標記のことをアメリカが今進めていると、僕は観て来た。これは「ロシア反体制派動向の(激励)報道」として以前からあった流れだが、ウクライナ戦争への強大支援と平行してこれが進められている。
「ナワリヌイ(反体制の象徴的存在)がどうのこうの・・・」
「すわ、プリゴジンの反乱か!」
こういう革命輸出外交策はアメリカ外交史には多く見られるものだ。北アフリカや中東に吹き荒れた「アラブの春」では、多数の政権が倒れた。これと同じことが、キューバ、イラン、ベネズエラにも仕掛けられてきた。最後は「(当該国内世論としての)革命呼びかけ」に繋がっていくネット世論挑発工作という手口で執拗に繰り広げられていくものである。ベネズエラでは「すわ、政府に反対した軍隊の出動か」と軍隊行進の映像入りで騒がれるまでに持ち込んだという例までが存在する。
ちなみに、今時の世界で戦争を起こすような国には革命が起こってもよいと言うならば、アメリカに対しては何度もこれが企てられてよかったはずと反論しておきたい。
それがどうだろう、アメリカだけは例外なのである。直近のその証拠をいくつか上げてみよう。
ちょっと前「NATOの事務所を日本に置く計画」が鳴り物入りで流された。が、こんなことの同類として勝手に仮定を建ててみるのだが、中国がベネズエラ辺りにその「連絡事務所」を作ったら、アメリカはどう反応するのだろうか。こういう連想ができる事件として、最近ネットでも物議を醸しているのが、この大騒ぎニュースだ。
「中国のスパイ機関がキューバに存在した」
こう反論したい。日本や韓国には、アメリカのスパイ機関事務所は存在しないのか、と。
アメリカが他国に厳重抗議をするときには、胸に手を当てて自らを振り返って欲しい。
「自分はこんなことをしていなかったか?」