ネットにこんな記事が載っていて、大変悲しい気持で読んだ。
『ギリシャ沖で船沈没、79人死亡 移民ら乗せ、100人超救助』
記事を読むと、リビアの港からの避難民とある。それで思い出したのが、この国近年のこんな惨劇の歴史だった。
かつてのリビアは、アフリカ一の民衆富裕国。そうなったわけは、埋蔵量世界ベスト10に入る石油を普通の国民にも回していた「先進」国家だったからである。それだけではなく、この国は、アフリカ共通通貨を作ろうと努力していた。つまり、その富に依拠してアフリカ全体のことを考えていたように僕には見えたものだ。石油の富を占有していた王族支配の中東石油国とは正反対の国にも見えていた。
この国が打ち壊されたのが、あの「アラブの春」。こういう国を作った「独裁者」カダフィが無残に殺された。今のG7内の国々が中心になってやったことである。この「アラブの春」を迎えた国々は今や、政治も国民生活ももうぐちゃぐちゃ。
一方でイタリアのベルルスコーニが死に、その追悼文がネットを賑わしている。ベルルスコーニと言えば、イラク戦争参戦有志国当時もイタリアの首相であった。そして、この戦争の原因、大量破壊兵器が嘘だったと世界に知られたあとで、参戦国政権が軒並み潰れたその政権の一つである。ちなみにベルルスコーニ・イタリア軍は、米、英、韓国に次いで四番目に多いものだった。
『ギリシャ沖で船沈没、79人死亡 移民ら乗せ、100人超救助』
記事を読むと、リビアの港からの避難民とある。それで思い出したのが、この国近年のこんな惨劇の歴史だった。
かつてのリビアは、アフリカ一の民衆富裕国。そうなったわけは、埋蔵量世界ベスト10に入る石油を普通の国民にも回していた「先進」国家だったからである。それだけではなく、この国は、アフリカ共通通貨を作ろうと努力していた。つまり、その富に依拠してアフリカ全体のことを考えていたように僕には見えたものだ。石油の富を占有していた王族支配の中東石油国とは正反対の国にも見えていた。
この国が打ち壊されたのが、あの「アラブの春」。こういう国を作った「独裁者」カダフィが無残に殺された。今のG7内の国々が中心になってやったことである。この「アラブの春」を迎えた国々は今や、政治も国民生活ももうぐちゃぐちゃ。
一方でイタリアのベルルスコーニが死に、その追悼文がネットを賑わしている。ベルルスコーニと言えば、イラク戦争参戦有志国当時もイタリアの首相であった。そして、この戦争の原因、大量破壊兵器が嘘だったと世界に知られたあとで、参戦国政権が軒並み潰れたその政権の一つである。ちなみにベルルスコーニ・イタリア軍は、米、英、韓国に次いで四番目に多いものだった。
イラク戦争に「アラブの春」。こういう歴史の積み重なりを体験しているグローバルサウスが、G7を冷めた目で見ているというのは、今や歴史の必然だったのだと言いたい。19年日付のとある国際政治学者のネット文章に、こんなものがあったので紹介しておきたい。
- リビアでは2つの政府が並び立ち、首都トリポリをめぐる攻防戦が激化している
- このうち、国連も認めるリビア統一政府は、主にイタリアに支援されているが、これは同国がリビアでの油田開発に大きな権益をもつためである。
- これに対して、リビアでの油田開発に出遅れるフランスは反政府勢力「リビア国民軍」を支援することで逆転を図っているとみられ、リビア内戦はNATO加盟国同士の争いの様相を呈している。