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ロ・ウ戦争、大本営発表に大爆弾   文科系

2023年06月12日 13時13分52秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊
  ウクライナ戦争では、G7側の大本営発表、それも情緒的な報道が多すぎて日本人には何も見えなくなっていると、ここで繰り返してきました。日本ウクライナ関連一般ニュースは「欧米よりも日本的だろう」とさえ見てきたほどです。ニュースを作る人々の多くが、台湾に引きつけたいからなのでしょう。
 例えば、ダム破壊事件でも「ロシアの仕業」と固く信じ、いち早くそう書いている人がいた。アメリカ軍でさえ真相はまだ分からないと繰り返しているのに。一例、クリミア半島はこのダムの水で生きていて、この水位の低さでは大変な窮状に陥るとありました。1年続いたバフムート(要塞都市)の闘いでも、まだ一部固守されて落ちていないと報知し続けてきたのに、いつの間にか「今回の反転攻勢でウクライナがバフムートにも迫っている」と書いている始末。
 さて、こんな時ロシア問題の専門家、佐藤優がとうとう書きましたから、紹介しましょう。以下の記事を真実と総合判断します。そろそろこういうものが出る時期だ。そもそも、アフガン、イラクであれだけのことをやったアメリカが、なんらか善意からこれだけの大量の兵器提供などするわけがないのです。佐藤優は別にこんなことも語っている。
「ノルトストリームが破壊されたのでドイツは米国から石油を輸入している今は、ノルトストリーム経由ロシア産の4倍の値段になった」


『 去年9月「ハルキウの大攻勢」の前線を突破したのは、実は「休暇中のアメリカ・イギリスの特殊部隊」だった…⁉《ロシア専門家・佐藤優がひも解くウクライナ戦争の真相》 6/12(月) 7:04配信  現代ビジネス

 数十年後に2023年を振り返ったとき、今回の「戦争」は歴史家からどのように評価されるだろうか。そしてこれから21世紀の世界史はどうなっていくのか。ロシアの ”プロ” 佐藤優氏が解説する―。

「なぜ戦争が起きたのか」本当の理由

 2022年2月24日にロシアがウクライナを侵攻してから、1年3ヵ月が経過しました。ロシアは「特別軍事作戦」と称していますが、実態は戦争にほかなりません。
 未だ停戦交渉は進まず、両国は交戦を続行しています。ウクライナ侵攻について簡単におさらいしておきましょう。

 初動の段階では、争いはまだ地域紛争の様相を呈していました。ロシアに言わせると、ウクライナ東部で暮らすロシア系少数民族(すなわちロシアの在外国民)が蜂起した、と。ドンバス地域(ルハンスク州とドネツク州)に住むロシア系住民の処遇をめぐる問題が、ロシアとウクライナの二国間係争の争点でした。
 軍事侵攻から1ヵ月余りが経過した昨年3月29日、トルコのイスタンブールで両国の和平交渉が開かれます。ロシアとウクライナの代表団が対面で停戦協議のテーブルにつき、対立はいったん解決しかけました。
 ところが、ロシア軍がウクライナの首都キーウ周辺から軍隊を引き揚げると、キーウ近郊のブチャで民間人を含む大量虐殺を行っていた事件が報じられました。この「ブチャ事件」が停戦の可能性を御破算にしてしまいます。
 ウクライナ側は「こんな蛮行に手を染めるような連中とは交渉できない」と激怒して交渉のテーブルから離れ、以後一度も和平交渉ができなくなってしまいます。

変局する戦争の大義名分

 さらにアメリカをはじめとするNATO(北大西洋条約機構)諸国、西側諸国がウクライナに送る兵器の物量が一気に10倍以上に増えました。ブチャ事件をトリガーとして、西側諸国がこの戦争を ”価値観戦争” に変えたのです。
 「民主主義VS.独裁」の争いに変わった価値観戦争を、どうすれば終わらせることができるのでしょう。相手の政権を殲滅するか、あるいは屈服させるか。相手が自分の価値観を放棄しない限り、戦争は終わらなくなってしまいました。
 西側諸国が兵器をどんどん送りこむ中、昨年4月以降のウクライナとロシアは「地域紛争」という枠組みで戦闘を継続します。この枠組みが9月に変化しました。

 9月上旬(主に6~10日頃)、「ここが手薄だ」と見込んだウクライナ軍はハルキウ州で猛烈な攻勢をかけました。ハルキウ州が手薄だったことには理由があります。ここの住民はロシア語をしゃべる正教徒が多く、ロシアへの共感が強いのです。ロシア軍が入ってきても人道物資の受け取りを拒否せず、ロシア軍から仕事をもらって学校も機能している。統治が比較的うまくいっていたため、ロシア軍は兵力を南に移動させました。

実質的な西側諸国の参戦

 一方で、ハルキウ州が手薄だという情報をつかんだのは、アメリカの軍事衛星です。ペンタゴン(国防総省)はウクライナにその事実を伝え、ウクライナ軍はロシア軍の8倍もの兵力を投入して一気に攻勢をかけました。
 戦争の教科書では、兵力の差が1対3以上になったときには、全滅か捕虜になるかいずれかの選択しかありません。全滅を避けるためにロシア軍は、オスキル川を渡って川の向こうに逃げました。
 その際、ハルキウ州の攻防戦で前線を突破したのは、ウクライナ正規軍ではなくアメリカとイギリスの特殊部隊員です。「休暇中」という名目で、米英の特殊部隊員によって構成された事実上の傭兵部隊が前線に送りこまれてきた。西側諸国が兵器を送りこむのはまだロシアも我慢できるものの、もはやこれは容認の限度を超えています。
 「事実上西側諸国が参戦しているに等しいではないか」とプーチンは激怒しました。

 その頃、黒海沿岸に位置するザポリージャ州とヘルソン州の住民は「ウクライナがハルキウ州と同じように攻勢をかけてきたら大変なことになる」と危機感を抱きます。

 2つめの記事『アメリカはロシアの「南極経由からも来る核・サルマト」を恐れているが、同時に「ウクライナの勝利を望んでいない⁉」《佐藤優がひも解くウクライナ戦争の真相》』につづく。

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佐藤優(さとう・まさる) '60年、東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学神学部卒業後、外務省に入省。ロシア大使館、国際情報分析第一課などで情報活動に従事し、「外務省のラスプーチン」の異名をとる。2002年に背任容疑で逮捕。『自壊する帝国』など著書多数
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 「週刊現代」2023年6月17日号より』

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