少なかったかもしれない。
むしろ、子供の頃ほどその理性に自分自身が翻弄される機会が多かったように記憶している。 周囲の子供達が痴話ゲンカ(女子の場合、殴り合いバトルをすることは稀だ)を始めた場合など、なるべく見ないふりして第三者を演じ、ケンカの関係者とならないように身を守ったものだ。
この習性は、高校卒業頃まで続いてしまっただろうか…
故に私は周囲より、冷静で客観的な子供との評価をもらっていたように記憶している。 片やそんな私の“策略”を見抜いていた友人などは、さぞや“陰湿な奴”との印象を抱いた事であろう。
その実、私自身が“計算高い”とも表現可能な上記の我が気質を内面で嫌い続けていた。 人間もっと勇気を持って自分の気持ちに素直に行動する事こそが、真の人生開花のきっかけかもしれない。 などと思い始めたのは、遅ればせながら成人して以降の事と記憶している。
その後就職し社会人となった私は、企業内での様々なバトルに直面してきている。
ある先輩曰く、「たとえ一下っ端社員とて冷静に対応してばかりいては限界が訪れる。 ある時には感情を表に出し、組織管理者側に牙をむいてでも訴えねばならない使命が底辺労働者にはある!」 この先輩の言葉こそが、未だ若き私の五臓六腑に響いたものだ。
その後、私はそれを実行して来たとも言えよう。 まさに社会人として自立した後には真に我が“怒り”を実力に転嫁しながら、私は民間企業で上司の立場をも経験しつつ生き延びて来ることが叶ったと振り返る。
更にその後の我が人生は、むしろこちらから喧嘩を売る側に回る立場が多いとも表現出来よう。
ただしそれは「意見書提出」等、書面にての冷静沈着な“喧嘩を売る行為”に過ぎないのだが…
上記記述は、本エッセイ集2014.11.13公開 “元祖”「売られたケンカ、受けて立ちます!」の冒頭部分を再掲載したものだ。
ほんのつい先程の事だが、短気で喧嘩っ早い原左都子の神経を逆なでするがごとくの“喧嘩を売る”電話が某営利業者より掛かって来た。
まさしく“腸が煮え返る”程の喧嘩を電話で売られた私は、負けじと大声でその喧嘩を受けて立ったものの相手もひるまず、最後にはこちらから途中で電話をブチ切る!結果となってしまった。
実は、本日のエッセイは他のテーマを用意していたのだが、未だ先ほどの電話に対する我が怒りが収まらないため、エッセイにして公開する事で“おとしまえ”を付けようとの魂胆だ。
今回の電話の主は、20年程前よりお世話になっている某大手ウィッグ企業の我が担当者氏の上司(?)だった。
バックナンバーでも幾度か公開しているが、私は40歳時に頭部に皮膚癌を患い、その摘出手術後一生頭部に残る手術痕を抱える運命を背負っている。
その手術痕カバー対策として選択採用したのが、ウィッグの使用である。
この20年に渡り、当該某大手ウィッグ企業にて完全オーダーウィッグを作り続け、既に十数個のウィッグを作成して来ている。 ウィッグも完全オーダーともなれば、(私の場合は一個数十万円の値段になるが)今後一生我がウィッグに投資する費用総額が如何程になるかは、計算して頂ければお分かりだろう。
今現在、ウィッグは男女を問わず大流行の様子だ。
私のように手術等により頭部に瑕疵がある事例は元より、脱毛や薄毛に悩む人々は男女を問わず増加の一途を辿っている。 あるいは芸能人を筆頭に見栄えやお洒落目的でウィッグを利用する人も増えているようだ。
私など既に20年利用の長期顧客の位置付けにあろうが、どうも、いつまで経っても大手ウィッグ企業よりの“営業攻勢”が物凄いものがある。
頭部に瑕疵がある私の場合、まさか他者も来店している一般美容院へ行けない。 そのためいつもウィッグ会社直営の完全予約美容個室に通わざるを得ないのだが。
そこで困惑させられるのが、「ウィッグの営業」である。 わずか1年前に新しいウィッグを作ったばかりなのに、やれどこが痛んでいる、やれ早めに新しいウィッグを作り替えないといざという時に被るものがなくなる、等々と、まるで個室内で“ヤクザもどき”に次なるウィッグ作成の営業活動に入るのだ。 そうこうして、このしっかり者の私ですら20年間で十数個のウィッグを作るはめとなってしまった。 しかも完全オーダーとは言えども、個々に出来上がって来るウィッグの装着感がいつも異なるのが困りものだ。 一応1年間の保証期間がありその間に作り直す事も可能だが、どうしても気に入らず一度も使用せずして“お蔵入り”しているウィッグが我が家の押し入れに数個存在する。)
1年程前に当該個室美容室へ行った頃より、未だ新しいウィッグを作って2年しか経過していない私に新たなオーダーウィッグ作成の営業が展開し始めた。 この鬱陶しさを回避したいために、私は半年前より個室美容室へ通うのを中断した。
そうしたところ、本日我が家に電話が掛かって来たと言う訳だ。
A氏と名乗る男性ウィッグ企業担当者が電話口で言うには、「半年程美容室へお見えになっていないようですが、来店されて定期的にウィッグの点検をしませんと痛みが激しくなりますよ~。」
そこで私が正直に応えて「店舗へ行きますと、必ずや新しいウィッグの営業活動が始まるのが鬱陶しくて来店を遠慮しているのです。」
A氏応えて「だから、今回は現在お使いのウィッグを点検しませんかと言っているじゃないですか!」
私が反応して「それは既に20年に渡り貴社のウィッグを使用している私が自宅でちゃんと実施してますよ。 むしろ貴美容室でウィッグの洗浄をして頂くと痛む事も経験しています。 それよりも何よりも、個室美容室での新ウィッグ営業活動をやめてもらえませんか?! 新しいウィッグを作る時期は顧客である私にお任せ下さい!」
この辺から、私の怒りが心頭に達していたが…
怒っている私に追い打ちをかけるがごとく電話担当A氏曰く、「本当にウィッグを大事にされているお客様は、月に1度は来店されてウィッグのチェックをされているんですよ~~。 結局貴女は担当美容師が気に入らないという事ですか~。ならば美容師を交替しますし~~。 あるいは経済的に新しいウィッグを購入する能力がないんでしょうか~~。」とまるで子供相手のごとくヘラヘラ問題をすり替え始める。
「何度も言ってるでしょ! 美容師を誰に交替しようが結局美容室へ行くと新しいウィッグの営業活動に入るということでしょ!! それが気に入らないという私の訴えが何故分からないのか!? ウィッグ購入経済力に関しても自分で判断したいからこそ、私の方から購入時期を決定すると何度も言っていますよ!」
A氏が、「それでは次回は私が貴女を担当しますから、予約日決定…」 どうのこうの言い始めた時点で私は「貴方とはまったく話にならないので今日はこれで電話を切ります!」と捨てセリフを残し、電話を切ったという次第だ。
まあ要するに某大手ウィッグ企業にとっては、高額の完全オーダーウィッグ販売こそが企業存続の主柱であり、その営業活動を一顧客からやめよ!と言われたところで、それに受け答え出来るすべもないとの事実なのだろう。
最後に、原左都子の私論で締めくくろう。
前回2014年に綴った元祖「売られたケンカ、受けて立ちます!」の場合、主張したい事を双方で訴えられたとの意味合いで、売られた喧嘩を私が買って出た事で一応の決着をみたものだ。
片や、今回の某ウィッグ大手企業からの電話の場合、明らかに大手企業側が“墓穴を掘った”と私は判断している。
顧客に対し他の顧客と比較する行為は元より、「当社の商品を購入する経済力がないのではないか?」なる顧客に対する直接の問いかけは“禁句中の禁句”ではあるまいか? (確かに私は貧乏だ。が、一応自分が一生ウィッグに消費する金額を試算して、既に手元にその総額を“老後資金とは別枠で”金銭資産にて保有してるよ。とはこんな貧弱営業マンには言いたくもない。) これに関して、まさに営業担当者の資質と人格の程を問いたいものだ。
この大手ウィッグ企業は東証一部上場を果たしているのだが、美容室現場にて顧客と直に対応する末端美容師氏達の教育を怠っているとしか捉えられない。
まあそれにしても、私もたかが電話口で末端営業マン氏相手に言い過ぎた事は反省材料だろう。
まさに世界規模の戦争とて、こういった末端の馬鹿げた言い争いから生じるのかもしれない。
前回のエッセイにて、私は戦後72年が経過した現在に於いて歪み合う世界の現状を訴えたばかりだ。
ここは冷静に対応しつつ、20年来利用しているウィッグ企業に今後も反省の意思がないのならば、同種別企業へ鞍替えする事も考慮に入れるべきだろう。
ただ、何処もその経営姿勢や経営能力の程に大差がなさそうなのが困りものだ……