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名古屋出直し市議選の報道はこれで良いのか?   大西五郎

2011年03月05日 18時43分02秒 | Weblog
河村新党か既成政党かに焦点絞る報道。
名古屋出直し市議選の報道はこれで良いのか?
先輩・大西さんのまとめです。    (らくせき)

           

 3月4日に出直し市議選が告示された。
新聞各紙は4日夕刊からこの市議選の模様を詳しく伝えているが、
河村市長が立ち上げた「減税日本」が過半数を占めるかに焦点を当ており、
減税・市議報酬半減・議員定数削一部を除いて軽視された報道になっている。
各紙の見出しを比較してみる。

[中日]
4日夕刊 
 出直し名古屋市議選告示 市長派と各党激突 138人が届出 減税日本41人擁立
 名古屋の乱 結末は 改革めぐり舌戦 既成政党、逆風に挑む 保身を厳しく批判

5日朝刊
 出直し名古屋市議選告示 大激戦138人立候補 議会のあり方問う
 「減税」勢い民・自が警戒 問われる既成政党
 核心 未知数の「市長新党」 なれあい脱皮できるか
 出直し市議選 新人76人半数超 候補者138人 既成政党は前回並み
 女性の比率21%
 減税日本「河村票」割り振りカギ 既成政党「プロ議員の目必要」
 「議員とは」訴え多様 私を心で感じて 実績協調「勝つ」
 福祉削り減税か 特権廃止する

[朝日]
4日夕刊
 名古屋市議選告示 「議員とは」激論 地域政党vs既成政党 138人届け出
 「素人集団」にプロ反発
 河村流vs議会 最終章 激戦の守山 会社休み「減税を」■「私を議場に戻して」
 「民主王国」閣僚級の来援なし
 有権者の声 託すのは考える時 市長の言動力感じる/税金浪費まず無くせ
 中島岳志・北大潤教授に聞く 自己改革の訴え 急務

5日朝刊
 名古屋市議選 138人立候補 前回の4割増し
 議員報酬半減73%賛成 減税45%、地域委51% 全候補に調査
 議会再生 着地点は 減税日本の過半数焦点 7区で主要6党対決 候補者一覧
 出直し名古屋市議選スタート 1.84倍に挑む多士 公約「河村流」に歩み寄り
 知恵絞る候補者 掛け合い・コスプレ・空手着
 有権者の声 一つでも公約実現を■ブレーキ役が必要
 Point 前市議の語る「答え」に注目(市民はなぜ議会解散を求めたのかの答の意)


[毎日]
4日夕刊
 出直し名古屋市議選告示 減税日本vs既成政党 130人が届け出
 「議員とは」巡り攻防 支持訴え舌戦開始
 変わるか地域の未来 識者こう見る
 前高知県知事橋本大二郎さん社会実験型・ジャーナリスト今井一さん真贋試験紙
 ジャーナリスト大谷昭宏さん抱きつきテロ的・名城大学昇 秀樹教授瀬戸際

5日朝刊
 名古屋市議選告示 138人立候補で確定 44年ぶり激戦
 既成政党vs地域政党 民自公共は「議席維持」 減税日本単独過半数目指し攻勢
 立候補者一覧
 「弱者の声聴ける人に」有権者、福祉など重視
 本紙アンケート 「減税」争点から遠のく 候補者の大多数賛成


[読売]
5日朝刊
 名古屋市議選138人立候補 定数75 市長派過半数焦点
 138人舌戦スタート 有権者へアピール様々 立候補者一覧
 河村流最終決戦 既成政党「信頼回復を」 減税日本「行革進める」
 候補者アンケート 既成政党の88人「報酬半減」52%が賛成
 「解説」議会再生市民の選択次第
 有権者「口先だけの候補ダメ」「声届く議会に」

           

テレビニュースも「減税日本対既成政党」の争

[NHK]
失職した前の議員が議席を守るのか、河村市長が代表を務める地域政党「減税日本」が
どこまで議席を伸ばすのかが焦点に激しい争いが繰り広げられる見通しです。」

[THK]
河村市長率いる「減税日本」が過半数を狙うのに対し、リコールで失職した
前職らの既成政党側が議席を守れるのかが焦点となります。」

[CBC]
河村市長が代表を務める地域政党「減税日本」が41人を擁立して定数75の過半数を狙う
のに対し(各党の候補者数を挙げて)既成政党がどれだけ議席を守れるのかが
注目されています。

[CTV]
今回の市議選は、河村市長が率いる地域政党と既成政党が激しく争う構図で、
市民税減税の是非や議会改革の進め方が争点となっています。」

※NBNのホームページからは、NBNの市議選告示のニュース原稿は
検索できなかった。

       

これまでに共産党、自民党の候補者から電話がありました。
減税日本からは、まだありません。 らくせき


コメント (5)
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再掲 【「日本主義」の形について】  文科系

2011年03月05日 16時53分19秒 | その他
 最近の「日本主義思想」の感じ方に関わって、以前ここに書いたモノをまた再掲します。

【「日本主義」の形について  文科系
2007年07月08日 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

皆さん。保守系さんとお話する場合にご注意したいことがありますので、一言。僕が、このブログ開設当初から最も長く彼とやり合ってきたその体験の結論的な話として、彼の「世界観」を示してみたいと思います。僕なりに体系的にしてお伝えしてみたい。それは特殊体系的なものでありすぎて、それを踏まえなければ、何を話してもすれ違いの会話にしかならないものですから。日本近代史上の事件認識などに噛みついてくるから話が始まるという経過から、彼とは先ず史的実証論議をやりあうことになるのですが、実は全く実証的な人ではないんですね。

①いくつかの「主観的な大命題」を疑うことなく持っていて、それをあれこれ手を変え品を変えてアピールするだけ。まー信念の人、というよりも独断・狂信の人です。無意識も含んだその「哲学」こそもちろんそうだし、そこから来る「日本文化論」、政治思想、経済思想すべてにおいてです。僕は「日本主義者」と呼びましたが、とにかく「人類文化の大道」から恐ろしくかけ離れた一種の「選民主義文化論」でもありますね。いわゆる右翼論壇が生み出す一種の「体系的日本主義思想」とでも言えるものでしょう。もちろん結果としてファシズムに結びつく思想でもあります。
こういう人がどんな実証的、断片的問題を語っていると見えても、以下の思想を語っていると素直に思っておきましょう。そして、彼らの歴史認識の一つを完全に論破しても、この思想自身は微動だにしないという癖もあります。
こういう「日本主義」は、以下に見るように非常に戦闘的な本質を持っているところから、おのれを否定するものにかみついて、世を「戦闘的に啓蒙すること」が専門です。よって、自分の「世界観」を全体的形として示すことはありません。ですが彼らの「形」をつかんでおくことは大事です。
彼らの独断的信念のいくつかをご披露し、思想の「形」を示しましょう。これはそういう試論です。

②人間とは「社会ダーウィニズム」さながらの弱肉強食動物であり、そういう行動が国家どうしの間でも第1のことだ。それが戦争である。
・こういう動物的エゴ人間どうしをセーブするのがそれなりの国のそれなりの伝統、習慣、文化というものである。国家としては当然、戦争を覚悟して、相当の軍備を備えることが最重要の課題である。でないと個人も必ず全てを失うことになる。国家防衛は個人の至上命題でもあるということだ。
・良くも悪くもこうした「国家伝統・文化」とか、「国家の戦争・外交」とかに比べれば、人間の他の問題は無意味か、暇人の慰めかということだろう。こういう「現実論」以外の「真理」も、他人のために死ぬという日本的武士道など以外の美などの芸術も、民主主義も、自由でさえも、もちろん愛も。そして逆に、あえて言えばこういう国の伝統、戦争にかかわるものならばどんなものでも「善」となるということだ。
・日本の伝統と文化は世界有数の美しいものである。日本人ほど道徳的な人種も珍しい。その中心には天皇がいた。天皇は公平無私であって、歴史上の天皇の悪そうな行為はほとんど、周囲が悪かっただけである。否、極端に言えば、悪い天皇がいたとしても「皆良かった」と見ておいた方が日本の子孫のためになる。

③こうして、こういうことになる。
・今の日本を大日本帝国憲法下に置いても、一向に構わない。核武装をしても良い。というよりも総合判断したらすべきとなるだろう。
・こういう国の文化、戦争準備に異を唱えるものは、我々を滅ぼすも同然の愚かな敵と見た方がよい。
・第1に民主主義などと叫ぶ左翼。民主主義とは、フランス革命を見ても分かるように、野蛮で無知な大衆による恐怖政治をもたらすだけというようなものだ。日本のアメリカ化に寄与するもの。あの国の「自由」も、伝統なき悲しき国の野蛮丸出しというようなものである。あの消費文化はノーテンキな馬鹿さ加減だし、上は虚栄、それに従うポピュリズムの酷いこと!虚栄の為政者は権力臭丸出し、日本的ソクイン美の欠片もない。
・伝統らしい伝統のない国、弱い国は、個人のエゴや戦争に弄ばれるだけで、語る価値もないだろう。支配者や文化がくるくる変わった中国や朝鮮が日本のような国に一体何が言えるというのだ?南米もアメリカの植民地同然であり、アフリカは西欧の属国であって、いずれも語る価値もないものだろう。

以上に対して少々の批判はしておかねばならないでしょう。つまり、弱点の指摘です。一言で言えば、人間や社会のある一面を全部とするような、独断ということではないでしょうか。
人間は争い合っても来ましたが、そのお互いが涙を流し合って仲良くしようと心から誓い合ってきたこともあったはずです。国家間でもそうだからこそ、例えばEUができた。国連がアメリカを押さえようと必死なときでも、そういう努力を彼のように嘲笑してはいけないはずです。そして国家間を調整しようとするような国連の役割を小さく見過ぎてもいけないはずです。また、日本の天皇にも、悪い人がいなかったわけはない。小国にも日本以上の美がなかったわけはない。そういう側面を教えようとしない教育はやはり悪いものでしょう。さらに民主主義イコール恐怖政治とか、自由イコール勝手放題とか語るのも、極論といえるはずです。】


【「日本主義」の形について 2   文科系
2007年07月16日 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 今月8日に標記の題名で投稿した。それに関わって、月1回の読書会の今月選定本に興味深い記述、資料があった。おそらく「明治~昭和の日本主義思想の原点」と言えるものだろう。
本の題名は「安心のファシズム」(岩波新書、斉藤貴男著)。この本全体はどうということもないものだが、そこの第5章に、明治の国法学者、東大総長、加藤弘之の思想が後世に与えた影響が紹介されていて、その内容が、先回まとめた保守系さんの「形」と瓜二つなのである。なんのことはない、近頃書店に山積みされた日本主義学者の一連の諸著作は、加藤弘之からも学んだに違いない。
以下の記述と8日に僕が紹介した「形」がいかに瓜二つであるか。ご確認されたい。なお、浅学の僕は先回の「形」を、加藤弘之の思想など全く知らずに保守系氏とのやりとりからだけまとめたものであると白状しておく。

「日本はどうか。この国における社会ダーウィニズムの複雑な受容史は、東京大学の初代学長で、明治期最大の学傑と言われた加藤弘之(1836~1916年)の精神史を辿ることで理解することができる。
天賦人権論を掲げて立憲政治を唱える啓蒙思想家として知られていた加藤は、社会ダーウィニズムに出会って自説を撤回、見事なまでの『転向』を果たした。1882年に出版された『人権新説』で天賦人権論を『妄想に過ぎない』と断じた彼は、民権に対する国権の優位、あるいは『上等平民』による支配の妥当を説いていく。(中略)
自他ともに認める社会ダーウィニストに変貌を遂げた加藤は、しかし、適者生存の理念を集団間(国家や人種など)にどう位置づけるかで大いに悩まされた。素直に適用すれば白人種の欧米列強による世界支配は正当だということになってしまうからだが、畢竟、彼はこの屈辱を受け入れることになる。
ただし富国強兵の時代の指導者としては、それだけでは終わらせられない。日本独自の文化を活用した弱者から強者への変身が模索され、ついに編み出されたウルトラCが、天皇に対する『忠誠競争』による国力の強化というシナリオだったという。道徳進化を促すメカニズムとして『自力淘汰』の表現が充てられ、本質的に利己的である個人の適者生存への本能を忠君愛国に向かわせるためには個人と国家のそれとが完全に一致していると思い込ませる誘導が図られていった。(中略)
重大な自己矛盾を、少なくとも加藤の内面では克服させてくれたのが、『武士道』ではなかったかとする解釈がある。」(P186~7)

ちなみに保守系氏も、人権と聞くと「フランス革命の恐怖政治」や「衆愚政治」・「ポピュリズム」を思って鳥肌し、「武士道」と聞くと涙を流さんばかりに感動すると告白されていた。天皇の下の「上等平民」による「富国強兵」こそ彼の理想なのだ。これは、ファシズム以外の何物でもなかろう。】
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