原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

東京都内の新型コロナ感染者は若い世代が多数とのことだが…

2020年04月14日 | 時事論評
 冒頭より、表題に関するネット情報を引用しよう。

 
  都内の感染者は30代が最多 死者は高齢者、男性に偏り     
                         
   新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、東京都内で確認された感染者数の合計が12日、全国の都道府県で初めて2千人を超えた。 12日の都の発表をもとに朝日新聞が分析したところ、最多は30代で全体の2割強を占めることがわかった。 計42人の死者は、70代以上の高齢者に集中していた。
 都内で初めて感染者が確認されたのは1月下旬、中国・武漢からの旅行者だった。
 都内在住者で最初に感染が確認されたのは、2月13日、タクシー運転手の70代男性だった。 この男性は1月に屋形船で開かれた個人タクシー運転手らの新年会に参加しており、ほかの運転手や屋形船スタッフらも次々と感染が確認された。
 その後も感染拡大は続き、2月末時点で都内の感染者は計37人を数えた。 最多は70代の10人だった。 3月半ば頃には、海外への渡航歴がある人たちの感染が目立ち始め、同17日に102人に。 感染源がわからない人も増えていき、同31日に521人となった。
 医療現場での感染も明らかになり、同24日には台東区が永寿総合病院(同区)について、入院患者や看護師の感染を発表。 4月12日までに医療スタッフや入院患者ら関連する184人の感染がわかり、少なくとも20人が死亡した。
 4月5日には計1032人に上り、1千人を超えた。 同12日には中野江古田病院(中野区)の入院患者や医師、看護師ら計92人の感染が明らかになり、合計は2068人となった。
 都内の感染確認者を年代別(うち不明は3人)でみると、最多は30代の423人(20・5%)。続いて40代の375人(18・1%)、20代の342人(16・5%)、50代の317人(15・3%)、60代の216人(10・4%)となっている。
 10代は29人、10歳未満も18人おり、未就学児の重症者も含まれている。男女別(不明は20人)では男性が1273人(61・6%)と多数を占めた。
 一方で、死者42人(年代性別が不明・非公表は4人)のうち、最多は70代の14人(33・3%)で、次は80代の9人(21・4%)だった。感染確認者数では70代以上が全体の16・7%(345人)だったが、死者数では69%(29人)を占め、重症化の傾向がうかがえる。また、死者のうち男性が29人と7割近くを占めた。
 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)



 私見に入ろう。

 上記ネット情報に記載されている中で、現在私個人的に一番気がかりなのは。
 4月12日に中野江古田病院(中野区)の入院患者や医師、看護師ら計92人の感染が明らかになった件だ。
 この中野江古田病院とは、多少遠いが我が家から徒歩圏内に位置する。
 やはり距離的に近い場所での集団感染は、大いなる恐怖感を抱かされるものだ。😨  
 9ヶ月程前まで、この病院に比較的近い場所にある音楽スタジオへフルート練習のために週2ペースで通っていた。 現在はそれを中止しているため、私自身の身にはさほど問題が無いと言えばそうなのだが…
 あの辺の住民の皆さんの中には、当該病院へ通院している方々もおられることだろう。 自ずと感染の危険性が高い地に化しているのであろう事を懸念せざるを得ない。


 別件だが、私が未だに政府のコロナウィルス対応に関して不信感を抱いているのは。
 クルーズ客船ダイヤモンドプリンセス号内の“コロナ陰性”乗客を、通常の公共交通網を利用して帰宅させた件だ。
 その後当該“コロナ陰性”乗客の“陽性”判断が全国各地で下され、それによって東京都内のみならず全国規模に感染が拡大してしまった…
 これに関する政府説明はただの一度も無いまま、この件は今や闇に葬り去られている。
 あの頃、未だPCR検査は安倍政権の指示の下に、巷では実施されていなかった。 (現在とて、ドライブスルーで実施するのどーだの情報があるにはあるが、その具体策の程は正式には何ら発表されていない。)


 冒頭のネット情報に戻そう。

 都内感染者の中で若い世代の感染者が多いとの事実に関してだが。
 特に都内感染者の“感染元特定不能者”のパーセンテージが高い事実を私が分析するに。 
 やはり、満員電車等々交通機関利用にその元凶があるのではないか? と推測したりもする。 
 政府や東京都(特に政府)が幸いとしているのは、若い世代ほど“不顕性感染(感染はしているが症状が出なかったり軽度である状態)”者が多い事実なのであろう。
 ただこれが災いするのは、不顕性感染者より感染した高齢者や持病を持つ人達が重症化する事実であることも、当然政府は我が身息災に利用している事であろう。
 PCR検査を(他国に真似て)ドライブスルー対応等々で実施するとの政府発表を見聞して後、一週間程度経過したと思うのだが、未だそれが実行に移されない現状を如何に解釈するべきか?

 結局、そういう結論に至るのであろう。
 私の口からは言いにくいが、 “感染した高齢者は死んでもらおう。 若い世代は感染しても発症しないか軽症で済むから放置しておこう。” これぞ、我が国政府の結論なのであろう。
 かく言う私自身も、その“死んでもらう高齢者”の一人との自覚は重々ある。😈