(冒頭写真は、昨夜“粗大ゴミ”に出して盗まれた「ギター」より取り出しておいた附属部品類。)
今朝はあらかじめ予約してあった粗大ゴミの回収日だったため、昨夜それらを指定場所へ出した。
本日午前中の事だ。
電話が鳴り、亭主が出たのだが。 しばらくして亭主が電話口で「え~~~~っ!!」と驚きの声を上げるのを、私は別部屋で聞いた。
何が起こったのかと電話の後で問うと、「粗大ゴミの中の“ギター”が無かったらしく、出し忘れていないか問う電話だった。 もちろん出したと応えると、こういう事がよくあるとの担当者の回答だった。 おそらく盗まれたのだろうとの話だが、一旦無くなってまた現場に返される事もあるらしく、その場合は再回収を考慮するので、また電話下さいとの電話だった。」
今まで幾度となく粗大ゴミ回収のお世話になっているが、こんな事は初めての経験で実に驚かされた。 😱
実は、その“ギター”とは、私が20代前半期に購入して楽しんでいたフォークギターだ。
当時、所属企業に「ギタークラブ」なる組織が出来たのだが、音楽好きの私はそれに飛びついた。 飛びついたのに実は裏心もあった。 そのギタークラブにて指導して下さるのが、我が憧れの先輩男性だった故だ。
その先輩男性は私と同じ医学専門職員であるのに加え、音楽に精通している人物でもあり、ギター指導などお手の物だったようだ。
早速入部した私がギターを所有していなかったため、その男性が東京・お茶の水の黒沢楽器まで付き添い、適切なギターを選んで下さった。 (参考だが、そのフォークギターは、SUZUKI VIOLIN 社の Three Sとの商品だった。 当時の我が給料から自腹を切るにしては、かなりの高額だった記憶がある。)
1年間ほど、そのギターで練習を重ねただろうか? その後、業務が多忙になった事とエレクトーンに気持ちが移ったこと(プラス、当該ギター指導男性が我が同期入社女性と結婚を決めた…)こともあり、ギター部は退部した……。
そのギターはその後誰に弾かれることもないままに、部屋の片隅に放置されるとの運命を辿った。
晩婚後まもなく娘が産まれた後に、もしかしたら娘がギターに興味を持つかもしれない、などとの身勝手な親である我が希望の下に自宅に温存し続けていた。
結局、購入後40年以上の年月が過ぎ去り…
娘の部屋の北側の隅に置き去りにされていたギターのケースが、埃とカビにまみれている… その哀れな姿を見かねた私が、「これを粗大ゴミに出したい」と申し出て、昨日の粗大ゴミ回収と相成った。
ところが、昨夜粗大ゴミ置き場へ亭主が運んでくれる直前になって。
そのギターのケースを何十年ぶりかに開けてみると。 何と、ギター自体は新品のごとくの“輝きと美しさ”を保っているではないか! ケースに入れた状態で少しポロンポロンと弦を奏でてみた。 実にいい音色だ!
何だか粗大ゴミに出すのが惜しくなった私は、今一度熟考した。 これを今後奏でる機会があるだろうか、と。
もしあるとすれば、私自身に限られる。 そうした場合、エレクトーンを昨年廃棄処分し、フルートとて現在中断中の我が身にして、まさかフォークギターを演奏したいと今現在思える環境下に無いと結論付けた。
そして、粗大ゴミ置き場に持ち込む選択をしたのだが…
勝手ながらの、今現在の我が思いだが。
粗大ゴミ置き場に捨て去った我がフォークギターを持ち帰った人物が、テキトーな楽器再利用処に売り渡してくれるか、あるいは、これを弾きこなしてくれる人材だったことに期待したい。
まさかまさか、盗んだ人物にとっても“不要品”であり、我が集団住宅の粗大ゴミ廃棄場所に再び捨て去ることだけは、勘弁して…… 😭