(冒頭写真は、義母が暮らす高齢者介護施設より届いている「面会についてのご依頼」文書。 写真が横を向いているが、時間の経過と共に修正されるものとgooを信じたい。)
施設よりこの文書が届いたのは2度目だ。
内容を少し紹介しよう。
新型コロナウィルスに関連した肺炎の感染は現在も終息することなく、クラスター感染等が懸念され続けている状況にあります。 感染拡大及び利用者さまへの感染時の重症化を考慮いたしました結果、ご面会をお控えいただきます期間を4月15日まで延長させていただくこととなりました。
感染状況によっては、さらに期間を延長することもございます。
上記期間中に個別に面会を求められるご事情がある場合には、当ホームの管理者までお申し出ください。 その場合にもご体調の悪い方、風邪の症状がある方、腹痛や嘔吐などがある方、及び報道において感染の確認されている機関・地域への来訪歴当がある方は面会をお断りさせていただきます。 (以下略)
施設よりの文書到着一度目は、2月下旬頃のことだった。
そして二度目に届いたのが、冒頭の文書だ。
高齢者を数多く抱える施設としては当然、かつ適切な措置であろう。
ところが困ったことには。
施設で暮らす張本人である高齢者が、果たして「新型コロナウィルス感染」が世に蔓延している事実自体を把握出来ているのだろうか??
かなり疑わしく思っていたところ、案の定施設の義母より電話が日々掛かってくる。
ここのところ耳の遠い義母との電話での会話がほとんど成り立たない。 特に義母が言うには、私の声が聞き取りにくいとの事だ。 亭主の声は何とか聞こえるらしいのだが。
それをラッキーとして、現在亭主が義母の“電話係”となっている。😜
そのため義母からの用件の詳細は不明なのだが、とにかく「最近何故施設へ来ないのか??」と繰り返し尋ねるらしい。 それに亭主が答えるのだが…
義母からは大した用件が無いことが幸いして亭主が電話を切ると、日々これの繰り返しだった。
極めつけは、一昨日の事だ。
義母本人からの電話で「施設で倒れた」と告げたらしい。
後で詳細を亭主に確認したら、どうやら“倒れた”ではなく “転んだ” との表現が正解のようだ。
それに私が応え、「お義母さん本人からの電話でしょ? 喋り方や態度がいつも通りならば、頭部を打ったとは考えられない。 もしも重傷(重症)の場合、必ずや施設管理者から電話があるはずだから、それが無い限り大丈夫だと思うよ。 もし心配ならば貴方が施設へ行けばよいが、それをする事こそが施設にとって大いに迷惑だろうし。」
亭主も同意して、次なる義母からの電話を待った。
翌日義母から立て続けに何本も電話があり、「“倒れた”からとにかく病院へ行きたい!」と切に訴えるらしい。(とにかく“病院好き”な義母である。 少しでも身体が痛んだり異変を感じた場合、すぐさま無条件に病院へ駆けつけるとの習性が若い頃より身についてしまっている。😨
亭主がとにかく義母の体調等の様子を聞いた上で、“コロナウィルス感染”の実態や現在施設へは行けない事を訴えるのだが、義母がまったく話を受け付けず、どうしても病院へ連れていって欲しい!!と主張したようだ。 ついでに「〇子さん(私のこと)なら病院へ連れていってくれるだろうから〇子さんに電話を変わって!!」とまで言い出したようだが、亭主が何とか義母を説得して電話を切った、とのいきさつだった。
この義母の様子を捨て置けなかった私は、施設の看護師氏に相談するとの手段をとった。
あいにく看護師氏が執務中で後にあちらから頂いた電話に亭主が出て、この件は一件落着した。
その相談内容の報告を亭主から聞き、一応安堵した私だ。 要するに施設看護師氏のご見解も私の考えとほぼ同様だったようだ。
そもそも義母の場合足腰が心許なくなるのに既に十分な年齢であろうし、また長年複数の睡眠薬や鬱薬(元々それを飲む必要があったのかどうかに関しても私は疑って掛かっているが、とにかくそれを処方され長年薬依存してしまっている義母の身にして、ホメオスタシスの関係もあり急に投薬をストップさせる訳にもいかず…)の問題も抱えている。
それに関しても、施設の看護師氏が訪問医と話し合って下さるとのご回答を得たようで、今は亭主共々安堵している。
義母も施設看護師氏より今一度お声を掛けて頂き、現在は義母なりに安堵している事と察する。
お陰で本日は、幸いなことに義母より1本も電話が無い。