原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

無名の親も、自分から離さなきゃいけない時期がある

2021年12月22日 | 人間関係
 冒頭から、今朝方見たネット情報を以下に引用させていただこう。
  

 プロゴルファーの東尾理子(46)が21日、フジテレビ系情報バラエティー「バイキングMORE」に出演。著名な親を持って活動する”2世”としての苦悩を明かしながら、急逝した神田沙也加さんの死を惜しんだ。
 偉大な両親を持っていた神田さんについて「親が偉大である事実は変えられなくて。親も、同業に就かれるっていうのは本当に自分が偉大であればあるほど心配すると思う」と言葉を選びながら話した。
 また「遺伝だけではあのレベルに達せない。遺伝は絶対にあると思うんですけど、遺伝以上の努力をされて今の地位を確立されていた」と母親の松田聖子さんの才能を遺伝子として引き継ぎつつも、神田さんの現在の活動は彼女自身の努力のたまものだったとした。
 続いて「私は父親と違う業種ですが」と元プロ野球選手で埼玉西武ライオンズ監督も務めた父の東尾修さんに触れ「東尾っていうすごい目立つ名前で、東尾の娘としてずっと育ってきて…」と回顧。「ちょっと東尾じゃないところに行きたいな」と感じ、大学時代に渡米を選択したという。「すごく解放されて自分を見つめ直せて、日本に帰ってきてしっかり親を尊敬し直すとか、そういうことができた」と心境の変化があったことも振り返った。
 「そこに至るには一回、親を離さなきゃいけない時期っていうのが2世ってのは必ずある」と自身の経験を踏まえて説明し「その時期が沙也加さんにとってどういう時期であったのかな」「こんなに素晴らしい才能の宝を失うのは悲しいな」と声を落とした。

 (以上、今朝方見たネット情報を引用したもの。)



 原左都子の私事及び私見に入らせていただこう。

 我が親どもなど100%無名の庶民である(父は死去している)が、この親どもを捨てて郷里を捨てて、私は20代前半期に単身上京している。

 そうせねば、我がその後の人生が成り立たないと言うべきか、私らしい自己実現が不能と結論付けたのだ。
 その決意が大正解で、私は大都会・首都東京で私なり(あくまでも“私なりの”範疇だが)の成功を勝ち取りつつ現在に至っている。

 その間、郷里に戻りたいとの思いが脳裏を過ったことなどただの一度もない。 今後共大都会東京にて一生涯精進を続け、この地に骨を埋めるつもりだ。
 それどころか、よくぞまああの若き時代に真の自分の未来を見つめることが出来たものと、過去の自分を褒めたい日々でもある。


 冒頭の引用文を読んで私が思うに、「親が偉大だった」と子が思うのは、親の如何なる業績を持っていうのか?
 あるいは、「そんな偉大な親の遺伝子を自分が引き継いでいるのか?」どうこうの意味合いの程も、私にはどうでもよい話だし、分かりにくい。
 それは、私にとっては我が親どもが“偉大ではなかった”と捉えると共に、“私の遺伝子が親どものそれを超越している”と内心信じているからに他ならないから故であるのか???
 いやそういう話ではなくて、元々親と自分を比較する必要性が無いであろうし、私は私で単独で成功を勝ち取りたかった!、との理由だったと、私自身は結論付けているのだが。

 とにかく原左都子にとっては、冒頭の東尾理子氏の論点が分かりにくい部分があるのが正直なところだ。



 話題を変えよう。

 ところで、つい先だって、タレントの神田沙也加氏が(おそらく)自殺にて命を絶たれた。
 この話題、実は私にとってある意味で大きなショックだった。

 というのも、私にもかけがえのない一人娘がいる。
 年齢的には神田沙也加氏よりも少し年下だが、もしもこのような事件を我が娘が引き起こしたならば、と想像しただけで。
 上記に記した、我が自信の程がボロボロと崩れ去る思いだ…

 この事件に関する、「確執と和解を繰り返し」云々のネット情報を以下に引用するならば。
 「沙也加さんはようやく自分の歩むべき道を見つけられたようですが、この結婚をきっかけに松田聖子さんとの関係に溝が深まりました。結婚を機に沙也加さんは聖子さんの事務所から独立し、聖子さんも娘の結婚式に出席せず、『母娘の断絶』と世間の注目を集めました」(芸能関係者)
 
 大変申し訳ないことに、私は元々歌手の松田聖子氏にはまるで興味がなかった人種である。
 それでも、神田沙也加氏に関する大活躍の程をある程度承知申し上げている。
 どう拝見しても母親を数段超越しているその美貌に加え、母親との確執を繰り返しつつもご自身の力で芸能界を渡らんとされているその意気込みを、高評価申し上げていた。
 今回の沙也加氏のご不幸の直接の原因は、ご自身の「恋愛関係」問題か??との憶測もあるようだが。
 いずれにしても惜しい人材を亡くした感が、この私にもある。



 話題が途中から大幅にズレた感も無きにしもあらずだが。

 親が有名であろうが、無名であろうが。
 子供が成人した暁にはお互いに距離をおいて、その立場でスマートに交流するべきであろうし。 
 親とは既に成人して世で頑張っている子供に対して、静観するべき立場でもあろうし。


 とにもかくにも、神田沙也加氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます…