(冒頭写真は、2023.07.01付朝日新聞記事 「マイナカード返納相次ぐ」より転載した “マイナカードの交付状況(総務省まとめ)の写真。)
冒頭から、当該記事の一部を引用しよう。
トラブルが相次ぐマイナンバーカードを自主的に返納する動きが6月以降、各地の自治体で目立っている。 (中略)
総務省によると、変更は5月25日時点で約45万枚。 3月3日時点から約3万枚ふえた。 自主返納のほか、引っ越し後に手続きをしなかったケースなども含まれるが、理由の内訳は把握していないという。
ただ、返納の際に提出する書類には理由を書く欄があり、自治体によると、システムへの不信を理由にした返納が増えている。
金沢市では4~5月で4件だったが、6月は18件に急増。 「不祥事続きで全く信用できない」「問題が多いため」「システムに欠陥」といった理由の記入があったという。 同様の返納を6月に入って横浜市では少なくとも約50件、広島市では14件確認。 (中略)
カードを返納すれば、コンビニでの住民票の誤交付は避けられる一方、自身の医療に関する情報が他人のマイナンバーにひもづけられるといったトラブルのリスクは変わらない。 (中略)
自主返納の動きに、政府・与党内では動揺が広がる。 28日午後、自民党本部で開かれた厚生労働部会では、出席議員から「返上運動が始まっている」と、対応を求める声が上がった。 制度を軌道修正することになれば、岸田首相が責任を問われるのは必須だ。 (中略)
その岸田首相は30日、加藤厚労相と面会し、対策の取りまとめを8月上旬化でに行うように指示した。
(以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
私事に入ろう。
この私がマイナンバーカードを作成したのは、昨年の事だ。 自宅にて書面を書き、写真を添付して郵送した記憶がある。
それが出来上がった連絡が役所から届き、受け取りに行ったのが昨年12月。
この時の事は未だに鮮明に記憶しているのだが。
11月に手術した左膝複雑骨折の予後が未だ良好ではない時期で、当時私は歩行を松葉杖に依存していた。 その身にして、電車に乗って所用に出かけたのはこれが最初だった。
何とか役所へたどり着くと、マイナカードコーナーがゲロ混み状態!!😫
パイプ椅子が少ししか用意されておらず、ほとんどの区民が立って順番を待っている。
(これ、困ったことになったなあ。せっかく区役所まで来たけれど、この身体状況で立って待つのは無理だ。 出直すしかないか…)
と考えていたところ、近くの椅子に座っていた私と同年程の女性が松葉杖の私を見て、「気付かなくて申し訳ありません。どうぞ、こちらにお座りください。」と言う暇もなくそそくさと立って下さるではないか! それに甘えて、パイプ椅子に座らせていただいた。 一度呼ばれて椅子から立って戻ると、当然ながら空き椅子は無い。 と思っていたら今度は別のこれまた私と同年程の女性が、「こちらにお座りください」と言ってくれようとすると、また別の女性が、「いえ、こちらの方が順番を呼ばれた時に立ち易いので、こちらの椅子へどうぞ」
それら女性達の優しさの連係プレーに涙が出そうになりつつ、私は順番を呼ばれるまでパイプ椅子に座らせて頂くことと相成った。
そうこうして、我が「マイナカード」は出来上がり、持ち帰った。
今でも 自分のマイナカードを見る都度、あの時の一般区民女性皆様のご親切の程を思い起す。😪
いわば 我が「マイナカード」は、ご親切な区民女性の皆様に支えて頂いてこそ手にすることが出来た、との特別かつ貴重な意味合いがこもっているカードである。
それ故に、「返納」をする気はないのだが。
今のところ何らの利用目的もなく、引き出しにしまったままだ…
ただ これがもし、我がマイナカードに実際にトラブルが降りかかったとした場合、はやり真っ先に返納するだろうなあ。
とにもかくにも 岸田首相はマイナカードの効力を29種もの項目に拡大せんとする前に、早急にマイナ制度の総点検に取り組むべきだ!
それを急がないことには、今後全国民間で「マイナカード返納」が相次ぐであろう事態が我が目には既に見えている!