原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

貴方が一番集中できる勉強場所、って何処? ー vol.2 ー

2020年04月22日 | 自己実現
 4本前に公開した同表題の続編だが。


 もちろん、自室でも勉強を頑張った。

 特に思い出深いのは2度目の大学受験期だが、この時は医学関係者として昼間は通常通り勤務先へ通いつつの受験勉強だった。
 何分、勤務先へは“極秘”の受験のため、受験勉強を頑張っている事など口が裂けても言えない。
 何故職場に公開しなかったのかと言うと、もしも受験に失敗したならばそのまま医学業務を続けるつもりだったからに他ならない。
 
 この最後の1年間は、特別仕事内容がハードだった。
 職場から我が未来を嘱望されていたからに他なら無い。 この1年間の我が業績によれば、あわよくば「主査(この場合、部下のいない課長の意味合いだが)の椅子が保証されていた。
 それも「保険」として確保しておかねば、結婚願望など皆無の私だ。 うかうか社内で受験の話題など出して、その「席」をパーにしてしまっては先々の生活が大変だ。

 それ故に、職場の「付き合い」も怠ってはならない。 
 特に飲兵衛の私への周囲からの酒宴へのお誘いは数多かった。 必ずや出席して、2次会・3次会と付き合った(と言うよりは、主体的に楽しんだ。😛

 では、一体いつ自室にて受験勉強に励むかと言うと、もちろんその合間を縫ってなのだが。
 これがもの凄い集中力だったものだ。 時間が無い! と思う程に我が集中力は高まった。 
 
 1年後には見事大学「合格!」をゲットし、職場に初めて“合格”と“退職”を告げたところ、皆に「一体いつ勉強していたんだ??」と驚かれると共に、「こんなに急に辞められては迷惑だ!」との大反発を食らった。 
 (元某都市銀行頭取で我が社に引き抜かれた)副社長から「なんで辞めるんだ! 社会科学なんかボクが教えてやるから、この企業で医学を続けろ!!」との私にとっては忘れ難き最高の「贈る言葉」を頂戴して、30歳の春、私は医学の職場を去った… (この話題に関してはバックナンバーでも綴っております。)


 時は流れ、2度目の大学・大学院時にも当然我が家にて勉学に励んだ。

 この時にかなり困惑する事件があった。
 集合マンションの我がお隣の部屋に同年代の男性が一人で住んでいたのだが、その方が結婚した。 それはよしとして、隣室よりの夜な夜なの“営み”音声が我が家にまで響いてくるのだ…… 
 これには、心底集中力が途切れたものだ。 (いやはや参ったなあ、明日は大事な〇〇学の試験なのに…)と実に災難だった。
 昼間お会いすると実に可愛らしい“新妻”の奥様でいらっしゃるのだが、あの夜毎の音声がどうしても脳裏に霞んだものだ。

 そんな難所も乗り越え、私は大学・大学院を優秀な成績で卒業・修了した。

 
 高校教員時代も、引き続き勉学中心の生活だ。
 いえいえ、酒宴も恋愛も派手にやりまくったが。😜 
 とにかくそれに増して、一人暮らしの自宅では勉学を頑張ったものだ。


 現在に話を移すと。

 今パソコンを打っているこの机周辺こそが、私が一番集中出来る場所である。
 リビングルームの端っこなのだが、私がこの席に座ると、家族の誰もが邪魔をしない生活パターンが確立している。 
 時には、南側バルコニーの空の雲の動きや飛ぶ鳥を観察しながら、我がくつろぎの時間が今現在も経過している。