原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

郷里実母の「腰椎骨折入院」、やっと退院できたのは良かったが…

2023年07月10日 | 人間関係
 当初の予定では、実母の入院期間は1か月間だったはずが…

 何と! 全治まで2か月半かかって、6月末にやっと退院が叶った。


 入院期間中は、実母にとって頼る相手がどうしても東京住まいのこの私しか存在しない様子で、それはそれは幾度となく電話を寄越してきたものだ。

 病院側の対応は至って丁寧で、主治医先生はじめ複数の看護師氏より数回東京まで中間報告のお電話を頂戴した。 
 そのお蔭で特段の心配は無かったものの。
 医療費及びレンタル品代金の支払い作業が私の義務となり、月1ペースで請求書が東京まで送付されてきて、計6回も銀行やコンビニに支払いに行かねばならないのが煩雑だった。


 さて、やっと実母が退院して、もうこれでそのお役目から解放されたかと思いきや。

 退院後も、実母が頻繁に私に電話を寄越すのが困りものだ…
 元々それ程懇親にしている母娘でもないのに、長き入院中に次女である私がまるで母の保証人のような働きをしたのが、よほど嬉しかったのだろう。

 何だかだと言って、よく電話を寄越してくるのだ。
 まあ 暇な時間には相手をしてやるのだが、基本的にこちらとしては今更実母になど何の用も無いのが本音だ。 電話が長引くと苛々してきて、いつも「もういいかな?私もやることがあるので電話切るよ!」と直言すると、比較的素直に実母は電話を切ってくれるのに助かっているのだが。


 昨日の事だ。

 またもや実母から電話があり、何の用かと思いきや。
 母曰く、「施設長さんから、入院中の費用が確定申告により還付されるのでそれをしたらよい、旨のご指導を頂いた。 今までは、それをさっちゃん(実母の妹)のご亭主にお世話になっていたが、現在癌闘病中につき 今回は〇子(私の事)にお願いしたい。」

 私としては、ちょっと待ってくれ! だ!!
 「その話は昨年の冬にもしたよね。 一体如何程が還付されるのか確認したら大した金額では無いとあなたは言った。 それを聞いた私のアドバイスは、ならばもうやめようと言ったはずだ。 何で何度もぶり返すのか? この私(一応税理士資格は「経営法学修士」取得の立場につき、国税庁に税法科目免除申請を提出済の形で半分取得の身です)は、晩婚後は原家の不動産貸付業青色申告と、亭主と私の確定申告作業を毎年抱えていて、年明けの申告時期はそうでなくとて多忙だ。 はしたカネ取り戻す申告など、もうやめたらどうかとアドバイスしたら 貴方はそれに同意したはずだ。」

 実母がそれに応えて、「ほない言よったなあ。 ほれでも、施設長さんがせっかく言ってくれるから…」 私が遮って、「きっぱりやめよう! 少なくとも、私は手伝わないよ!」

 
 そもそも我が実母は、確定申告に於ける「還付申告」の意味合いすら理解できていないようにも見受けられる。 「還付申告」とは“自分が納め過ぎている税金を取り戻す”申告だ。
 母の場合、地方公務員を定年まで勤めた立場だが。 現役時代はともかく。 定年退職後年金暮らしになって以降は、元々大した金額でも無い税金しか納めていないのに、今までよくぞまあ、人に言われるままに他人に依存してまで還付申告を実行していたものだ。 

 更に母がぬけぬけと言うには、「ほれ(還付申告)をしてもらうにもお礼が要るのよ。 年老いて以降は、そのお礼をしに行くのも面倒だった… 〇子が言う通り、もうやめようかねえ。」


 とにもかくにも、私は今後それを一切手伝わない!! 事を再度宣言して、昨日実母からの電話を切った。


 (参考ですが、この私は親元を20代前半期に出て単身上京して以降、特に金銭面で何ら親の世話にはなっていません。 2度目の大学・大学院費用、独身時代の住居購入等々すべてを、自身の稼ぎのみでこの世を渡ってきています!)