原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

今年のノーベル化学賞は「量子ドット」技術開発者が受賞

2023年10月10日 | 学問・研究
 (冒頭写真は、2023年ノーベル化学賞に輝いた「量子ドット」研究者3氏。我がパソコンの写真が新バージョンとなり、その扱い方が未だに理解しにくく、写真を適切に処理不能の段階であることをお詫びします。)


 10月4日、今年のノーベル化学賞受賞者が発表された。
 冒頭写真の3氏がその受賞者である。


 2023.10.05付朝日新聞記事より、以下に受賞内容を紹介しよう。

 ものの性質はふつう、素材で決まる。 たとえば10円玉が赤茶色で電気を通すのは、銅などでできちるからだ。 だが、100万分の1を意味する「ナノメートル」単位の小さなものだと、その性質は素材よりも「大きさ」で決まるようになる。
 超微小な世界を支配する「量子力学」による効果で、理論的には20世紀前半から知られていた。 ただ、そこまで小さなものを作る技術が無く、効果を実際に確かめた人はいなかった。
 エキモフ氏は1980年代初め、ガラスの色は、ガラス内部に含まれる塩化銅の粒子の大きさによって決まることを見つけた。 ブルース氏はその数年後、粒子が放つ光の色は、粒子の大きさによって変わることを証明した。
 ただ、粒子の大きさを狙い通りに作ることは難しかった。 解決したのがバウエンディ氏だ。 材料を液体に溶かすと、液中で粒子の結晶ができ始める。 このとき、液体の温度が高い状態を長く保つほど、結晶が大きく育つことを見つけた。
 3人が育てた量子ドットの技術は今、コンピューターやテレビの画面にも使われている。 LEDライトの色を調整することで、電球のようにやわらかくしたりすることにも貢献している。
 将来は、量子コンピューターや次世代の太陽電池にも役立つとも期待されている。 医療分野での応用の可能性もある。 細胞や臓器を画像化したり、癌の組織を追及したりするのに使えるのではないか、と期待されている。
 賞金は1100万スエーデンクローナ(約1億5千万円)で、3人が3分の1ずつ分ける。

 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 原左都子の感想に入るが。

 そうか、今回のノーベル化学賞受賞は、実際に大いに世の役に立つ発明が受賞したんだなあ。

 上記朝日新聞よりの引用文中にも書かれているが。
 過去に於ける LED研究にもノーベル賞が送られているが、やはり化学分野を含む医学・物理学等々、科学全般の理系分野の研究開発とは。 
 まさに人命を救うとの最高の貢献があったり、はたまた、経済面でも多大な貢献を世界規模で成す事実に感嘆させられる。
 (決して、他のノーベル賞分野が世に貢献していないとは言っていませんよ。😷

 LED研究(日本人の中村博士も過去にその研究にて受賞された)が数年前にノーベル賞受賞後、我が家も家中の電球をLEDに買い替え付け替えたのだが。
 その家計(電気代に於ける)効果とは多大なものがある!
 上記朝日新聞引用文中にも書かれているが。
 そのLED研究がその後更に発展して、ライトの色合いがまるで昔の電球の如くの自然色商品まで販売される世になっている事実には。 まさにその技術面での発展力の凄まじさに感嘆させられるばかりだ!!


 今回の「量子ドット」ノーベル化学賞は、3名の博士が賞金を3等分されるとのことだが。
 
 今後は 世界レベルでの“経済効果”をも考慮した賞金体制に、ノーベル賞受賞賞金を移行してはどうか?
 と、元科学者の端くれとしては 提案したくもなる。