原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

さわやかフレッシュマン1年生のご訪問

2020年01月25日 | 仕事・就職
 一昨日の夕方のことだ。
 電話が掛かってきた。 私が夕飯の準備で手を離せないため、亭主がその電話に出たのだが。
 相手はどうやら“保険会社”のようだ。
 いつものことだが電話でのセールス・勧誘には十分に気をつけるようにと、常に私が亭主に重々指導しているにもかかわらず。  我が亭主は人がいいと言うのか、断れないタイプと言うのか、セールス電話の相手をしてしまう悪い癖がある。
 端で少し聞いていてどうも怪しいため、私がかなり大きな声で「セールスだったらすぐに切りなさいよ!」としつこく勧告するにもかかわらず、長話を続けている。

 結局最後まで電話の相手と係わった後、亭主が私に告げるには。
 「明日の午後1時に、保険会社の担当者が我が家に来る事になった。」 私応えて、「ちょっと勘弁してよ。 何の用で来るの? まさかセールスじゃないよね??」
 亭主「どうやら、母(私にとっての義母)が契約している保険の確認らしい。」

 う~~~~ん。 と思いつつ、それは過去にも何度も経験している。
 何分、義母の保証人を担当している関係で、義母の財産全部を我が家で管理している。 保険もその例外ではなく、義母が加入している保険証券のすべてを我が家にて保管中だ。 (これがやたらと多い。 個人年金保険だけで2本あり、それらの1年毎の保険金支払い時には、保証人に煩雑な処理が要求される。)
 義母本人が認知症状に苛まれている関係で、それらの単独管理や諸手続が不能なため、我が家が家族登録をしてそれを一任されている。

 それにしても、明日保険会社の担当者が我が家へ来るの? 何をしに??  と亭主に尋ねても、十分に把握出来ていないお粗末さ…
 まあ仕方ない。 もしもセールスならばすぐにお引き取り願おう。

 と警戒心を残したまま、昨日午後1時前になった。
 インターフォンには亭主が出て、上階の我が家の玄関では私も対応した。

 そうしたところ、一見して何ともまあ、可愛い風貌のイケメン男の子(大変失礼ではあるがそれが我が第一印象だった)がいらっしゃったではないか!
 早速名刺を頂戴した後、室内へ招き入れたのだが、礼儀正しく何の失礼も無い。
 (いや~~~、大手保険会社の若手人材とはここまで社員教育が徹底しているんだなあと感心するやら、その可愛さに見とれるやら…😍

 セールスを始めたものならば追い払うぞ! との我がつい先程までの勢いはすっかり何処かに飛んで行き。 「わざわざお越し下さいましてありがとうございます。こちらにお座り下さい。」などとヘラヘラし始め、お茶まで出す始末…😛 

 で、一体この可愛らしい男子は何をしに我が家へいらしたのかと言えば。
 当該保険会社の社名が昨春頃に変更になったのだ。 その説明と共に、社名変更による不利益は何も無い事実に関して安心してもらうために、契約家庭一件一件をつぶさに回っているとの事だった。

 「入社何年程ですか?」と私が尋ねると、「昨春4月の入社です。」 そうであろうとは予想していたが、「そうしますと、まだ入社後1年も経過していないピカピカ新社員ですね! やはり新入社員には、このような各戸訪問との業務が課せられるのですね。」  新入社員氏応えて、「はい。 それにしても、この辺は都心にして閑静な場所でいいですね。 私は大学は東京だったのですが、栃木の出身で未だに大都会東京に慣れなくて困っています。」 
 それを聞いた亭主が「はああ、大学では遊ばず真面目に学業を頑張るタイプでしたね??」  フレッシュマン氏が応えを濁して「いえ、そういう訳では…  それにしても、この地が私は気に入りました。 少し郷里の栃木を思い起こします。」 私が応えて「そうですか。 またどうぞお越し下さい。」
 そうこうして何の営業活動をすることも無く、好青年は我が家を去って行かれた。


 感じの良いイケメンを嫌う人はいないであろう。
 それに加えて、この私はどうもこの年代の若者達に無条件に好感を抱く資質があるようだ。
 それもそのはず、やはり過去の高校教諭経験こそがその礎になっている気がする。 教員時代に、その世代の若者達と実に豊かな交流が叶ったと今尚嬉しく思い出す。 
 加えて、私は女の子一人しか授かっていない身でもある。 
 もしも私が男の子に恵まれていたら、如何に転んでいただろう?  なる想像力を働かせるのも良き心のオアシスだとも言えるだろう。
 そんな我が思いに応えてくれそうな若者男性に出会えるきっかけとは、またとはなく我が心が弾む一時でもある。


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 明日から我が郷里へ小旅に出ます。

 いつものことですが、我が旅の流儀とはネットから離れ現地の人達との“一期一会”の出逢いを楽しむことにあり、それに重点を置きたく思っております。
 そのため、旅中はネット世界からは完全に遠ざかります。 

 帰宅後、また皆様にネット上にてお目にかかれます事を楽しみにさせて頂きます! 😊