原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

どうやら私は、昔「左利き」だったようだ…

2020年02月10日 | 人間関係
 それに関する我がエッセイ集バックナンバーを、先ほど発見した。

 
 今からちょうど1年前の2019.02.10に公開した「左都子も昔は左利き♪ 親の愚かさが子の人生を左右する」より、一部を要約引用させていただこう。

 そうなのだ! 私は物心ついた頃には確かに左利きだった。
 これに関連するエッセイを過去に於いて2本公開しているが、そのうち2017.07.08公開の 「左都子も昔は左利き♪- vol.2『左利きは天才か?』編 -」の一部を以下に再度要約引用させて頂こう。

 私は幼稚園児の頃、どういう訳かはさみ使いが大の苦手だった。 今思うに、それは生まれつき左利きだったらしき私が、右効き用のはさみを使用させられていたからに他ならない。 当時ははさみと言えばすべてが右利き用に作られていて、「左利き用のはさみ」など(特に我が郷里の過疎地で)販売されているはずもなかった。
 私が生まれつき「左利き」だったらしき事実に関しては、本エッセイ集2011.02.07バックナンバー「左都子も昔は左利き♪」に於いて公開している。 以下に、その一部を再度披露させて頂こう。 
 幼き頃の私は、親が私の自由にさせると何をするにも必ずや左手を使っていたらしい。
 “箸”に関しては、親がそれを最初から右手に持つよう矯正したとのことだ。 (その矯正によほどの無理があったのか、未だに“箸”を上手に持てず人前で恥を晒している私である。)
 クレヨンに関しては、苦い思い出がある。 私自身にはその思い出に関して一部分を覗き明瞭な記憶がなく、後に母より伝達されたエピソードの範囲内なのだが、以下に我が幼き日の失敗談を紹介しよう。
 未だ幼稚園へも入園していない幼児(おそらく3歳頃)だった私は、親の知り合いの新築家屋落成記念会合に一家で招待された。 1階で飲み食いしつつ盛り上がる大人達が子供は2階で遊ぶように指示し、私もその子供の一人として2階で遊んでいたようだ。 会合も終焉に近づいた頃、子供達の様子を見ようと2階に上がった新築家屋の奥方が真っ青になって1階に戻り我が母に訴えたそうなのだ!
 「お宅の〇〇ちゃん(私のこと)が、クレヨンで部屋一杯に落書きした!!」と。
 それを聞いた母は「うちの〇〇はおとなしい子で、そんな事をするはずはないのだけど…」と弁解しつつ2階に上がって仰天したのだと言う。  なぜならば、新築2階の部屋の壁や床一面に私の氏名がひらがなで多数書き込まれ、左手にクレヨンを持った私がそこに存在したからである。 
 その落書きを見て別の意味で一番驚いたのは我が母であったようだ。 新築家屋の主に平謝りしながら床や壁を拭きつつ、親が知らない間に我が子が既に自分の氏名をひらがなで書けるまでに成長していて、しかもわずが3歳にして左手で書いたその字は実に正確で美しかったのだと言う。
 その“事件”をきっかけに今後私が幼稚園へ入園するに先立って、クレヨンを右手に持たせる矯正に乗り出した我が母であるようだ。 (中略)
 それにしても、私は今となっては左手はまったく利き手ではない。 握力も高校生の頃から右手が勝っていて左手の握力など実に乏しい。 
 「左利き」の人の中には両手が器用に使えるという話も耳にすると、どうして我が親は両手共に器用な人間に育ててくれなかったのかと不満をぶつけたくもなると言うものだ。
 今の時代「左利き」とは矯正するべきなのかについては学者達の間でも論議される課題だ。  某大学教授も以下のような論評をしている。 「無理に変えない方がいいが、幼児期に子供が強い嫌悪を示す場合を除いて右利きへの変更を試行してもいいのでは」
 この論評は、今の時代の右利き社会に適合するべく子供を育てる観点からはごもっともな指摘と同感する。
 ただ私論としては、子供個々が持って生まれた特質に任せて欲しい思いが強い。
 なぜならば幼き子供とは言えども個々が千差万別であるからだ。 周囲の指導により“子供が右手への強い嫌悪感を示す”かどうかに関してさえ、大いに子供の個性による。  私など、幼き頃から周囲への客観性の配慮にばかり焦点を置いていた記憶があるが、この種の子供とは我が意に反して親や教育者の指導に従順とならざるを得ないのだ。 すなわち、親や指導者が「右手を使え」と指示したならば、自分の不快感を押し殺してでもそれに素直に従う道を自ずと選択して、後々内面にストレスを溜め込んでしまうのである。
 各人の器用な手が右であっても左であってもよいのはもちろんの事、本来ならば両者が共存し得る社会が築かれるべきだが…  とは言え、どうしても近代社会のシステムや論理とは多数派が尊重されてしまうのが辛いところだが。 (中略)
 今回、私が「左利き」をテーマとして再度エッセイを綴ろうとしたきっかけは、ネット上で「左利きは天才肌」と題する、一見して信憑性が疑われそうな記述を発見したことによる。
 そのネット記述の一部を要約して以下に紹介しよう。
 「左利きは天才肌」。 このような噂を、誰しも一度は耳にしたことがあるものではないだろうか。 やや信憑性の薄いデータのようだが、ロシアの生物学者アレクサンダー・デュボフ博士によると、左利きの人は、右利きの人よりIQが高い傾向にあるのだそうだ。 現在、人類のうち10人に1人は左利きなのだそうで、その計算でいくと世界には左利きの人が約6億人いる事になる。 博士によると、“超能力者”と呼ばれる人はほとんど左利きだそうで、また左利きの人は芸術的な能力にも恵まれるのだとか。
 また、「左利きの人口が増えることによって、人類は進化を遂げる」とのこと。
 そしてアメリカの大学研究者達により行われた、「人生において、左利きのほうが成功をつかみやすいのではないか」という研究もある。 ちなみに、右利きか左利きかで収入に差が出たのは男性だけで、女性にはこの差はみられなかったそうだ。
 ちなみに、左利きの有名人はというと、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ピカソ、ニュートン、アインシュタイン、ビルゲイツ、坂本龍一、松本人志、野口聡一 などなど……。 たしかに天才が多い気がする。  (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)
 原左都子の私見だが。  おいおい、ネット情報さん、ちょっと待ってくれよ。
 我が尊敬申し上げるアインシュタイン氏は別格としても……  特に日本人の天才として挙げられている人物達を、安易に「天才」に分類してしまっているその“”いい加減さ”の程はどうしたものか!?? 
 更に反論したいのは、当該ネット情報では「左利き」に生まれて天才に位置付けられるのは「男性」のみと結論付けている点だ。 ただこの点を原左都子が考察してみるに、要するに“女性の左利き”著明人に関してはデータが少なく分析不能との事だろう。
 (以上、長くなったが本エッセイ集バックナンバーより要約引用したもの。)

 昨日2019.02.09付朝日新聞夕刊内に、イラストレーター氏による「左利きの私、母は矯正しなかった」との記事を発見した。
 以下にそのごく一部のみを紹介しよう。

 イラストレーターのイチョウヨワシさんは、御母上に「私の利き手…矯正せんでよかんたん?」と尋ねたところ意外な答えが返って来たらしい。
 その答えとは、「一応やっとったけど…  そしたら、あんた 絵かかんようになってまってなぁ その時思ったんや 大好きなもんうばってまでやることかってね~」
 (以上、朝日新聞記事よりごく一部を引用したもの。)

 原左都子の私論だが。
 いや~~~。 イラストレーター イチョウヨワシさんの御母上氏のご判断が素晴らしい事!
 ここでまた、我が実母の愚かさが露呈してしまった… 
 育った時代が異なるとは言えども、あ奴(実母の事だが)何故あれ程に子育てに於いて主体性も信念も無かったのか! と今更ながらに腹立たしい!!

 「左利き」素晴らしいじゃないか!

 そもそも天然“天邪鬼資質”の原左都子など、「左利き」のままに育ててくれたならば、もっと素直に自然体でこの世を生き延びられたかもしれぬのに……
 
 しかも更に私が気に入らないのは、実母が我が左利き矯正を本格的に開始したきっかけが。
 幼稚園入園後も私が左手で物事を実施している姿を見た「幼稚園教諭にそうせよと言われたから」との、他力本願な理由によるところだ!
 何故、子の親たるものがそんな信憑性無き人物の指導にいとも簡単に従ったのか!??
 そうとは言え、その時代の親達とはまだまだそれが現実だったのかもしれないが……
 とにもかくにも、この私はせっかく持って生まれた貴重な「左利き」資質を幼少時代に潰され、その後は両手共不器用なる悲惨な人生を歩まされ続けている。
 こんな悲劇(?)を繰り返さないためにも、世の親や指導者と名乗る者達は信憑性無きいい加減な指導を慎んで欲しいものだ!


 2020.2月現在の、我がマイナーな私論を述べよう。

 親とは子を潰すべく存在しているのか?? と、今尚辛く思う。

 単身で上京し40ウン年来一人で頑張っている私に、実母は今尚ろくでもない言及しかして来ない。  何だと!?  今尚米国の姉の世話をせよだと! ……

 いっそ「左利き」を貫き通し、「私も不虞者だから、それが出来なくてごめん…」とでも年老いた実母に伝えれば、無罪放免してもらえるのだろうか……

この記事についてブログを書く
« 相性良き相手と巡り会える奇跡 | TOP | DIAMOND PRINCESS号の悲劇 »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 人間関係