周囲の高齢者から意識して聞いてみてきたのですが、未婚の子どもがあそこにもここにも無数にいると気づきます。必然、孫もどんどん少なくなり、孫ゼロという家庭も増えています。未婚者はどれほど増え、その原因は何なのでしょう? その最大原因だけを調べたので書いてみますと、この訳が分かってきます。
政府統計に「50歳時の未婚率」というものがあって、これが従来生涯未婚率と呼ばれたもの。算出式はこうです。「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率を算出します。そして、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2022年)」によると、2020(令和2)年の「50歳時の未婚率」は男性が28.25%、女性は17.81%でした。前回調査と比べると、男性は約3.5ポイント、女性は約2.9ポイント上昇しています。この数値から2025年を推定すると男性31.75%、女性20.71%になります。これを平たく言えば、50歳まで結婚したことがない人が、男性で3人に1人、女性で5人に1人ということです。
次に、どんな人が生涯未婚になるのか。最大の理由は非正規男性社員の未婚率の高さです。上の2020年の「50歳時の未婚率」でこの高さを観てみましょう。正社員の男性は19.6%なのに、非正規(派遣、パート、アルバイト)社員では60.4%と6割を超えています。それも、15年の国勢調査では50.7%だったのが、20年には約10ポイント上昇したことになります。25年には7割?などと思ってしまいますね。
政府統計に「50歳時の未婚率」というものがあって、これが従来生涯未婚率と呼ばれたもの。算出式はこうです。「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率を算出します。そして、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2022年)」によると、2020(令和2)年の「50歳時の未婚率」は男性が28.25%、女性は17.81%でした。前回調査と比べると、男性は約3.5ポイント、女性は約2.9ポイント上昇しています。この数値から2025年を推定すると男性31.75%、女性20.71%になります。これを平たく言えば、50歳まで結婚したことがない人が、男性で3人に1人、女性で5人に1人ということです。
次に、どんな人が生涯未婚になるのか。最大の理由は非正規男性社員の未婚率の高さです。上の2020年の「50歳時の未婚率」でこの高さを観てみましょう。正社員の男性は19.6%なのに、非正規(派遣、パート、アルバイト)社員では60.4%と6割を超えています。それも、15年の国勢調査では50.7%だったのが、20年には約10ポイント上昇したことになります。25年には7割?などと思ってしまいますね。
さて、男性がこうだから、女性も希望する結婚相手が見つからないままに、生涯未婚率がどんどん上がっているということになります。
ちなみに、先進国では日本と並んで、日本よりも遙かに厳しいのが、韓国の少子化と未婚率。こんな数字があります。22年の合計特殊出生率(未婚者も含めて1人の女性が生涯に産む子どもの数)が0.78人、20年の30代未婚率が男50.8%、女33.6%とありました。
日本と韓国を並べて、少子化、未婚化を調べ、考えてみますと気づくことが色々ありましたが、これの詳細はまたの機会に。日本と韓国はともに儒教(習慣)国で、韓国の方がこの家庭文化残存度がはるかに高い。だから韓国には例えば、こんな結婚習慣があるそうです。「結婚するにはちゃんとした家ぐらい男の側が用意してくれなくっちゃあ」。そんなわけで韓国政府の少子化対策は「若者の経済的状況の改善」が第1に挙がっているのでしょう。