九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「汚染水放出」、韓国と香港で問題に、  文科系

2023年06月20日 11時31分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 福島原発問題は、子どもの甲状腺癌問題も、汚染水問題も国内的には問題性をほぼ抑えてしまったように僕には感じられてきた。が、外国に対してはそうはいかない、そういう二例が、突如巻き起こっている。
 この夏に予定された汚染水放出問題でそうなったのだが、福島の漁民でさえ納得していないのだから、当然の世界世論と言えよう。一つは、韓国の調査団関連から。そして今一つは、香港から。そして、この二つの動きはおそらく、中国を巻き込んで結びついていくから、世界的に大きな問題になっていく。

 香港の「放出なら、魚の禁輸検討、マカオもこれに続くだろう」の声は、福島原発港内から大変な高濃度クロソイがみつかったことに端を発している。これに対して日本の応答は、
「港内なら、事故当初からの魚もいて、高濃度は当然」
 が、もう一つの韓国は調査団まで派遣した結果の世論だから、日本側の対応も必死、応じる言葉さえ乱れがちで、粗くなっている。その見出しからして、大変なものだ。

・韓国野党代表「原発処理水」を反日の材料にするも不発で中国大使にすがりつき
・「反対ありき」李在明の福島原発処理水放出批判に節操なく便乗する中国 
・歴史問題を政治利用できなくなった韓国野党、次に目を付けた「原発処理水」

 よくある右の「嫌韓」と同じで頭に血が上っているような言葉に見えるが、このキャンペーンの先頭に立っているのが、某元外務官僚。普通の書き方に直せば、まーこんなものだろう。
『「見たい設備は全て見た」韓国の福島視察団が日程終える 処理水海洋放出に世論は反対根強く 東京新聞 2023年5月25日』
 この記事には、こんな事が書いてある。
『 派遣中は「視察に集中するため」として劉氏だけが取材に応じ、専門家21人で構成した視察団の名簿も公開しなかった。予想される国内の批判を警戒しているとみられる。
 尹政権は海洋放出に関し、6月末にも発表される国際原子力機関(IAEA)の調査結果を尊重する考え。一方、日本政府が解除を求める福島など8県の水産物の輸入規制について朴振パクチン外相は「国民の不安や憂慮が解消されなければ輸入できない」と慎重だ。(中略)
 野党側は、視察団が現地で試料採取を行わなかったことなどから「検証とは言えず、汚染水の放出を容認するための手続きにすぎない」と批判を強める。
 (中略)
 韓国で原発関連の訴訟に関わってきた金英姫キムヨンヒ弁護士は「日本政府が出す情報は信頼できない。高濃度汚染水を捨てたとしても、国際社会は分からない」と指摘した。』
 関連して、NHKはこうだ。
『ただ仮に周辺国の理解が進んだとしても先行きは不透明。国内の漁業者、特に福島の漁業者らは絶対反対の姿勢を変えていない。全国の消費者に放出への理解が依然として進んでいないことが理由で、風評被害につながることを懸念。
 政府は放出の時期ありきではなく、時間をかけ、周辺国、そして国内の消費者への説明や対話を深めていかなければならない。 』

 子ども甲状腺癌問題では、事故直後から福島県内関係諸機関などを政府がしっかりと抑えてきても、今なお裁判が続いていることだし、日本人自身も今一度「フクシマ」を学び、考え直してみたいものである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする