冒頭表題は、2023.07.29付朝日新聞 “悩みのるつぼ” 相談に対する社会学者 上野千鶴子氏の回答より転載させていただいた。
という訳で、本日のエッセイテーマは久々に朝日新聞 “悩みのるつぼ”の相談より引用しよう。
早速、10代女性の相談内容より要約引用する。
大学2年生だが。 小さい頃からシングルマザーの母に虐待やネグレクトを受けて来た。 何度か学校が警察や児童相談所に通報したが、何も変わらなかった。
高3の冬、母が出て行かなかったら殺すと言ってきたのがきっかけで家を出た。 自分で施設を探し、自立支援ホームで暮らしている。
本題だが、自分は今大学に通えて塾講師のバイトしている。 でもなぜか心が満たされず、毎日しんどい。 ホームにいる高校生たちを見ていると、国の支援で定期ダイヤスマホ代、学費を払ってもらっていいなと感じる。 自分は家にいたため学費も自分で払っていたのに……
支援が充実していることはいいことだと思っているのに、自分の高校時代と比較して嫉妬している自分がいる。 消すことの無い感情だが、現状に満足して楽しく充実した生活を送るにはどうしたらいいか。
今回の相談回答者は、冒頭の通り社会学者の上野千鶴子氏だ。
回答最後の部分の今回のエッセイの表題に掲げさせていただいた「『消すことのできない感情』は、あなたを突き動かすエネルギーになる」の部分のみを紹介させていただいて。
後は、原左都子の私見を述べよう。
今回の相談者である(おそらく)現在19歳の大学生は、十分に頑張っておられると高評価したい!
「出て行かないと殺す」とまでの爆弾発言をした実母に対して、自力で自立支援ホームに入居し、現在は塾講師のアルバイトをしながら学費を自分で払いながら大学へ通っている、とのこと。
その生活を一人で叶えているだけでも、拍手ものだ!!!
それでもなぜか心が満たされず、毎日しんどい、とのことだが…
相談者の大学の学業は大変なのだろうか? (例えば私が通った医学部などは、学業そのものが実に大変だった。)
この私の事例を出しても埒が明かないことは承知だが、確かに一つ目の医学部時代には日々実習、また実習、そして国家資格取得との厳しい日々だったものだが。 それでも私はアルバイトもしたし、夏季休暇中には短期留学もこなした。
2つ目の大学時代(既に30歳を超えていたが)にも、学業を精一杯頑張りつつ、医学業務や夜間はラウンジコンパニオン、土日には単発のパーコンやデモンストレーター等々、自身の外見的特徴を活かしながら自力で学費を稼ぎつつ、30歳時点で単独で自分が住むマンション物件を購入したりもして、嬉し楽しい日々を送ったものだ。 (このマンション物件は晩婚後20年間程の期間賃貸運営して、自身の蓄えを増強させるのに更に役立った!)
合間にもちろん学業は精一杯頑張り、大学院修士課程へ進学後は夜間定時制高校教諭を勤め、かなりの高給を稼ぎつつ全ての生活を自力で賄ったものだ。
原左都子の私事が長引いたが。
この“悩みのるつぼ”相談者である現在おそらく19歳の大学生も、私ほど(って何だ???)😝 のパワーの持ち主と私は見る!
実の母親に「出て行かないと殺す!」とまで宣言された辛い過去を、しばらくはどうしても引きずってしまうのかもしれないが。
大学生との現在の難局を自身で乗り越えて何らかの道程で就業を遂げた暁には、随分と大人に成長されていることであろうし。
そうしたら、後は自身の“独り勝ち”の未来が待っているのではあるまいか?!!
もう少しの辛抱かもしれない。
上野千鶴子先生がおっしゃるとおり、「消すことのできない感情」は、あなたを突き動かすエネルギーに必ずや転換することであろう!!😃