(写真は、7月17日に “紀尾井アートギャラリー” にて購入した「梨園染」の手ぬぐい。 画像の粗い携帯撮影のため、色が綺麗に出ていない事をお詫びする。 実際は、スイカ柄が実に美しい赤と緑と黒そして白のコントラスト作品だ。)
我々母娘の赤坂・紀尾井町への小旅の一番の目的は、“紀尾井町アートギャラリー” を訪れることにあった。
赤坂プリンスクラシックハウス(旧名:赤プリ旧館)を通り過ぎ、プリンス通りを北上し都市センターホテル前を左折したところに当ギャラリーが存在する。
都心のオアシス、紀尾井の森に閑静に佇む (ギャラリーのパンフレットによれば、芦原太郎氏による自然光溢れるモダンな建物)の2階、3階部分をギャラリーとして展開しているため、テラスやバルコニーもあり自由に出入り可能な美術館だ。
緑豊かな紀尾井の森の木々を眺めつつ、お茶やコーヒーを飲みながら鳥のさえずりを楽しみ寛ぐ事も出来る美術館だが、一昨日はあいにくの蒸し風呂のごとくの猛暑のため、室内より森を展望するにとどめた。
参考だが、私は美術館のカフェで寛ぐ事が好きだ。
特に美術館が混雑していない時のカフェとは、都内何処のカフェよりも心地よい。
とにもかくにも、首都東京は何処の場所も人でごった返している。 だが、こと美術館が混雑していない時の美術館内カフェとは、何物にも替え難いゆったりとした寛ぎの空間を都会に暮らす私に提供してくれるものだ。
さて、当該美術館は世界唯一の「江戸の伊勢型紙美術館」としてその名を馳せている。
以下に美術館のパンフレットより、その概要を要約引用して紹介しよう。
「型紙」とは着物の文様を染める原版のこと。 柿渋加工の和紙に文様を彫刻したもので、千余年の歴史がある。 産地に由来し「伊勢型紙」と呼ばれ、江戸時代に飛躍的な発展を遂げた。
日本橋の老舗で見つかった江戸から昭和初期の5千枚に上る型紙を世界に紹介するため、紀州ゆかりの地に常設「伊勢型紙美術館」をオープンした。 当館は、裃、極小小紋、友禅、幾何学、花鳥風月、森羅万象を文様にした様式美の粋を極めた日本文様の宝庫である。
季節毎に年4回入れ替えを実施し、公開している。
(以下、略するが美術館パンフレットよりその一部を要約引用したもの。)
私が今回、当該美術館を訪問したいと志した理由とは、過去に於いて「江戸紅型」なる訪問着を “大枚叩いて” 購入しているからに他ならない。
その「江戸紅型」訪問着が仕立て上がり、自宅に届いた直後に感じた芸術品としての美しさ・素晴らしさには実に唸った! (ご興味がありましたら 本エッセイ集 2014.1.1公開の「いとも美しき『江戸紅型』をご参照下さい。)
その「江戸紅型」を娘の大学卒業式に袴と共に着せた。 着物の趣味がある2人の大学女性教官氏より高評価を頂いたと娘より聞き、着せた甲斐があった!と、その “たった二人のお言葉だけ” で親として感じたものだ。(近年は、着物の価値など“知る人ぞ知る”時代と化しているしね……)
そんな私が「伊勢型紙」に興味を持たない訳がない。
いやはや、美術館に展示されている「型紙」より作り出された作品の数々が見事な事!
しかも今回は夏の展示だったようだが、「浴衣」が幾枚も展示販売されている。 その価格とは、「浴衣」であることが理由だろうが、私が過去に買い求めた「江戸紅型」訪問着より2桁も安価だ!
しかも、この「伊勢型紙」は現在 建築資材である “壁紙” として利用される等々、その他産業分野への販売促進が大幅に進展している様子でもある。
未来の産業発展にも恩恵をもたらすであろう我が国の 伝統芸術 「伊勢型紙」の存在を素晴らしく感じつつ、我々母娘は紀尾井町に位置する美術館を後にした。
我々母娘の赤坂・紀尾井町への小旅の一番の目的は、“紀尾井町アートギャラリー” を訪れることにあった。
赤坂プリンスクラシックハウス(旧名:赤プリ旧館)を通り過ぎ、プリンス通りを北上し都市センターホテル前を左折したところに当ギャラリーが存在する。
都心のオアシス、紀尾井の森に閑静に佇む (ギャラリーのパンフレットによれば、芦原太郎氏による自然光溢れるモダンな建物)の2階、3階部分をギャラリーとして展開しているため、テラスやバルコニーもあり自由に出入り可能な美術館だ。
緑豊かな紀尾井の森の木々を眺めつつ、お茶やコーヒーを飲みながら鳥のさえずりを楽しみ寛ぐ事も出来る美術館だが、一昨日はあいにくの蒸し風呂のごとくの猛暑のため、室内より森を展望するにとどめた。
参考だが、私は美術館のカフェで寛ぐ事が好きだ。
特に美術館が混雑していない時のカフェとは、都内何処のカフェよりも心地よい。
とにもかくにも、首都東京は何処の場所も人でごった返している。 だが、こと美術館が混雑していない時の美術館内カフェとは、何物にも替え難いゆったりとした寛ぎの空間を都会に暮らす私に提供してくれるものだ。
さて、当該美術館は世界唯一の「江戸の伊勢型紙美術館」としてその名を馳せている。
以下に美術館のパンフレットより、その概要を要約引用して紹介しよう。
「型紙」とは着物の文様を染める原版のこと。 柿渋加工の和紙に文様を彫刻したもので、千余年の歴史がある。 産地に由来し「伊勢型紙」と呼ばれ、江戸時代に飛躍的な発展を遂げた。
日本橋の老舗で見つかった江戸から昭和初期の5千枚に上る型紙を世界に紹介するため、紀州ゆかりの地に常設「伊勢型紙美術館」をオープンした。 当館は、裃、極小小紋、友禅、幾何学、花鳥風月、森羅万象を文様にした様式美の粋を極めた日本文様の宝庫である。
季節毎に年4回入れ替えを実施し、公開している。
(以下、略するが美術館パンフレットよりその一部を要約引用したもの。)
私が今回、当該美術館を訪問したいと志した理由とは、過去に於いて「江戸紅型」なる訪問着を “大枚叩いて” 購入しているからに他ならない。
その「江戸紅型」訪問着が仕立て上がり、自宅に届いた直後に感じた芸術品としての美しさ・素晴らしさには実に唸った! (ご興味がありましたら 本エッセイ集 2014.1.1公開の「いとも美しき『江戸紅型』をご参照下さい。)
その「江戸紅型」を娘の大学卒業式に袴と共に着せた。 着物の趣味がある2人の大学女性教官氏より高評価を頂いたと娘より聞き、着せた甲斐があった!と、その “たった二人のお言葉だけ” で親として感じたものだ。(近年は、着物の価値など“知る人ぞ知る”時代と化しているしね……)
そんな私が「伊勢型紙」に興味を持たない訳がない。
いやはや、美術館に展示されている「型紙」より作り出された作品の数々が見事な事!
しかも今回は夏の展示だったようだが、「浴衣」が幾枚も展示販売されている。 その価格とは、「浴衣」であることが理由だろうが、私が過去に買い求めた「江戸紅型」訪問着より2桁も安価だ!
しかも、この「伊勢型紙」は現在 建築資材である “壁紙” として利用される等々、その他産業分野への販売促進が大幅に進展している様子でもある。
未来の産業発展にも恩恵をもたらすであろう我が国の 伝統芸術 「伊勢型紙」の存在を素晴らしく感じつつ、我々母娘は紀尾井町に位置する美術館を後にした。